Webディレクターの仕事

集中するのが下手なのは Focus ばかりで Concentration が欠けてるから

集中したいのに気が散りやすくて全然ダメ。そもそも集中するのが得意ではない。

そんなあなたは、集中するという行動を勘違いしているのかも。"集中" という行為を、単純に "ある1点に意識させること" だと考えていませんか?

確かに言葉の意味としてはそれで正解かもしれません。しかし、実行するには2つ集中方法が必要になります。

Focus と Concentration 。この2つが大切です。

2つの集中「Focus」と「Concentration」

例えばここに、一枚の紙があり、その中に無数の点が存在しているとします。この中の点の一つに "集中" したいと思った時、あなたはどうするでしょうか?

2つの集中方法 FocusとConcentrationの違いについて 1

一番最初に思いつくのは「集中したい対象を目立たせる」という事でしょう。それは大きくすることかも知れませんし、

2つの集中方法 FocusとConcentrationの違いについて 2

あるいは色を付けることかもしれません。

2つの集中方法 FocusとConcentrationの違いについて 3

いずれの方法でも結構ですが、集中したい対象に意識を集めることを「Focus」と言います。

「集中しよう!」と決心した時に実行することの多くは、この「Focus」です。「30分勉強するぞ!」と決心した時に行うのは、開いた教科書を真っ直ぐに見つめ続ける努力をすることだからです。

しかし、集中するためには、これだけでは不十分。もう一つの集中方法「Concentration」を行う必要があります。

先ほどの紙の例に戻りましょう。

紙の中にある無数の点。その中の一つに集中したい時に有効な手段は「集中したい対象以外の点を消してしまうこと」です。

2つの集中方法 FocusとConcentrationの違いについて 4

どうでしょうか。こちらの方が、先ほどの「ある一点を目立たせる」という集中方法より、ずっと効果的に "集中できている" とは言えないでしょうか。

これは紙の上だけの話ではありません。実生活の中にでも多く潜んでいることなのです。

「30分勉強するぞ!」と思って意識を対象に向けていても、なかなか集中力は継続できませんよね。その理由は、他の魅力的な対象が多いからです。ゲームとかウェブとか、集中力を阻害するものというのは多いのです。

 

このように、集中するには「Focus」と「Concentration」の2つの方法があり、両方の方法を成立させて初めて "集中できている" という状態を作ることができます。

じゃあ次は、「Focus」と「Concentration」を成立させるためのコツについて、それぞれお話しします。

「Focus」を作るために:ポモドーロテクニック

何かに1点集中する方法として有効かと思われるのが、「ポモドーロテクニック」です。

「ポモドーロテクニック」というのは、「何か物事を進める時に、効率よくかつ集中して進めるための技法」の一つ。具体的には、以下の行動フローを繰り返すことで、集中した状態を続けることができると言われています。

  • 25分間、他の事は一切やらず、タスクのみを実行する
  • 25分経ったら、強制的に5分休憩する
  • 以上の流れを4回繰り返したら、少し長め(15分程度)休憩する

これを繰り返すことで、集中力を持続でき、より高い生産性を生み出せるというものです。

実際にやってみると分かりますが、時間を区切って1つの物事に没頭することができるのでオススメ。雑念を振り払いやすいです。

ポモドーロテクニックを実践するにあたっては、タイマーを設置しておくと良いです。時間も忘れて集中するのがベストですからね。25分→5分という流れでタイマーを実行してくれる、以下の Mac アプリなんかがオススメです。

「Concentration」を作るための環境作り

「Concentration」な集中を生み出すためには、自分の身の回りに潜む雑念を、極力取り除く必要があります。

そのためには、環境づくりが非常に重要。

例えば、ゲームや雑誌、パソコンが無造作に広がっている環境で集中しろという方が難しい。目に見える範囲、手の届く範囲に魅力的なものが転がっていれば、誰だって気が散ります。

何か一つの事に集中したいなら、そのタスクを達成するために必要なものを、必要最低限に抑えてしまうことお重要です。

例えば私は、ブログの執筆をするためにしばしばカフェに行くことがあります。しかし時に、はネット回線に繋がないことがあります。これは、ただただ "書く" という行為に没頭できるようにしたいため。

こうやって、普段なら便利で使っている道具であっても、場合によっては一時的に廃城することも重要です。

あとは、仕組み化するのも非常に重要。あらゆる "どーでもいいこと" に意識が向かないように、考えなくてもいいことは極力仕組み化してしまうのも、非常に有効な手段です。

 

ちなみに最後になりましたが、「Focus」と「Concentration」の間に「注力」と「排除」といった明確な違いがあるかは不明です。たぶんないでしょう。
私がわかりやすいように勝手に違うニュアンスを当てはめているだけですので、英語の意訳として正しいかどうかは関係ありません。あしからず。

あとがき

私自身、集中するのが本当に下手くそです。特に「Concentration」の方が。放っておくと直ぐに脱線するし、ちょっと気になったことがあると直ぐに調べてしまったりもします。

興味の範囲が広いのは悪いことだとは思いませんが、時と場合はわきまえる必要がありますからね。そのため、自分の行動に制限をかけるような事は結構多いですよ。

自分の欲の元になりそうなものは、いっそ断ち切ってしまう方がいい結果を生み出すかもしれません。ぜひお試しを。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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