今でこそ私もタイピング速度が速くなりましたが、それまでには結構練習をしたものです。
キーボードのタイピングは、慣れない内からちゃんと学んでおいた方が良いです。スポーツでも何でもそうですが、変な癖がついてしまってからだと、正しい方法に矯正するのが難しくなってしまいますからね。
今回は、そんなキータイピングの話。「ブラインドタッチもまだ…」って方から「もっと速くタイピングできるようになりたいんやー」って方まで、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
キータイピングを上達させるために必要な5つのこと
キータイピングを上達させるためには、以下の5つのことが非常に重要になります。
では、1つずつご紹介していきましょう。
ホームポジションを覚える・確実にもどる
剣道で竹刀を構える位置が決まっているように、キーボードのタイピングにも基本の構えがあります。
左手の人差し指を【F】に置き、右手の人差指を【J】に置きます。残りの指は、そのまま自然と置く感じです。
図で表すと、こんな感じ。
この位置は、目で見なくても確認する手段があります。というのも、【F】と【J】のキーには、ほんのちょっと突起があるのに気がつくでしょう。これがあるので、今の自分の指の位置を感じ取ることができます。
そうは言っても、最初のうちは目で見て確認をしなければならないかもしれません。しかし、それでもいいのです。
重要なのは、一つ一つの区切りで必ずこのホームポジションに戻ること。一連の動作が完了するたびに、このホームポジションに戻ることが大切なのです。
すべてのキーは、このホームポジションを基準に覚えていきます。従って、このホームポジションに戻ることで、すべてのキーへのアクセスができるようになるんです。
タイプするキーと指の関係を守る
ホームポジションを覚えたら、次に、タイピングするキーと指の関係を守ることを意識します。
というのも、それぞれ指には役割があって、タイプして良いキーが決まっています。逆に、決められた指以外でのキータイピングは今日以降禁止となります。
各指のもつ役割・タイピングして良いキーの関係性は、以下の通りとなります。
「ホームポジションから、そのまま上下に…」というイメージです。
人差し指だけ役割が多いですね。あと、この図には表記されていませんが、これより外のキーを押すために、小指も結構多くの役割を担っています。
どこに何のキーがあるのか分からないうちは、目で見ながら適当な指で押してしまいがち。しかし、ブラインドタッチを修得するためには、この役割分担をマスターする必要があります。なので、時間を掛けてもシッカリと修得しましょう。
手元を見ずにキャレットを見る
ホームポジションとタイピングする指がなんとなくでも分かってきたら、そろそろブラインドタッチができてくる頃でしょう。そうしたら次には、手元を見ないで打ち始めましょう。
タイピング速度を速くするために重要なのは、常に画面を見続けること。特に「キャレット」を追うことが大切です。
キャレットとは、テキスト間の入力位置を示すために用いられるカーソルのことです。チッカチッカと点滅するやつです。
このキャレットを目で追いながらタイピングをすることは、タイピング速度を向上させるために必要不可欠です。
キャレットを目で追うことで得られるメリットは、
・自分の誤字脱字に瞬時に気がつける
・そして直ぐに訂正ができる
・漢字の変換速度が早くなる
・目線の行き来が少ないので疲れにくい
この通り多いのです。
「最近タイピングにも慣れてきたなー」と感じる人は、ぜひとも手元を見ることから卒業しましょう。
速く打つより正確に打つ
ブラインドタッチにも慣れてきて、これからはタイピングの速度を向上させていきたいと考えている人は、速さよりも正確さを重視しましょう。
タイピングが速そうに見える人と速い人は違います。
これはよく陥る失敗なのですけどね。キーの入力速度ばかりが速く、しかし誤字脱字が多くてバックスペースを繰り返すような打ち方は、決して "速い" とは言えません。文字を消したり訂正している時間の方が、余計に多く掛かってしまうからです。
それなら、ちょっと遅くても正確に打っていくほうが、結果として速く目的に到達できます。
速さは慣れです。繰り返し練習していくことで、自然と速くなっていきます。しかし、間違える "クセ" が付いてしまうと、それを修正するのは容易ではありません。
速いタイピングを身に付けたいのなら、まずは正確に打つことを目標にしましょう。
練習と仕事は別!練習は必要
上記の内容をすべて修得するためには、何はともあれ練習が必要です。
「日々、業務で文章を書いているんだから、練習なんて必要ないジャーン」と思われるかもしれませんが、それは違います。タイピングは、タイピングのための練習が必要なんです。
文章を作成するためのタイピングは、頭のなかで2つの事を同時に進めている状態なんです。それは「文章を作り、構成する作業」と「正確に速くタイピングをする作業」。つまり、考えながら手を動かしているって状態ですね。
すでにタイピングに長けている人は、後者のタイピングについては考える必要がありません。何の意識もせず、自然とカラダが動くでしょう。
しかし、これからタイピングを身に付けたいという人にとっては、2つの事を考えながら同時並行に進める作業になってしまいます。
これでは、タイピングは身につかない。"考えること" と "手を動かすこと" は別にしなければ。
なので私は、ゲームによるタイピング練習を推奨しています。
タイピングゲームの多くは、表示された文字列を打つことでゲームが進行します。つまり、入力する文字を考える必要がありません。目の前に見えている文字を事務的に打つだけですから、タイピングに集中できます。
最初は全然ゲームが進まなくて、イライラとストレスが溜まるかもしれません。ですが、徐々に徐々に、確実に打てるようになります。積み重ねた時間の分だけ、タイピング速度はみるみる上昇します。
なので、諦めないで続けてください。
オススメのタイピングゲーム
私が練習していたタイピングゲームは、「寿司打」一本です。これ以外のゲームを遊んだことはあまりありません。
回転寿司の上を流れてくる文字列を撃ちまくるゲーム。ただ、タイピング速度や文字数などが結果として表示されますので、自分の技術の向上が見えに見えて把握できるので、モチベーションが非常に保ちやすかったです。
あと、これは初めて知ったのですが、Youtubeの音楽に合わせてタイピングの練習ができるウェブサービスがあるんですね。「タイピングチューム」と言うらしいです。
是非こうした遊び道具も活用して、楽しくタイピングを習得していきましょう。
あとがき
スマホの扱いには長けているけど、キーボードでのタイピングには慣れていない。そんな方が増えているそうで。
ま、誰もが最初は初心者ですからね。そういえば私も昔は全然キーボード打てなかったなーなんて、懐かしく感じました。
そして、タイピングチューブはちょっとハマりそう。ちょっと楽しんできます!