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ブロガー必見。画像の著作権(クリエイティブ・コモンズ)についてのまとめ。


ごきげんよう。ばんか(@bamka_t)です。

ブロガーとして活動していると、避けては通れないのが「画像の著作権」問題。

やはり、見栄えの良い記事を書くためには画像は欠かせません。ですが、「ネットから拾った画像は無条件で使用していいか?」と言えば、そうではありません。

画像も作品なので、それには著作権があります。ですので、決められたルールに沿って使用しなければならないのです。

そこで、そのルール作りを明確にしたのが「クリエイティブ・コモンズ(CC)」という組織(&プロジェクト)です。

今回は、そんなクリエイティブ・コモンズについてご説明します。

クリエイティブ・コモンズ(CC)とは?

クリエイティブ・コモンズ。頭文字をとって、CCと呼ばれたりします。

これは、国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。

当プロジェクトの目的はとても明確。著作権ルールの普及と、利用の明確化です。

作品の作者が自ら「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」という意思表示をするためのツールです。
More: Under Creative Commons License: Attribution

逆に、作品を利用する立場から言えば、作者が提示した条件さえ守れば、作品を再利用してもOKということです。

これを単純な仕組みにしたのが、クリエイティブ・コモンズ。

そもそも著作権とは

作品を作れば、それには著作権がついてきます。作者本人が権利を放棄しない限りは、権利者の死後50年までは保護されます。

そういう物は、第三者が再利用することができないのです。

Cのマークが付いていれば、それは著作権で守られている印。英語では「All rights reserved」などと表記されるケースがあります。

画像の場合、このライセンス表記がされている画像は再利用ができません。ブログでは使用できないので注意しましょう。

では、クリエイティブ・コモンズの役割はなにか。

それは、「著作権があるかないか」「0か1か」でしかない状態を解きほぐすためのプロジェクトなのです。

つまり、「基本的には、著作権は私のものです!でも、条件を守ってくれるなら、自由に使って頂いて結構ですよ!」という意思表示を、作者自身で行いましょう。というもの。

これが、CCライセンス。

ではその条件とは何か。その意思表示をわかりやすくするために、アイコンを設けてあるのです。

ライセンスの種類は4つ

作品を利用するための条件は、4つしかありません。

この4つの条件の組合せによって作者は、第三者が自分の作品を利用できる範囲を主張するのです。

1.表示

これは、「作品のクレジットを表示してください」という条件。

クレジットとは、作品タイトル・作者名・URLの3つです。

また、(この後組合せの説明をしますが)どの組合せでもクレジットの表示は絶対条件になっています。

2.非営利

これは、「営利目的で利用しないでください」という条件です。

何が「営利」で、何が「非営利」か。コレについては、クリエイティブコモンズのQ&Aに回答があるので、参考にしてください。

参考:FAQ よくある質問と回答 - クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

3.改変禁止

これは「元の作品を改変しないでください」という条件です。

画像の場合、一部を切り取ったり、テキストを挿入することを禁止しています。

4.継承

これは「元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開してください」という条件。

カンタンに言えば、「私と同じライセンスを守ってね」ということ。画像を保存したりする場合に注意しましょう。

以上が、条件になります。意外と少ないですよね。あとはこれらの組合せだけ。その組合せも、6コしかありません。

ライセンスの組合せは6コしかない

1.表示

【条件】

・原作者のクレジット表記
これは単純に、原作者のクレジット(氏名・作品タイトル・URL)を表記すればOKです。改変してもいいですし、営利目的で二次利用しても大丈夫。一番自由度の高いライセンスです。

2.表示 × 継承

【条件】

・原作者のクレジット表記
・元の作品のライセンスで公開
要約:「私の情報を載せつつ、ライセンスはそのままにして使ってね!」

3.表示 × 改変禁止

【条件】

・原作者のクレジット表記
・元の作品を改変しない
要約:「私の情報を載せつつ、作品はいじらないでそのまま使ってね!」

4.表示 × 非営利

【条件】

・原作者のクレジット表記
・非営利目的での使用
要約:「私の情報を載せつつ、お金稼ぎはしないでね!」

5.表示 × 非営利 × 継承

【条件】

・原作者のクレジット表記
・非営利目的での使用
・元の作品のライセンスで公開
要約:「私の情報を載せつつ、ライセンスはそのままで。あと、お金稼ぎはしないでね。」

6.表示 × 非営利 × 改変禁止

【条件】

・原作者のクレジット表記
・非営利目的での使用
・元の作品を改変しない
要約:「私の情報を載せつつ、ライセンスはそのままで。あと、作品はいじらないでね。」

著作権フリー画像検索サイトでも要注意

画像を探すとき、いわゆる「著作権フリー素材検索サイト」を利用する方も多いかと思います。

例えば、私がよく利用しているのが以下のサイト。

Photo Pin : Free Photos for Bloggers via Creative Commons

igosso画像検索 : 無料で商用利用可能なフリー素材/写真

これらのサイトで見つけた画像が、決して「自由に使っていい画像ばかり」ではありません。ちゃんと、クリエイティブ・コモンズの条件にのっとって使用する必要があります。

その点はお気をつけください。

ライセンスの見つけ方

さて、画像をネットで使用する場合、その画像のライセンスを調べる必要があります。

そして、上記に記載した内容に順守して使用しなければなりません。

ここでは、私がいつも利用しているサービス「Picasa」と「Flickr」で、ライセンスが記載されている場所を確認しておきましょう。

Picasaの場合

個別の写真の右下辺りに「写真の再利用」と書いてあります。これがライセンス。

Flickrの場合

▼個別の写真の右下辺りに「License」と書いてあります。

▼また、一覧のページでも確認・編集ができます。

参考リンク

今回のエントリーは、基本的には以下のクリエイティブ・コモンズ公式サイトを参考にしています。

もし私の説明でわからない箇所などありましたら、以下のサイトでも確認をお願いします。

ホーム - クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

あとがき

私も、一度にすべてを覚えられたわけではありません。今でもあいまいな時があります。

こういうのは覚えていても、あまり意味がありません。大切なのは、必要なときに必要な情報を引き出すこと。

今回のエントリーをメモなどして、また必要なときに利用して頂ければ幸いです。

それでは、今回はこのあたりで。

それでは、今日はこの辺りで。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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