タスクリストやTodoリストを愛用している方は多いと思います。私も、自分が持っているタスクの管理はすべて「Todoist」というウェブサービスに任せています。
しかし、タスク管理ツールにまとめているTodoとは、あくまで自分がやるべきことの全体像を表現しているに過ぎません。言わば、冷蔵庫の中身なのです。
今日という日の生産性と幸福度を最大限にするためには、今日の夕食の献立を決め、冷蔵庫の中から適切に材料を取り出し、それを調理する必要があります。
つまり、今日という日を最高にするためには、今日やるべき事を、マスターのタスク管理ツールの中から取捨選択する必要があるのです。選択と集中ってことですね。
では、今日という日のタスクを決定づけるとき、どうしたら "生産性" と "幸福度" を最大限にできるでしょうか。その答えは、米Lifehacker編集長であるウィットソン・ゴードン氏のやり方が非常によかったのでご紹介します。
彼は今日のタスクを「Must」「Should」「Want」の3つから作っているらしいのです。
Must/Should/Want タスク
今日の生産性と幸福度を最大限にするために必要なもの。それは「Must」「Should」「Want」の3つを書き出すことです。
Must なタスク
"Must" なタスク。それは、"やるべきタスク" です。
昨日でも明日でもなく、今日やらなければならないタスク。その理由は期限かもしれませんし、重要度かもしれません。いずれにしても、コレばかりは終わらせなければならないタスクが "Must" となります。
Should なタスク
"Should" なタスク。日本語に直訳すれば "〜すべきタスク" ですね。個人的な解釈としては "Better" と言い換えたほうがしっくりきます。
つまり、期限などが明確に決められているわけではなく、必ずしも今日である必要はない。しかし、手を付けられていなかったタスク。または、いつか手を付けなくてはいけないタスク。
できるならやっておきたいタスクが、この "Shouldなタスク" に該当します。
今日の私であれば、ブログパーツのCSSの調整ですかね。
Want なタスク
"Want" なタスク。そのままの意味で、あなたがやりたい事です。
これが一番埋もれがちだけれども、重要度で言えばかなり優先順位の高いタスクになり得ます。自分が本来的にやりたい事ですからね。
この類のタスクに着手できない時間が増えてきているのであれば、それはあなたのキャパシティがいっぱいになってきているサインなのかも。であれば、自分の生活を見直す一つの指標になるかもしれませんね。
いずれにしても、この類のタスクに着手できる時間を増やしていければ、自分の幸福度を増やすことができそうです。
これらを目に見える形として書き写すことで、余計なノイズを消すことができ、集中することができます。また、効率的に物事を進められるだけでなく、自分が本来的にやりたかった事にも手を付けることができ、幸福度を増すこともできるんです。
1つの作業が終わる毎に「次はどの仕事に手を付けようか」なんて考えてはいませんか?考える時間と手を動かす時間は分けることが大切です。考える時間は一日の最初に集めてしまって、あとは手だけをシッカリ動かすようにしたいものです。
手で書くことが大事
Todoを「Must」「Should」「Want」の3つに分類する作業をパソコンやタスク管理ツールで行う人もいるでしょう。ですが、私はあまりオススメしていません。
今日のタスクに限っては、自分の手で書き出すことに意味があると思っているからです。
儀式みたいなもんですかね。今日という一日に集中するためでもあり、新しいスタートを切るためでもある。いずれにしても、今日という日を昨日の延長にしないためにも、手で書いて気を引き締めるという作業が私には必要なんです。
タスク管理ツールを覗けば、今日やるべきタスクはリスト化されています。しかしそれは機械が選定したタスクであって、自分が能動的かつ積極的に選んだタスクではありません。
そういう受け身の態勢だと、今日に身が入らないんですよね。
なので私は、ちょっと手間ではあると分かりつつも、今日のタスクを手で書き出すようにしているんです。
あとがき
ツールは便利ですが、人の感情や気持ちを管理できるものではありません。
目に見えない部分を管理するのは、いつでも自分の心。自分の声に正直になったら、もしかしたら、やるべきタスクも実はやらなくて良いタスクであったと気がつけるかもしれませんね。