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SOUNDPEATS RunFree レビュー|長時間使っても疲れないので生活にBGMが添えられる名機

オーディオメーカーの「SOUNDPEATS」から新しく発売されたオープンイヤー型イヤホン「RunFree」

通常のイヤホンのように耳に突っ込むのではなく、引っ掛けるタイプのイヤホンなので、非常に疲れにくく、長時間の利用に優れています。

また、耳を塞がないので外からの音にも気がつけるのが個人的に大満足なポイント。家で使っていても、家族に話しかけられたら反応できるし、宅配のインターホンも聞き逃しません。

形状としてはShokzの骨伝導イヤホンに似ていますが、SOUNDPEATS RunFree は骨伝導ではなくスピーカー。なのでコメカミへの振動などもありません。

音楽に没頭するのではなく、生活にBGMを添える」という使い方において、非常に満足感の高いイヤホンでした。

今回はメーカーさんに実機を使う機会をいただいたので、その特徴や魅力について、私の素直な言葉でお伝えしようと思います。

SOUNDPEATS RunFree:概要・カタログスペック

RunFreeは、SOUNDPEATS初のオープンイヤー型イヤホン。メガネのように耳に引っ掛けて利用します。

商品スペックは以下の通り。

項目スペック
BluetoothバージョンBluetooth 5.3
マルチペアリング2台同時接続が可能
イヤホンサイズ13.43 x 10.74 x 4.83cm
重さ約28g
チップセットATS3019E+耳放HT97220
Bluetooth コーデックAAC/SBC
バッテリー容量140mAh
インターフェースTYPE-C
通話時ノイズキャンセリングデュアルマイクENC
コントロール方式タッチコントロール
充電時間1.6時間
急速充電非対応
60%音量でのプレイタイム14時間
防水等級IPX4 ※音の出口(IPX4)以外の部分はIPX 7防水性能です
充電電圧5V/1A
再生周波数帯域20-20KHZ
ドライバー径16.2mm

SOUNDPEATS RunFree:商品の特徴とフォトギャラリー

それではここからはSOUNDPEATS RunFreeの写真と一緒に、その特徴や使い勝手についてお話ししていこうと思います。

こちらが外装。パッケージ。毎回、こればかりはコメントがありません。いたって普通のパッケージ。

内容物は3点。イヤホン本体 説明書 Type-C ←→ USB ケーブル です。

SOUNDPEATSの説明書は日本語にも対応しているのが地味に嬉しい。

SOUNDPEATS RunFree本体の形は、Shokzの骨伝導イヤホンと同じタイプ。頭の後ろから回して、耳に引っ掛けて使います。

素材には柔らかいシリコンを採用。肌触りがさらさらとしていて、気持ちいい。こすれたり、肌に引っかかったりしないので、長時間の利用でも負担が少ないです。

装着するとこんな感じ。外からみても「耳が塞がってない」というのがわかる。これが大事。
「この人、話しかけても大丈夫」というのが、ビジュアルからでも伝わるのが重要で、それによって相手は話しかけやすくなります。

ロゴまわりは、なんだか押せそうな雰囲気がありますが、ただの飾りです。タッチセンサーなどもありません

各種操作は、右耳のほうにある物理ボタンで行います。指先で「押した」という実感が得られるので、個人的にはタッチセンサーよりも好きです。

耳あての裏側には小さなスピーカーが見えます。ここから音が出るのですが、音は耳の方向にのみ届くように設計されているらしく、音漏れを最小限に抑えてくれるとのこと。

前面にはマイクがあります。このマイクの性能が意外によくて、オンラインミーティングでも活躍しています。

充電ポートは右耳側についています。カバーを外してケーブルを差す、昔ながらの手法です。

SOUNDPEATS RunFreeのGoodなポイント

①バッテリーの持ちが良い

バッテリーの持ちはおおよそ14時間。睡眠時間を差し引けば、ほぼ一日中使っていられる計算になります。

バッテリーの充電時間は1.6時間Type-Cケーブルでの充電なので、空き時間を利用して充電しておけば、生活に支障が出ることはないでしょう。

ただ、急速充電に対応していないのが残念。「充電しておくの忘れてた!」というとき、出かける前の15分ぐらいでパパっと充電できたら嬉しかったなぁ。というのが本音です。

②マルチペアリング対応

最大2台まで同時接続が可能。いま私は、MacとiPhoneの両方に接続しています。

iPhoneで音楽を聴いていますが、MacでYoutubeを視聴したくなったら、即座に接続先を切り替えることができます。

③大口径ドライバーで重量感のあるサウンド

一般的にドライバーが大きくなれば音質に厚みがでるとされています。

SOUNDPEATS RunFreeのドライバーは大口径の16.2mm。これは一般的なイヤホンに比べてもかなり大型。

たとえば、AirPods Pro(第2世代)が 11mm、Sonyの大人気ノイキャンイヤホンである WF-1000XM4 が 6mm となっており、比較すれば大きいのがわかります。

もちろん、一概に「ドライバーが大きい=音質が良い」とは言えませんが、指標のひとつにはなります。

くわえてSOUNDPEATS RunFreeでは「ラムダ型音響空間」という特殊設計をしていて、それによって質量のある低音を実現したんだとのこと。

その効果は、使ってみたら確かに実感!ベースやドラムの音をキチンと聴き分けられるぐらい、音の粒がしっかりしていて聴きやすいです。

ただし、これは静かな場所での話。耳をふさがないため、環境音がダイレクトに聞こえるので、外出先などではBGMぐらいの感覚になります。

④やわらか素材で長時間の利用もストレスフリー

やわらかいシリコン素材のおかげで、長時間の利用でも耳が痛くなりにくいのが特徴。

実際、一日中装着したまま仕事をしましたが、快適でしたね。

普段からメガネを掛けることも多いので、耳に何かを引っ掛けることには慣れていたのかもしれませんが、異物感がほとんどなく使い続けられました。

⑤環境音が聞こえるので日常生活に支障がでない

自分ひとりの空間で仕事をすることはほとんどありません。
職場であれば会社の人たちと。家での仕事であれば、妻や娘など、家族と一緒に空間にいます。

自分だけの世界じゃなく、誰かと同じ時間と環境を共有しているのですから、自分だけが耳を塞いでいいわけがない。

回りくどい言い方をしてしまいました。つまり、外の音が聴こえなくて、何も反応できない状態というのは、良くないんです。

もしかしたら緊急の用事で話しかけられるかもしれない。娘が隣の部屋でなにかトラブルをしでかしているかもしれない。

そういった外部からの刺激には、いつでも反応できる状態じゃないといけない。

だから、完璧に耳を塞ぐのではなく、SOUNDPEATS RunFreeのように「生活にBGMを添えるデバイス」が重宝するのです。

⑥音漏れも最小限!静かな部屋でも十分に使える

耳をふさがず、耳元で小さなスピーカーを鳴らす形式なので、気になるのは音漏れですね。

ですがご安心を。思ったほど外に漏れないです。

たとえば、完全に静かな部屋で、iPhoneの音量をMAXで上げたら、同室にいる人にも何の曲を聴いているかがわかるレベルで漏れます。

ですが、音量を半分ぐらいに落とせば、シャカシャカ音すら相手に届かず、周りの人にストレスを与えることもありません。

指向性が高いので、音漏れを気にして使うことはなさそうです。

SOUNDPEATS RunFreeのNot Goodなポイント

ここからはSOUNDPEATS RunFreeのちょっと残念なうポイントを、個人の感想を踏まえてお伝えしていきます。

メガネと一緒だと流石に圧迫感が強い

メガネとの併用は、無理ではないんですけれど、耳への圧迫が強くなるのでおすすめしません。

物理的には可能です。また、数時間の利用であれば、僕も普通に使えていました。

ただ、2時間ぐらいが限界でしたね。さすがに耳が痛くなってきてしまいました。

ボタンの感度がちょっと悪い

ボタンが非常に押しにくいのが玉に瑕。

まずボタンが固い。結構強めにグッと押さないと反応しないのです。

そして接触も良くない。これはもしかしたら僕の持っている個体の問題かもしれませんが、電源ボタンを長押ししても反応しないときがあります。

かなり強めにグッと押し込むと問題なく電源が入るのですが、結構力がいるので、毎回ストレスを感じています。

交通量が多いところだと全然聴こえない

これはSOUNDPEATS RunFreeの欠点というよりは、インナーイヤーイヤホンの宿命なのですが、うるさい場所では音楽がかき消えてしまいます。

車の通りが多い国道沿いを自転車で走っているときなどは、音の細部までを聞き取ることはできず、ボーカルの主旋律を聴いてノリノリになれるぐらいです。

これは耳を密閉しないので仕方のないこと。トレードオフの機能なので、「欠点」というより「理解して利用しよう」という感じです。

急速充電に非対応が残念すぎる

個人的にとても残念に感じているのは、急速充電に対応していない点でした。

「バッテリーの残量が減っていることに気づかない」ということは珍しくなく、いざ使おうとしたタイミングでバッテリー切れになることがありました。

なので、短時間で60〜80%ぐらいまで回復できる手段があれば、もっと使い勝手がよかったのになぁと思うことも多いのです。

まぁこれは、私がこまめに充電すればいいだけの話なんですけどね……。

日常にBGMを添えたい人におすすめ

日常にBGMを添えたいならSOUNDPEATS RunFreeをおすすめしたい!そう思えるほど、良いオーディオデバイスでした。

個人的に、イヤホンに求めるものが変わってきたのを感じています。

以前は音楽を細部まで表現できることが重要でした。しかし今は、日常の中にどうやって自然な形で音楽を取り入れるかのほうが大切です。

そんなときに選択肢の有力候補として挙げられるのが、このSOUNDPEATS RunFreeです。

価格も非常にお手頃なのが嬉しい。「ちょっと良さそうだから買ってみよう」と思えるぐらいの価格なのが、うまいところだなぁと感じます。

今回レビュー用にご提供いただきましたが、今では普通に常用させていただいています。それぐらいお気に入りのガジェットです。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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