みなさんはイヤホンにどんなスペックを求めるでしょうか?私は、過去には高音質を追求していた時期もありましたが、今はまったく異なります。
いまは「生活の中に自然な形で音を取り入れられる」のが最重要ポイント。それが達成しつつ、「音質にもあまり妥協せず、音楽をそこそこに楽しめる」というのが理想的なイヤホンの条件です。
今回 SOUNDPEATS 社から、新しいオープンイヤー型の最新イヤホン「GoFree2」をご提供いただきました。
このイヤホンは耳をふさがず、生活音を取り入れながら音楽を楽しめるオーディオガジェット。一方で、低音を含めて音質にパワーがあり、迫力のあるサウンドを両立しています。
いやしかし、これが本当に良いイヤホンでした。「提供いただいたから」という贔屓目を無しに、このイヤホンは素晴らしい!
私が理想としていた「生活にBGMを添えてくれるガジェット」として、レビューを書き終えた今でも、日常的に愛用しています。この記事で、その魅力が少しでも伝わったら幸いです。
商品概要とカタログスペック
SOUNDPEATS GoFree2 は耳掛け式のオープンイヤーイヤホン。骨伝導式ではなく、スピーカーから音が流れるタイプです。
耳をふさがないので、環境音を取り入れながらも音楽が楽しめるのが特徴。音質もパワーも十分で、低音もしっかりと響く、迫力のあるサウンドが楽しめます。
主なスペックは以下の通り。
タイプ | ワイヤレス |
形式 | オープンイヤー型 |
装着方式 | 耳掛け |
本体操作 | タッチ |
ドライバー方式 | 16.2mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz-40KHz |
対応コーデック | AAC/SBC/LDAC |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 |
Bluetoothプロファイル | A2DP 1.3、AVRCP 1.6、HFP 1.7、SPP 1.2、GATT |
最大持続時間(単体) | 9時間 |
最大持続時間(本体) | 35時間 |
重量 (単体) | 9g |
重量 (本体) | 71g |
サイズ (単体) | 49.84*38.56*22.24mm |
サイズ (本体) | 84.4*65.3*28.9mm |
充電時間 (単体) | 1.5時間 |
充電時間 (本体) | 2時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
ENC通話ノイズリダクション | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
低遅延ゲームモード | 対応 |
専用アプリ | 対応 |
防水性能 | IPX5 |
GOFREE2の外観と特徴
それでは写真と一緒にSOUNDPEATS GoFree2の特徴についてご紹介します。
パッケージはこちら。特に言及するポイントもありませんが、ご参考までに。
内容物は本体と充電ケースの他に、「TYPE-C充電ケーブル」「取扱説明書」「アプリガイド」が付属します。
こちらが本体の充電ケース。マットな質感のケースで、サラサラとした触り心地が気持ちいい。
ただ、愛用していたAirPodsのケースに比べると、ちょっと大きいのが気になります。
フタを開けるとイヤホンが格納されています。耳に入れるタイプのイヤホンよりも大きいので、ケース自体も大きくなるのは仕方ないですね。
イヤホン本体の質感も、ケースと同様にマットな感じ。肌触りがよく、安っぽさは一切感じられません。
裏返すとスピーカーを確認できます。
あまり迷うことはありませんが、左右どちらのイヤホンかを示す「L・R」の表記もさり気なく記されています。
GoFree2の素晴らしいポイント
環境音をきちんと拾えて日常生活にBGMが添えられる
オープンイヤー型のイヤホンなので、耳を塞がず、耳のすぐ近くのスピーカーから音を鳴らします。そのため環境音を拾いながらも音楽が楽しめるのが最大の特徴です。
環境音が聞こえるので、日常での利用で大活躍!家族に話しかけられたら反応できますし、インターホンにも出ることができます。
外出先で使っていても、車やバイクの音を聞き取れるので、危機をきちんと察知できます。電車に乗っていても乗り過ごすことがありません。
日常にBGMを添えてくれる感覚は、「音楽を楽しむ」以上に快適で楽しい体験です。
Hi-Res認証取得!迫力のサウンドでオープンイヤーでも満足できる音質
こういったオープンイヤー型のイヤホンや、骨伝導イヤホンにありがちなデメリットとして、「サウンドの迫力に欠ける」というのが挙げられます。
ですが GoFree2 については、音質に不満を感じたことがありません。
安いイヤホンにありがちなペラッペラな薄い音ということもなく、音楽を音楽として楽しめます。
特に低音への満足感が高かったです。ベースやドラムの音をしっかりと聞き分けられて、ズシッと響く感じがしました。
ちなみに公式サイトの謳い文句は以下の通り。誇張表現ではなく、しっかりその通りだなと思います。
GoFree2は日本オーディオ協会の「Hi-Res Wireless」ロゴを取得、オー プンイヤー型イヤホンの常識を打破するサウンドクオリティを実現しました。深く響く重低音から優しく包み込む中高域まで、全体の調和がとれたサウンドを、耳を塞がないリラックスした状態でお楽しみいただけます。
マルチポイント接続で最大2台まで同時接続可能
Bluetoothによる無線接続は、最大2台のデバイスに同時接続可能です。
私はMacとiPhoneの両方に対して、常に接続されるように設定します。
同時に接続している状態なので、いちいち接続先を変える手間が必要ありません。
iPhoneで音楽を聴いた音楽を停止して、Macで動画を流し始めれば、Macの音にすぐに切り替わります。
長時間利用にも耐えられるバッテリーと装着感
環境音が拾えるということで、イヤホンを外さなくても日常生活が送れます。なので一度装着したら、外さないでも不便なく一日が過ごせます。
それを可能にしているのが長時間バッテリーと軽快な装着感。
バッテリーは連続9時間再生となっています。音楽を9時間ずーーーと流しっぱなしにしているわけではありませんので、体感としてはもっと長く感じます。
装着感も快適です。マットな質感で肌触りがいいので、「耳が擦れて痛い」なんてこともありません。2〜3時間程度なら着けっぱなしでも全然OK。
タッチ操作に対応で、指先ひとつで各種コントロールが可能
左右のイヤホンに付いているマルチファンクションボタンは指先のタッチに反応して、デバイスのコントロールが可能です。
音量の増減・音楽のスキップ・再生・停止など。ポケットに入っているiPhoneを取り出さなくても、各種コントロールができるようになっています。
GoFree2のNotGoodなポイント
2週間ほど SOUNDPEATS GoFree2 を使ってみて、ほとんどの場面では大満足でした!ただ、いくつか「ここがもうちょっと…」と思うポイントもあったので、お話ししようと思います。
長く着けすぎると耳が痛くなる
軽快な装着感で、長時間の利用でもOK!……ではあったのですが、さすがに3時間ぶっ通しで着けていると耳が痛くなりました。
耳の上の部分が、イヤホンの重さでどんどんつらくなってくる感じです。
そういう場合はいつも、10分程度外して休憩してから再度使うようにしていました。
なので「充電が切れるまでずっと使いつづける」というのは難しいかなと思います。合間合間に休憩は必要になるかなと。
マルチポイント接続がわかりにくすぎる
マルチポイント接続ができるのですが、初期設定をするために専用のアプリが必要になります。
いままでさまざまなイヤホンやヘッドホンを使ってきましたが、マルチポイント接続するためにアプリが必要になるというケースが初めてで、かなり戸惑いました。
設定は初回の一回だけなので我慢できますが、マルチポイント接続するための手順が多くて、面倒くささを感じてしまいました。
ケースが大きいので持ち運びに難あり
耳に入れるタイプのイヤホンよりもサイズが大きくなってしまうので、その分ケースも大きくなっています。
これは仕方のないことなのですが、嵩張ってしまい、持ち運びには不便でした。重くはないのですが、とにかく大きくて邪魔なのです。
カバンのポケットに入れて持ち歩いていましたが……
- カバンからケースを取り出す
- ケースのフタを開けてイヤホンを取り出す
- ケースをカバンにしまう
という一連の手順が大変でした。これがもっとコンパクトになってくれたら、もっともっと良いのになぁと感じました。
総評:日常使いに最適な最高のコスパイヤホンではないか!
SOUNDPEATS社のイヤホンは、いつも「コストの割に品質が高くて満足感がある」と、個人的に定評があります。
今回の GoFree2 についても同様。1万円を切る価格でこれだけのオーディオ体験が得られるとあって、充実感に満ちています。
「耳を塞がない良いイヤホンはないかな。できれば安く済ませたい……」と探している人にとっては、これが最適解になるんじゃないかと思います。
それでは、今日はこのあたりで。