生涯をかけて行いたい天職。やりたい事。骨を埋められる職場。自分が好きなものを見つけて、それを生涯続けられる。そうした人は一握りなのかもしれません。
ですが、これは気がつけるかどうかです。きっと誰もがそうした "好きなモノ" を秘めていて、自分自身がそれを見つけられるかどうかがカギだと、そう信じています。
さて、"好きなモノ" と言うのは職業の事ではありません。それらは方法であって、"好きなモノ" を実行するための手段に他なりません。
では、"好きなモノ" は何か。それはどうやって見つけたらいいのか。今日はそんな話をしようと思います。
"好きなモノ" とは何か?
自分が本来的にやりたい事は、自分が "好きなモノ" を達成するための手段であると話しました。
例えば、一人のブロガーを例にしましょう。その人が何故ブログを書いているかと言えば、「文章を書くのが好きだから」かもしれません。ですが、もしかしたら「有名になりたいから」「多くの人の助けになりたかったから」という理由かもしれません。
結局、一つの職業を取っても、モチベーションの源泉は人それぞれであって、その人なりの "好きなモノ" を達成するための手段でしかないのです。
逆を言えば、「文章を書くのが好き」なのであれば、それを達成する手段はブログだけではありません。本の執筆やメルマガ発行、もしくはノートへの落書きでも良いかもしれません。
大切なのは、自分の "好き" の源泉を掘り出し、それを達成する方法を考えることです。
では、どうやって "好き" の源泉を見つけ出したらいいでしょうか。それには "なぜ?" を5回繰り返す必要があります。
"好き" を見つける方法
方法は色々考えられるのですが、今回はマインドマップを模した方法をご紹介しようと思います。
1.過去の自分を振り返って、好きな事を書き出す
まず最初に、紙の中心に「好きなこと」と書いて丸で囲います。
そして、そこから枝を伸ばすように線を追加します。そして、その枝の上に自分の過去の場面を切り取って行きます。今回は私は「幼少期」「青年期」「社会人」という3つのタームで考えてみます。
そして、その時期に自分が好きだったことを思い返して、枝を伸ばしていきます。
2.なぜ好きだったのかを考える
自分が好きだったことを書き出せたら、「なぜ自分はそれが好きだったのか」を考えます。自分への問いかけですね。そして、枝を伸ばした先にその答えを書き出します。
今回は私は1回しか問いかけをしませんでした。しかし、より深く自分を知るためには、繰り返し「何故?」と問いかけると良いでしょう。
例えば、テニスが好きな理由が「チームプレーが楽しいから」なのであれば、更に突っ込んで、「何故チームプレーが楽しいと思うのか?」を問いかけます。すると「人の助けになれる瞬間が好き」とか「切磋琢磨して、仲間と成長を感じられるから」なんて理由が見つかるかもしれません。
これを繰り返していくことで、より自分の "好き" の源泉に近づいていきます。
3.同じ理由をカテゴライズしていく
最後に、枝葉の末端を見比べて、同じようなカテゴリのものをまとめます。すると、好きなモノも時期も違った一つ一つの事が、"好き" の源泉によって関連し始めます。
例えば私であれば、幼少期に野球が好きだった理由に「目立てるから」と言うのがあります。そしてそれは、社会人になった今も、ブログをやっている理由「目立ちたいから」に繋がるんです。
時期や場所が違っても結びついた枝葉の先、それがつまり、自分が好きなモノの源泉になります。
"好き" の源泉が集まったら、次はそれを達成できる手段を考えるフェーズです。果たして、今あなたが行っている活動は、"好き" の源泉を満たせているでしょうか。
ちなみに、私が「なぜ?を5回繰り返す」と言ったのは、喩え話です。もしかしたら2回でもいいかもしれませんし、10回繰り返す必要があったかもしれません。
しかし、トヨタ社が言うには「真因に辿り着くには2〜3回の掘り下げでは不十分であり、5回が一つの目安になる」とのこと。
ですので、好きの源泉(真因)を見つけるためには、5回ぐらいは自問自答した方がいいだろうという事なのです。
知っておきたいIT経営用語 - なぜなぜ5回 とは:ITpro
あとがき
私も主催側で登壇していたのですが、このワークショップは非常に興味を惹かれたので、自身でもやってみたのです。
私は、ブログこそ自分の好きな事を実行できる手段であり、最善の方法であると認識しています。しかし、これを行うことで、自分の "好き" を見直すことができ、新しい方法・手段・道に気がつけた気がします。
Diwao2.0
それでは、今日はこのあたりで。