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Sudio B1レビュー|洗練されたデザインと優れた機能性を合わせもつ骨伝導イヤホン

今日は新しい骨伝導イヤホンのご紹介です。「Sudio」という北欧ブランドのメーカーがリリースした、ネックバンド式の骨伝導イヤホン「Sudio B1」。

もっとも特徴的なのは、美しいデザイン。機能性にも満足していますが、他に類を見ない洗練されたデザインが、Sudio B1の魅力だと感じました。

今回はメーカーさんの方からご提供いただきましたので、奮ってレビューを書いていこうと思います。

Sudio B1の総括

スーディオは、北欧はスウェーデンのオーディオメーカー。2012年に設立された比較的新しいメーカーです。

過去に同社のイヤホンを使ったことがあるのですが、音質の良さもさることながら、とにかくデザインが秀逸なのが印象的です。

今回の骨伝導イヤホンも、優れたデザイン性に痺れます。シンプルだけど単純じゃない。洗練されたデザインで、使っていること・装着していることへの満足感が非常に高いイヤホンだと感じました。

音質面も問題なし。満足感の高い逸品です。

安い骨伝導イヤホンだとポコポコしたようなハリのない、つまらない音になりがち。

ですが「Sudio B1」は非常にクリアで聴きやすい。低音がゴリゴリ響く感じではありませんが、全体的にクセがなく聴きやすい印象でした。

一方で仕様面での弱点がいくつかあるので、それをどれだけ許容できるかが、このイヤホンの判断のしどころになるのではないかと思います。

Sudio B1の製品仕様・カタログスペック

まずは製品の仕様を以下の通りまとめました。公式HPに掲載されているないようなので、詳細はリンクを参照してください。

定価13,400円
カラーホワイト / ブラック
マイク左右各2基
防水IPX4
重さ35.2g
サイズ142 * 105 * 42mm
最大連続再生最大約6時間
フル充電所要時間120分
急速充電非対応
Bluetooth規格5.2
マルチポイント接続非対応
対応コーデックSBC

それでは、製品の特徴と感想、写真を添えてご紹介していきます。

Sudio B1の製品概要と特徴

パッケージがこちら。
高級なオーディオデバイスらしい、重厚なボックス型のパッケージになっています。

中を開けると、たっぷりと余裕のある感じで本体が格納されています。

内容物は以下の通り。本体の他に、独自規格の充電ケーブル、マニュアル、そして簡易的な掃除に使えるクロスが付属します。

ケーブルはUSBに接続するタイプですが、充電の端子は独自規格のものになっています。マグネットでピタリとくっつける感じですね。

こちらが本体。とにかくデザインが美しい。マットな質感のカラーリングで、肌触りも心地良い。「耳に擦れて痛い」ということがありません。

ネック部分の素材がこういったワイヤーであるというのは非常に珍しい印象。過去にいくつかの骨伝導イヤホンを使用しましたが、少なくとも個人的には初めてです。

余計なボタンは一切なく、左右にボタンがひとつずつ付いているだけ。この潔い、洗練されたシンプルさがキレイですね。

右側の内側には充電用のポートがあります。

軽快な装着感で長時間の利用も疲れない

製品のすべすべとした素材感と、32gという軽量さで、装着していることの疲労感は少ないですね。

2〜3時間の利用ぐらいでは、痛みなどもなく、全然問題ありません。

音が鳴るたびに、こめかみ部分のパーツが震えて、それがちょっとこそばゆいですが、これは骨伝導イヤホン共通の仕様なので慣れが必要です。

音質は良好!環境音を取り込めるって最高

上述した通り、音質についても不満がありません。非常にクリアな音で、クセがなく、聴きやすいイヤホンだと思います。

骨伝導式なので、過度な期待はNGです。耳に入れるタイプのイヤホンとは、そもそも用途も性質も違うので、同じような音楽体験を想像してはいけません。

ただしそれでも、「音楽を聴くことを妥協しないで済む音質」だと思っていただけたら大丈夫です。
骨伝導を単なる「骨を通して音を届けるデバイス」で終わらせることなく、キチンと「音を楽しめるデバイス」となっています。

とにもかくにも、環境音を取り込みながらも音楽が楽しめるっていう体験自体が、本当に素晴らしい。

インターホンが鳴れば気づけるし、家族に話しかけられても反応できる。自分の世界に入り込むのではなく、生活の中に音楽を招き入れる体験。

日常のあらゆる場面にBGMが添えられるというのは、素晴らしい音楽体験であり、常にテンションが高まるのを実感します。

マイク感度・音質も良好でオンライン会議にも重宝

マイクは左右にそれぞれ2基ずつ付いており、感度も音質も言うことなし。オンライン会議や通話でも大活躍します。

オンライン会議に参加しているメンバーに通話品質について訪ねたことがありますが、非常に良好だったとフィードバックをもらいました。

うるさい雑踏での会議だと、環境音に負けてしまって、相手の声が聞き取りづらかったりしますが、室内で使うには十分すぎる音量で聞き取れます。

むしろ会社や家では、適度に外の音を取り込めるので、宅配のインターホンや声掛けにも対応できるので、普通のイヤホンよりも便利に感じています。

Sudio B1で「もうちょっと…」な点

Sudio B1 は総合的にみても完成度が高く、満足感を得られるデバイスです。

ただ、仕様についてはいくつかクセがあるため、それを許容できるかどうかが重要な検討ポイントとなりそうです。

操作性が独特でスピード感に欠ける

Sudio B1に関するあらゆる操作が、左右についたボタン計 2個だけで行われます。

ボタンが少ないからこその美しいデザインですが、操作性はトレードオフで、ちょっと使いづらい印象でした。

音量の増減・曲のスキップ・電源のオンオフなどはすべて、このボタンの押す長さや回数でコントロールします。

左 / 右1回再生・停止
2回巻き戻し
2回スキップ
3回音量を下げる
3回音量を上げる
3秒電源オン
6秒電源オフ

特に音量の増減についてはちょっと不便さを感じました。

3回押すアナウンスが流れる音量がすこし下がるまた3回押す → ……」という操作を繰り返すのですが、ボタンを押してから反応を待たなくてはいけないので、時間がかかります。

音量の増減ボタンなどがあれば、ササッと変更できるのになぁとボヤいてしまうのでした。

急速充電には対応していない

バッテリーが連続再生時間が最大で約6時間。これだけの容量があれば、日常で使用するには申し分ないのですが、課題に感じたのは充電にかかる時間です。

フル充電にかかる時間が約120分。2時間も充電ケーブルに繋ぎ続けなければならず、その間はもちろん使用できません。

これだど、出かける前の数十分間や、お昼ごはん中といった「ちょっとしたスキマ時間」に充電するのでは足りないのです。

最近では広く普及してきている「急速充電」に対応したガジェットであれば、15分〜30分程度の充電で80%程度まで貯められます。

「よし!充電するぞ!」と意気込む必要がなく、「あとちょっとしたら出かけるから、ちょっと充電しとこう」ぐらいのラフな気持ちで使えるのが、急速充電の便利なところ。

この便利さを知っているが故に、急速充電に対応していない Sudio B1 にはちょっとした物足りなさを感じてしまいました。

充電ケーブルが独自規格

充電に関してもうひとつ。充電ケーブルが独自規格になっているのがちょっと残念でした。

USB Type-C に対応してくれていれば余計なケーブルを持ち歩かなくても済みますし、仮にケーブルをなくしても代替品をすぐに買い足すことができます。

独自規格のケーブルとなると、ケーブルを誤って紛失してしまったら最後。このイヤホン自体が使えなくなってしまいます。

できれば充電方法や USB Type-C であって欲しかったなぁというのは、私のわがままでもあります。

複数台のガジェットに同時接続ができない

Bluetoothのマルチポイント接続ができないのも、個人的に残念なポイントでした。

マルチポイント接続とは「2台・3台のパソコンやスマートフォンと同時に接続ができる」という機能。これにより、接続先を変えずとも、複数のデバイスで利用できます。

たとえばiPhoneとMacに接続していれば、「iPhoneで音楽を聴いていて、その後、MacでYou Tubeを見始める」という流れでもイヤホン操作が一切不要なのです。

私は普段、iPhone・iPad・Macをデスクに置いた状態で仕事をしており、場合によって使用するデバイスが異なります。これらのデバイスを、使う対象を変えるごとにイヤホンの接続先を変えるのは非常に面倒。

Sudio B1だと、接続先のデバイスをひとつに固定しなければならないので、不便さを感じてしまうのです。

総括:ガジェットにデザインを求める人には納得の逸品

個人的に、デザインって非常に重要だと思うのです。

自分が所有しているものに満足できるかどうかは、便利さだけが判断基準ではなく、持っていること自体が楽しかどうかも重要な要因だと考えています。

使っていること自体が楽しいと感じられるかどうか。これはデザインの大きな力だと思います。

Sudio B1より機能性が高い骨伝導イヤホンは、たしかに他に存在します。いくつかの課題があることも、上記でお伝えしたとおりです。

でも、それらの欠点を上回るほどのデザイン性。オシャレであり、身につけていることでテンションがちょっと上がる。

そこがSudio B1の魅力なんじゃないかと感じています。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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