物欲にめっぽう弱い私は、買い物に非常に時間をかけます。それが後悔しない買い物かどうか、じっくり吟味してから買うようにしてるんです。
物を買うのに多くの基準を持っている私ですが、こと「かける時間」を引き合いに出すことは多いです。
つまり、「長い時間を共にするなら高額で良い物を買う」とか。椅子とかパソコンがコレですね。下手にケチって安物を買うと、結局買い直したりして後悔することになりがちです。
さて、そんな時間とお金に関することでもう一つ、最近気を付けている事があります。それは「使用頻度の予想」です。
大型なものは買っても結局使わない
何かを買おうと思った時、高機能なものというのは得てして大型になりがちです。掃除機然り、冷蔵庫然り。
長く使おうと思うからこそ、「大は小を兼ねる」という気持ちが先立って、高性能な大型商品を購入することがあります。
しかし、実際どうでしょう。私なんかは、大型の商品を購入しても、結局は手に余ってしまったり、使うこと自体が面倒になってしまって埃を被るなんてこともザラにあります。
そう考えると、高いお金を払って使わない「宝の持ち腐れ」的な商品より、そこそこの製品でも使用頻度を高く維持できそうな商品の方が、価値があるように思えてくるのです。
例えば、掃除機
最近、掃除機を購入しました。今の時代、色んな種類のものが出てるんですね。本当に迷って迷って、結局は以下の商品にしました。
これは、充電式のコードレス掃除機。サイクロンが主流のこのご時世で、珍しく紙パック式のものになります。ただ、コードレスにも関わらず吸引力がそこそこ良いと評判だったので購入しました。
買ってみて、コードレスの凄さを痛感しています。ちょっと手が空いた時にサクッと掃除する。ちょっと埃が目についたから、パッと手にとって掃除をする。
掃除機が、非常に身近で、生活に寄り添うものになったんです。
これが例えば、以下のような高機能大型掃除機だったらどうでしょうか。
きっと私は、掃除が習慣にならなかったでしょう。いちいち掃除機を取り出して、コンセントに繋いで……。なんて手間をかけるぐらいなら、ちょっとした埃に目を瞑る。
私はそういう性格なので、結局は宝の持ち腐れ。数万円かけて買ったとしても、タンスの肥やしにしてしまう事は、火を見るより明らかです。
例えば、デジタルカメラ
高画質の綺麗な写真を撮りたいと思ったのなら、迷いなく一眼レフを購入するべきです。ですから私も、ずっと一眼レフが欲しいと頭を悩ませていました。
でも、結局買うのを止めました。そうではなく、小型のコンパクトデジカメで高性能な物を買おうと決めて、今は「FUJIFILMのXF1」を愛用しています。
このカメラは小型でありながら非常にキレイな写真を作ってくれます。小型が故に、私はポーターのケースに入れて、いつも腰からぶら下げています。ちょっとした買い物の時も、デートの時も。
いくら高品質でキレイな写真を撮りたいと思っても、シャッターを押さなければ意味がありません。また、どんなにキレイな写真を撮りたいと思っても、時間と場所のタイミングが合致しなければ、良い写真は撮れません。
大型の一眼レフでは、その大きさ故に、機会損失が多いだろうと判断しました。そこで私は、小型の高級コンデジを持ち歩くことで、なるべく多くのシャッターを切ることを最優先に決めたんです。
例えば、モバイルバッテリー
モバイルバッテリーもそうです。大型の物のほうが蓄電量が多いので、一回の充電でより多くの充電回数をこなすことができます。
しかし、大きい物は得てして重い。重い物は得てして、外出時の「自宅待機リスト」に名を連ねる可能性が高くなります。
そうやって "使わない機会" が増える可能性があるものであれば、いっその事、小型で持ち運びに有利な "使う機会" が期待できる製品の方がいい。
確かに、iPhoneを充電できる回数は減るかも知れません。しかし、iPhoneを充電する回数は、小型の物の方が多い。そう感じるのです。
すべての買い物に当てはまる考え方ではないかもしれません。ですが、多くの場合は「使用頻度の予想」を天秤にかけることで、決定意思を助けてくれます。
あとがき
なんせ、今まで掃除なんて「やるぞっ!」と思った時にしかやらなかった私が、コードレス掃除機にした途端、ちょっとしたスキマ時間に掃除をするようになったんですから。
結局、道具は使わなくては価値を発揮できません。その "使う" という機会が発揮できそうにないのであれば、下手に高額で高機能な製品に手を出すべきではないと思いますよ。
それでは、今日はこのあたりで。