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妊娠中の妻のために夫ができる当たり前で大切な6つのこと

「妊娠中の妻をどうやって支えてあげたらいいのか分からない」とお悩みのすべての旦那さんへ。今日の記事が、明日からの行動を変えるキッカケになることを望みます。それがほんの少し変化であったとしても。

 

妻が妊娠中のあの頃。振り返ってみると「自分はいろいろと至らなかったものだなぁ」と思います。

もちろん、良い夫であろうと心掛けてはおりました。しかし、気持ちや想いだけでは何の役にも立たないんですね。行動が伴わなければ、支えにはなり得ないんです。

過去になって初めて見えてくる数々の反省点。今日はそんな「妊娠中の妻をもつ夫」が妻にしてあげられることを振り返ってみます。

この反省点を活かす機会が、私にあるかどうかはわかりません。ですが、これから同じ状況になりそうな人・今がまさにそういう状況の人にとって、私の反省点が良い指標になればいいなと思い、この記事を書いています。

過去の自分への苦言も兼ねて。

Husband 6 support

アナタだけの時間ではない!予定は常に共有する

アナタのスケジュールは一緒に生活している人のリズムにも影響を与えます。だからこそ、早め早めの連絡やスケジュールの相談をしなければなりません。

例えば、会社からの帰りの時間。LINEで一言「今日はいつも通り、20時に帰るよ」とか、「来週の水曜は送別会だから夕食は外で食べてくるね」とかね。その一声が大切。

女性は「リズム」を大切にします。一緒に生活をしている夫のスケジュールも先々まで見通して、買い物や家事などのリズムを組み立てていくんです。

そんな中で、夫である私が何かイレギュラーな予定を入れてしまえば、苦労して組み上げてきた妻の生活リズムが一気に崩れてしまいます。

特に妊娠というのは、非常に特殊な状況。ただでさえ身体も精神もリズムが取りにくい中、なんとかかんとか調整やバランスを取りながら家をことを回しているのが女性です。

男の勝手な都合でリズムを狂わされてしまっては、大きなストレスを抱えてしまいます。ケンカの原因にもなり得えます。

別に「いつもと違うリズムを作るな」と言っているわけではありません。リズムの調整が普段よりも難しくなっている今だからこそ、普段以上にスケジュールの共有や変更には気を配るべきなのです。

一緒に生活を共にするパートナーである以上、自分の予定は自分だけのものではありません。女性がリズムを調整しやすいように配慮しましょう。

家の目立つ所にカレンダーを置いて、お互いの予定を書き込む習慣をつけるといいかもしれませんね。

ツラさや痛みの度合いを測ろうとしない

つわりの時のツラさ。出産の痛み。そうしたものを、何か別の尺度を持ちだして比較し、表現しようとしますよね。

「どれぐらい気持ち悪いの?二日酔いみたいな感じ?」「○○さんの奥さんは、つわりもそんなにツラそうじゃなかったよ」

しかし、そんなものは無意味です。

ツラいもんはツラい!いてぇもんはいてぇのです。当の本人にとっては、今が史上最悪に気分が悪い。世界の誰よりもツラいんです。他人の家がどうとか関係ない。どれぐらいツラいのかなんて聞かれても困る。

何かと比べて、それより苦しいか、それよりも楽か。そんな比較は意味のないこと。

そうではなく、相手の素直な今の気持ちを感じてあげられるよう、努力してください。男には、女性のツラさの1/100もわかりませんが、分かってあげようと素直な気持ちで接することが重要です。

向き合ってコミュニケーションを取る

コミュニケーションは本当に大切です。
なぜなら妊娠中の女性にとって、外の世界との接点は夫であるアナタを通してしか感じることができないからです。

男はいいですよ。仕事をしていれば嫌でも外の世界に出ることになり、他人と話をして、いつでも新しい刺激を受けることができるのですから。

しかし女性は違います。

妊娠が進むにつれて、仕事を休み、外に出る機会も減り、家にこもりがちになる。加えて夫からは「お腹の子に差し支えるから、あんまり無理はするなよ」なんて釘まで刺されて。

そうなればイヨイヨ、外の世界との接点がなくなってしまうのです。

うちの妻も、そのとき感じた孤独感は相当なものだったでしょう。

そんな妻が外の世界を感じられる唯一の機会。それが、私とのコミュニケーション、私との会話なんです。

それなのにパートナーである私が、ようやく仕事から帰ったと思えばゴロゴロしながらゲームしたり、パソコンを開いて自分の時間に没頭していたら、果たして妻はどう感じるでしょう。

私はこういう失敗をやりがちで、妻にはツラい思いをさせてしまっていたなと反省しています。アナタは、そうならないように。

"ながら" を止めよう!手を止めて、顔を向ける

人とのコミュニケーションが圧倒的に減ってしまう妊娠中の女性。なので、仕事から帰った夫とは、やっぱりおしゃべりしたい。会話をしたい。話したい。

だからきっと、いっぱい話しかけられると思います。

いっぱい話しかけられるんですけど、その一つ一つを大切にしてください。

夫婦の会話に慣れてくると、次第に "ながら" の会話が増えてしまいがち。
話しかけられても、スマホの操作を止めない。目線はディスプレイに向かったままで「なに?」と返事をする。相槌も適当に、意識は妻とスマホで半分半分。

こんな状態だと、絶対にケンカになります。戦争になるか冷戦になるかは夫婦のあり方によりますが、必ず勃発します。

そうならないためにも、話しかけられたら、自分のことはちょっと我慢するよう心掛けましょう。手を止めて、顔を向ける。これだけでいいから実践してください。

作業に集中しているときに限って「ねぇねぇ」と声をかけて来たりするんです。なんとも間が悪いというかね。でも、これはもう仕方ない。

そんなときでも、「ちょっと待ってね」といって区切りをいれられる余裕を持ちましょう。作業を続けたいからと自分勝手に "ながらコミュニケーション" をすると、絶対に良い結果を生みません。

私はこれで、何度怒られたことか。

妊娠・出産について積極的に学び、参加する

妊娠しているのは妻だし、出産するのも妻です。でも、この一世一代の大イベントは夫婦二人のものだということを忘れてはいけません。

つまり、アナタも参加するんです。このビッグウェーブに。積極的にね。

「子どもが生まれるのが楽しみー」なんて受け身で待っているだけダメよ。時間が経てばポロンって生まれるわけじゃないんだから。男は変化を伴わないので忘れがちですけどね。

妊娠に伴う精神的な変化や身体に起こるリスク、出産を迎えるまでの流れや準備などなど。自分から積極的に学び、知ろうとしてください。勉強してください。

女性と男性の勉強レベルのギャップが不安を招く

女性は自分の身体のことですから、積極的に知ろうと勉強します。そして、知れば知るほど不安は大きくなる。自分のこと、お腹の子どものこと。何不自由なく順調に生まれてきてくれるだろうか……。

一方の男は脳天気。知識がないから不安もない。あっけらかんと構えていて「うちの子に限って大丈夫!元気な子どもが生まれてくるさ!男の子かなー女の子かなー(ワクワク)」なんてね。

そんなときに、定期検診で言われます。「お腹の子ども、ちょっと小さいかもね」と。

男が「ダイジョーブダイジョーブ!これから大きくなるよ」なんて無責任な発言をしてみてください。不安で押しつぶされそうな毎日を送っていた女性が感じるのは、自分一人で妊娠生活を送っているような孤独感です。

二人で進むことが大切。嬉しさも、悲しさも、夫婦二人で共有できる状況を作ること。そのためには、男が積極的に女性を知らなければなりません。

「お前一人じゃないんだぞっ!」って言えるぐらいになりましょう。

楽しさも悲しさも感じられる漫画「コウノドリ」がオススメ

妊娠・出産を学ぶキッカケとして、私は漫画「コウノドリ」をオススメしたい。これはもう妊娠出産のバイブルと言っても過言ではないほど。私たち夫婦も大のお気に入りな漫画です。

コウノドリでは、医療現場の立場から妊娠・出産に関する様々ケースを知ることができます。喜ばしいことばかりではない、悲しい現実やリスクについても、包み隠さず描かれています。

漫画でありながらリアルさを感じられる。活字から学ぶよりも、むしろ臨場感が溢れてきます。これを読むだけで、妊娠・出産について「もっと知りたい」と自然に思えてきます。

自分から率先して家事をやる

たまに「自分は仕事をして金を稼いでいるんだから、家のことは妻にやってもらわないと。それでようやくイーブンだよ」みたいな考え方を聞きますが、私はそうは思いません。

自分が行った行動に対して見返りを求めるなんて、なんか違うと思っています。家族なんですから。何を小さなことを言っているんだと。

相手がツラいなら助けてあげる。ツラくなくても手を貸す。そんな気配りは当たり前です。

いつまで?なんて聞かないで。終わりはないよ

確かに、「妊娠」という期間は長い。なのでたまには「いつまでも甘えてないで、そろそろ家事を頑張ってくれないかな」なんて思ってしまうこともあるでしょう。

そんな気持ちから、ときには「ちょっとは良くなった?少し落ち着いてきた?」なんて、優しさをカモフラージュにした催促をしてしまうかもしれません。

そう思ってしまう原因は、心のどこかで「ボクも頑張ってるんだから、キミも頑張ってよ」精神が残っているからです。なので、そういう気持ちはさっさと取り除きましょう。

家事をやるのは「妊娠中だから」とか「相手が今ツラそうだから」なんて、限定的なものではありません。そんなことを言ったら、妊娠の後には子育てが待っていて、妊娠以上に女性の負担が大きくなりますから、ますます忙しくなりますよ。

何が言いたいかって、夫婦の間で恩義の貸し借りは止めましょうよってこと。天秤にかけるだけ、人間の嫌な部分ばかり映ってしまいます。

ただただ心からの純粋な優しさを持って、家のことにも積極的に参加していくようにしましょう。

何をやっていいのか分からない人へ

「そうは言っても、家のことは妻が管理しているから、男の自分はなかなか手が出しづらい」。そういう気持ちは分かります。うちもそうですから。

やっぱり家の主導権は妻に持っていてもらってますから、妻には妻のやりやすい管理方法や手段があります。それこそ、醤油の置き場所ひとつ取ってもね。

妻は自分の規律の中で家を組み立ててきました。それを無視して私が独自ルールで動いてしまったら、その優しさは逆に迷惑になってしまいます。

なので私が意識しているのはたったひとつ。「自分が一瞬でも嫌だなぁと思ったこと」です。

例えば、シャワーの排水口の流れが悪くなっているのに気がついたときとか。トイレの汚れがちょっと気になったけど「自分でやるのは嫌だなぁ。気が付かなかったことにしよう」と思った瞬間とか。

自分が「嫌だ」と思ったことは、妻もきっと同じく「嫌だ」と感じるポイント。そういう所を少しずつ増やしていければ、きっといろんなことを手伝えるはずです。

ちなみに、「重いものをもつ」とか「代わりに買い物にいく」とかは、当たり前にやるものだと思っているので割愛していますよ。あと、妊娠中は「腰より下の家事」は特に手伝ってあげてください。

二人だけの時間をいっぱい取る

最後に、二人だけの時間をいっぱい取ってください。大切にしてください。

子どもを出産したら、そこからは三人家族。もう夫婦二人だけの空間なんてものは無くなってしまいます。

もちろん、物理的に不可能ではありません。機会は今よりもずっっっと減ってしまいますが、二人だけの時間を取ることは可能です。

ですが「夫婦」という二人家族は、妊娠中の今だけ。今が最後です。

なので、この時間を大切にしてください。

別に、特別な旅行に連れ出せと言っているわけではありません。もちろんそういうイベント事は楽しいし喜んでもらえるでしょうが、お腹の子に差し支えたら本末転倒です。張り切りすぎず、無理のない範囲で企画しましょう。

私の本意は、日常を大切にして欲しいということ。

これからあと少ししたら、今という日常が非日常に変わってしまいます。ですから、今ある日常を存分に味わうようにして欲しいのです。何気ない言葉の掛け合いが愛おしく感じるほどに、二人の時間を大切にしてみてください。

休日。朝一番に妻の手を取って近くの喫茶店に行き、朝食を取る。食後のコーヒーを飲みながら、その日の過ごし方を考えてみる。

そんな日があっても、いいかもしれませんね。

あとがき

自分のことは棚に上げて、立派な記事を書いてしまいました。今の私がすべての事柄を実行できているとは言い難い。それほど、理想に近い話をしてしまいました。

でも、それは同時に「私はこうありたい」という姿でもあります。

 

妊娠中の女性は非常にデリケート。何がどんなキッカケで感情が爆発するかわかりません。時には理不尽な理由で怒られたりすることもあるでしょう。

しかし、感情的にならないように。ましてや「ケンカに勝ってやろう。言い負かしてやろう」なんて考えは絶対にやめてください。

そういう「理不尽なイライラをぶつけてしまっている」ことに一番苦しんでいるのは、女性自身なのですから。

 

妊娠生活は長く苦しいものですが、それと同時にワクワクと楽しさと希望に満ち溢れています。ぜひ楽しんでください。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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