iPhone 6 Plusが発表になった当初から、私はひとつの懸念を抱いていました。「これ、片手での文字入力、できないんじゃね?」と。
そして、加えてもう一つの予想を立てていました。「サードパーティー製のキーボードが使えるようになったんだし、キーボードが片側に寄ったものを、きっとどこかの会社が開発するよ」と。
結果、日本語入力システムの大手「ATOK」がいち早く開発してくれ、今ではiPhone 6 Plusでの片手フリック入力が何のストレスもなく使えています。
iOS8からキーボードはサードパーティー製も使える
そもそも、iPhoneにキーボードはもともと、Appleが出している純正のものしか使えませんでした。どんなに不満があろうとも、それを我慢して使うしかなかったんです。
しかしiOS8からは、ユーザーが自分の好きなキーボードを導入できるようになったんです。
これにより、キーボードにも個性が出て、用途に合わせたキーボードの切り替えができるようになったんです。これはホント便利。
ATOK for iOSは日本語にやさしいキーボード
そんな中リリースされた、iPhoneのキーボードアプリ「ATOK for iOS」。
昔から、Windowsの日本語入力システムを開発している会社だけに、日本語入力に対して非常に配慮されたデザインなのが特徴です。
片側寄せキーボードが素晴らしい
まず何が素晴らしいって、片側寄せになったキーボードですよ。
iPhone 6 Plusの大きい画面だと、片手操作に限界があります。右手で言えば、左端の文字なんて打てたもんじゃありません。
しかしATOK for iOSは、右(もしくは左) 2/3 ぐらいのスペースにギュッと詰めたキーボードを実現しました。これによって、片手でのフリック操作に何の苦労もなくなったんです。
でも、両手でフリックするにはちょっと狭いですよね。ご安心ください。画面横幅いっぱいに広げることも、簡単にできてしまうんです。
片手フリック・両手フリック、それぞれ使いたいタイミングで好きに選べるのが、このATOK for iOSの最大の魅力と言っても過言ではありません。
もちろん、「ローマ字入力」や「英字入力」のためのキーボードも使えますよ。
また、カーソル位置を手元で移動させられるのも嬉しい所。純正キーボードが頑なに採用しない機能の一つですね。
レビューでは色々言われてるけど……
アプリは1,500円もする有料アプリだし、レビューはなかなかに辛辣なコメントが多いアプリですが、私は既に、これナシではiPhone 6 Plusが使えない身体になってしまいました。
確かに、リリースされた当初はヒドいものでした。正直使えば使うほどストレスが溜まる一方だったのは否めません。
ですが、度重なるアップデートによって、ようやく値段に見合うだけの機能になってきたなという印象です。
なかなか1,500円を「えいやぁ!」と払えるものではないかもしれませんが、あなたがiPhone 6 Plusユーザーで、メールや文字入力を割りと頻繁に行うのであれば、これは買う価値のあるアプリだと思いますよ。
あとがき
そういう用途であれば、Yahoo!キーボードなどの方がオススメです。
ATOK for iOS は、良くも悪くも機能美がキラリと光るアプリなのです。私はゴテゴテしたデザインよりも、こっちの方が使いやすくて好きですがね。
それでは、今日はこの辺りで。