HHKBって結構な厚みがあるんで、パームレストが割と必須なぐらいの重要アイテムだったりします。ただ、一般的にパームレストっていうと厚みのある木製のものになります。そして、これがちょっと困りドコロ。
持ち物がひとつ増えるのでカバンの中がかさばるし、木製なのでなかなかに重量がある。HHKBの特徴でもある「コンパクトで持ち運べる」っていう利点が、パームレストで損なわれてしまうんです。
これを解消するために、もっとコンパクトで持ち運びに適しているパームレストはないかと思案しつづけた結果、思いついたのが「パームレスト(キーボードカバー)をパームレスト代わりにしよう!」という発想でした。
キーボードルーフっていうのは、HHKBに被せるプラスチック製のカバーのこと。本来は「ホコリよけ」や「キーへのダメージ防止」を目的としています。
しかしパームレストとして代用してみると、サイズ感ピッタリ!厚みも大きさもちょうど良く、このためにあつらえたようなフィット具合です。
しかも、プラスチック製だから軽い!そして、カバーとしてHHKBと一体化させてしまうので、嵩張らずに持ち運べる!木製パームレストのデメリットをすべて解消してくれる逸品です。
しかし問題も。
プラスチックゆえに、そのままではキーボードレストとしての使い心地が悪いのです。具体的には……
- 手首を置いたときに、肌がプラスチックにペタペタとくっついてしまう。
- 滑り止め機能がないので、パームレスト自体がずるずると動いてしまう。
このような欠点があります。
前置きが長くなりました。今日は、これらの使い心地の悪さを解消するためのカスタマイズを施して、キーボードルーフを最高のパームレストに仕上げるというお話しです。
肌にくっつくのはフェルトシートで解消
まずキーボードルーフのてっぺん。手首を置く場所についてです。
上述した通り、プラスチック製なので、手首を置くとペタペタと肌にくっついてしまって、手を持ち上げたり移動させたりが非常に難しいのです。
木製パームレストが好まれるのは、肌触りがよく、サラサラとしているので、置いた手首を自由にスライドさせられるからですね。
一方キーボードルーフは、置いた手首がキュッとくっついてしまって、手のポジショニング移動がとてもむずかしい。それ故に、タイピングがしづらくなってしまいます。
これを解消するためのアイテムが、100円均一で買ってきたフェルトシートです。
切って使えるフェルトシート(約300×210×2mm) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
原産国(地域):中国 材質:ポリエステル 商品サイズ:30×21×0.2cm 内容量:1個入 種類(色、柄、デザイン):アソートなし 用途に合わせて、切って使えるフェルトシートです。
これは一枚の大きなフェルトシートになっていて、自分の好きなサイズに切り取れます。後ろには両面テープが付いているので、対象に貼り付けることができます。
これを、キーボードルーフの大きさに切り取って、ぺたりと貼り付ける。これだけ。
これにより肌触りが格段に向上。すべり性能が高まって、手のポジション移動が非常にしやすくなりました。手に汗をかいても、ペタペタとくっつくことがありません。
また、わずかですが手首へのクッション性も上がりました。
キーボードルーフ自体が動かないようにゴムシートで滑り止め
次の問題は「パームレスト自体が滑って動いてしまう」です。
キーボードルーフは四隅にプラスチックの突起が付いています。これはキーボードルーフが直接キーに接触しないようにするためのものであって、滑り止めとしては機能しません。
そのため、タイピングをしているとキーボードルーフ自体がスルスルと滑ってしまって、非常に不安定な状態になります。
これを解消するために、切り取り式のゴムシートを購入しました。
これも、一枚の大きなシート状になっていて、自分の好きな形に切り取ることができます。
四隅にあるプラスチックの突起は、邪魔になってしまうので取り外してしまいます。これは簡単に引き抜くことが可能です。
そして、キーボードルーフのフレーム部分に、先ほどのゴムシートを貼り付けていきます。
フレームが非常に細いので、同じサイズに切り取って貼り付けるのに、ちょっと手間取りました。ただ幸いにして、失敗しても有り余るほどゴムシートは大きいので、何度もトライを繰り返すことができます。
こうして、キーボードルーフの四辺に細長いゴムシートの貼り付けが完了。
効果は抜群です。設置している机にギュッとくっついてくれるので、キーボードルーフ自体がキチンと固定されるようになりました。
キーボードルーフを固定するバンド
使い心地の悪さは、上記の2つのアレンジで解消されました!ただ、もうひとつだけ解消しておきたい問題があります。
それはキーボードルーフがHHKBから簡単に取れてしまう問題。
キーボードルーフは、特に複雑な仕組みとかはなく、ただ単純にHHKBの上に乗っけるだけのものです。
なので、HHKBを逆さにすればポロッと外れて落ちてしまいます。カバンの中で分離していることが多々ありました。
これを解消するために買ったのが、お弁当をとめておくためのゴムバンド。持ち運ぶときはこれを巻きつけて、HHKBとキーボードルーフをしっかり固定するようにしています。
見た目は正直まぁ、カッコよくはありませんが、効果は抜群です。カバンの中にいれて持ち歩くような機会がある方は、ぜひ試してみてください。
あとがき
持ち物が減るって、単純にうれしいのです。カバンの中の荷物がひとつ減るだけで、足取りが軽くなるんですよ。
以下のような左右分離型のパームレストも試してみたんですが、机の上で位置が固定されないので、僕には使いづらかったですね。
手首を置くたびに、パームレストの位置を目視で確認しなくちゃいけなかったのが、とても面倒でした。
「重いパームレストは嫌だ」「かさばらないパームレストがほしい」という方は、ぜひ試してみてください。
それでは、今日はこのあたりで。