99_no-category

iPhoneの辞書に登録した単語をATOKで使えるように一括登録する方法

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法

iPhone 6 Plusの大画面で文字入力をするとき、私が非常に重宝しているキーボードがあります。

それが「ATOK for iOS」。キーボードを左右に寄せられるので、iPhone 6 Plusの大画面でも片手入力ができるんです。快適ですよ♪

さて、この「ATOK for iOS」。iOSのデフォルトキーボードのように辞書登録ができますが、iOSの辞書を使うことはできません。新しく登録し直す必要があります。

ですが、それも面倒な話。ユーザー辞書を自分好みに使いやすくカスタマイズしている私としては、そのデータをATOKでも使いたいのです。

なんとかならないかと探したら、ありました。iOSに登録している辞書情報を「ATOK for iOS」に移行して使う方法。

Mac限定ではありますが、ご紹介しますね。

ATOK for iOS ATOK for iOS
価格: ¥1,500
カテゴリ: ユーティリティ, 仕事効率化

アプリをダウンロードする

iOSの辞書をATOKに反映させる

iOSで登録した辞書情報をATOKに渡すには、大まかに以下のような流れが必要です。

・iOSのユーザー辞書データを書き出す
 ↓
・ATOK辞書形式に変換
 ↓
・iTunes経由でiPhoneで読み込み

以上のようなステップが必要。それでは、それぞれ順を追って説明します。理屈が分からなくても、とりあえずこの通り進めていけば作業は完了します!

ので、細かいことは気にせずやってみましょう!

ユーザー辞書の書き出し

まず、iPhoneの辞書情報がiCloudによってMacと同期されている事が前提となります。

その状態で、Macのユーザー辞書を開きます。場所は「システム環境設定 > キーボード」です。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 1

そうしたら、左に表示されている登録単語すべてを選択(Command + A)し、デスクトップにドラッグ&ドロップ。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 2

するとデスクトップに「ユーザ辞書.plist」というファイルができます。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 3

このままではATOKに反映させられませんので、ATOK辞書形式に変換してあげる必要があります。それが次のステップ。

テキストエディタで「plist2atok.rb」ファイルを作成

次に、以下のコードを丸っとコピーして、テキストエディタ(私はCotEditorを愛用中)にペースト。

#!/usr/bin/ruby
require 'rexml/document'

dict = REXML::Document.new(open("ユーザ辞書.plist"))

open("user_word.txt","w:UTF-16LE"){|f|
f.print "\uFEFF!!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1\r\n\r\n"
dict.elements.each('plist/array/dict') do |element|
phrase = element.elements[2].text
shortcut = element.elements[4].text
f.print sprintf("%s\t%s\t名詞*\r\n", shortcut, phrase).encode(Encoding::UTF_16)
end
}

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 4

ファイル名を「plist2atok.rb」にして、デスクトップに保存します。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 5

ターミナルの実行

次に、以下のコードをコピー。

cd ~/Desktop
ruby plist2atok.rb

ターミナルアプリを開いて、ペースト。そしてエンターキーを押します。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 6

すると、デスクトップに「user_word.txt」というファイルが作成されます。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 7

iTunes経由でiPhoneにファイルを保存

いよいよ大詰め。

iPhoneをMacに繋いで、iTunesを開く。そしてデバイス「iPhone」を選択し、App → ファイル共有 → ATOKを選択。「ATOKの書類」に、先ほど作成した「user_word.txt」をドラッグ&ドロップします。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 8

ATOKで読み込む

最後のステップです。

iPhoneのATOKアプリを開き、ツール → 一括処理と進み、「一覧出力ファイルの読み込み」をタップします。すると、単語が読み込まれて、すべての作業が完了となります。

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 9

IPhoneの辞書に登録した単語をATOKでも使うために一括登録する方法 10

ATOK for iOS ATOK for iOS
価格: ¥1,500
カテゴリ: ユーティリティ, 仕事効率化

アプリをダウンロードする

あとがき

ちょっと手間かもしれませんが、すべての単語を登録するよりは遥かに効率的です。

ATOKユーザーはぜひ活用してください。

それでは、今日はこの辺りで。

関連キーワード

  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

-99_no-category
-, ,