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JIS配列キーボードがダサいとお悩みの方へ!HHKBの墨なら許されるカッコよさ

ぼくの周りでもUS配列のキーボードを使っている人は少なくない。特にMacユーザーは多い。その理由の多くは「日本語配列のキーボードがダサすぎて我慢ならない!」というものだ。

その言い分はよくわかる。非常によくわかる。この「ひらがな」表記が何よりもダサい。Macの「余計なものを削ぎ落としたシンプルなデザイン」だからこそ、その邪魔さ加減がきわだってしまう。

なぜJISキーボードには、いまだに、使いもしない「ひらがな」表記が残っているのだろうか。日本語配列のキーボードを使っている人でも、99%以上がローマ字入力であり、アルファベットさえ表記されていればいいはずなのに……。

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しかし使い勝手でいえば、ぼくは日本語配列のほうが断然つかいやすい。慣れの問題ももちろんあるだろうけれど、「正直、JIS配列のほうが好き。でもデザインが嫌いだから我慢してUS配列をつかってる」っていう人も、少なくないのではないだろうか。

ぼくが日本語配列のキーボードを愛用する理由

ぼくがJIS配列を好む理由はいくつかある。

まずEnterキーの大きさだ。US配列キーボードの小さなエンターキーだと、ぼくは狙って押すことができない。どうしても外してしまうのだ。よく使うキーだからこそ、この大きさが良い。

つぎに「英数」「かな」キーだ。「英数 / かな」の場合は押すたびに切り替わるが、自分がいまどっちの入力方式なのかを把握しておかなければならない。
一方「英数」「かな」が独立しているJIS配列では、いまの入力方式がどちらでも関係ない。入力したい方のキーを入力するだけである。この差が尋常じゃないほど大きい。

そして最後に装飾キーの配置だ。特に、US配列の caps lock の位置が気に入らない。ぼくはcontrolキーを押しながら使用するキーボードショートカットを多数設定しているため、左手の小指で即座に押せたほうが絶対的に便利なのだ。

とまぁ、「そりゃあ日本語配列をずっと使ってきたなら、そっちのほうが使いやすいに決まっている」というところだが、慣れてしまったものは仕方ない。ぼくはこのまま、おそらくキーボードが叩けなくなるその日まで、JIS配列を徹底することだろう。

HHKBの墨なら日本語配列でも「ひらがな」が無い

しかし冒頭で言ったとおり、そのデザインに納得しているわけではない。使いもしないひらがなが視界にチラつくのは嫌だし、ダサいとは思っている。

ぼくは普段から、HHKBを好んで使っている。家でも、外でも、どこででもだ。

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HHKBを使う理由は数々あるけれど、その理由の一つとして "デザイン" も挙げられる。HHKBのデザインはぼくの心をグッと掴んでいて、使うことが "たのしい" と思わせてくれるのだ。

ぼくの使っているHHKBは「HHKB HYBRID Type-S」の「カラー:墨」というタイプだ。

この「墨」というカラーリングが素晴らしい。他のどんなメーカーのキーボードを見渡してみても、こんなにユーザーのことを考えられて刻印されているものは見たことがない。

一般的なキーボードにあるはずのアルファベットや記号の刻印が、黒の濃淡でのみ表現されていて、うっすらとしか印字されていない。普通「目立たせる」ためのものを、あえて「目立たせない」デザインになっている。

そのため、遠目からみたらシンプルで洗練された漆黒のキーボードという姿で存在感を放ち、しかし注視すればキチンとキーを判別できるという、絶妙なバランスが実現されている。

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ぼくはもう、キーボードに触り慣れすぎて、ほとんどのキーの配列を覚えてしまっている。これは特別なことではなく、パソコンを長く使えば使うほど、キーの場所は体に染み込んでいく。自然なことだ。

だから、キートップにわざわざKだのMだのひだのと、刻印を目立たせてくれる必要はない。ただ「注意して、間違いなく押したいとき」にだけ、きちんと明示されてくれれば十分なのだ。

そういうユーザーの "使用現場" を理解して作られているのだと、ぼくは勝手に理解している。

そして最後に注目してほしいのが、JIS配列キーボードなのに "ひらがなの刻印が一切ない" という点だ。

墨色で印字されたキートップにあるのは、アルファベットと記号のみ。あのJIS配列ならではの「じゃまなひらがな表記」が、ここには存在しない。憧れていたUS配列キーボードのような、スマートな刻印なのだ。

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もしぼくのように、「JIS配列キーボードのほうが好きだけど、デザインにはガッカリしつづけている」という人には、ぜひ一度HHKBを手にとって触ってみてらえたらうれしい。これでもう「おまえJIS配列なんて使ってんのかよ、だっせぇ」と、心のなかの自分に野次られなくなる。

あとがき

しかしながらなぜ、黒をベースにした「墨」しかないのだろうか。おなじようなデザインで、白色のモデルがあっても良さそうなところなのに……。

以前、25周年限定モデルとして「雪」というのが販売されて、「無刻印」のキートップが期間限定でリリースされていた。しかしこれも「無刻印」であって、墨のような「うっすら印字」とは違っていた。

個人的には「墨」が気に入っているのでいいのだが、「白」が好きなユーザーも多いのだろうし、えらぶ楽しみが今後ふえていったらいいなと思う。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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