ジェットストリームの書き味が気に入っている。けれどペンのデザインには不満がある。
そんな人は自分が気に入っている多機能ペンの替え芯を、ジェットストリームの替え芯に取り替えてあげればいいでしょう。
すべてのペンでジェットストリームが使えるわけではありません。しかし私のお気に入っているこれら3つの多機能ペンでは、すべてジェットストリームが使えます。
最初に:ジェットストリームの替え芯には2種類ある
まず最初にジェットストリームの替え芯には2種類あることを覚えておいてください。
プラスチック製の替え芯と、金属製の替え芯。この2種類です。
プラスチック製の替え芯は一般的な多機能ペンで使われているタイプ。いっぽうの金属製の替え芯は、プライムと呼ばれるちょっと高級なラインナップの多機能ペンで使われているタイプです。
▼こちらが一般的なジェットストリームの多機能ペン。
▼このペン軸で使われているのがプラスチック製の替え芯。型番でいうと「SXR-80」というタイプです。
▼こちらが「プライム」と呼ばれるラインナップ。ちょっと高級なラインナップで価格も上がります。
▼「プライム系」で使えるのが、こっちの金属製の替え芯。「4C規格」と呼ばれるタイプのリフィルとなっています。
ペンによって使える替え芯のタイプが違います。どっちのタイプの替え芯が使えるのか、間違えないように気をつけましょう。
それではオススメのペンの話を。
カッコいい大人の文房具:LAMY 2000
年配のビジネスマンが持っていても恥ずかしくないペンをお探しなら、LAMY社の「LAMY 2000」がオススメです。
マットな黒いボディが特徴。シンプルなデザインなんですが、「つまらない」とは違うオシャレな雰囲気が溢れでます。
LAMYはドイツのメーカーで、安価な万年筆である「サファリ」でも有名ですね。その中でもこのLAMY 2000は1966年に発売されたにも関わらず現在も売れ続けているロングセラー商品。
「西暦2000年になっても色褪せないデザイン」というコンセプトの通り、流行りに流されない人々の美的感覚のど真ん中を貫いてくる、洗練されたペンとなっています。
このペンで使えるのはプライム用の金属製の替え芯です。お間違えのないようお気をつけください。
ちょっとオシャレなこだわりを:Helvetica(ヘルベチカ)
「シンプルで飽きのこないデザインと、機能性を追求したデスクワークスタンダードシリーズ」。そう銘打って展開しているのが、文房具の伊東屋のオリジナルブランド「Helvetica(ヘルベチカ)」です。
「Helvetica」とは、もともと書体・フォントのひとつの名称なのです。ご自分のパソコンの中でフォントを選ぼうとすれば、必ずそのフォントがあるでしょう。
1957年にスイスで発案された書体「Helvetica」は、現在も世界中のあらゆるシーンで使われています。それほど人気があり、多くの人びとに愛されてきた書体。
そんな「Helvetica」のように、世代・性別に縛られずに使って欲しいという願いから、このペンが生まれました。「Helvetica」の名に違わぬシンプルで飽きのこないデザインは、筆箱の中でも脇役にならない存在感を放ちます。
このペンで使えるのはプライム用の金属製の替え芯です。お間違えのないようお気をつけください。
リーズナブルな細いペン軸:リポータースマート
最後の3本目が「トンボ」の「リポータースマート」というペン。
先に紹介した2本に比べたら高級感もなく、デザイン的にもそこまで惹かれるものはないかもしれません。しかしこれを紹介したのには理由があります。
上述した2本がプライム用の金属の替え芯を使うのに対し、こちらのリポータースマートは一般的なプラスチックの替え芯が使えるのです。
金属のリフィルは1本200円と替え芯にしては非常に高い。比べてプラスチックの替え芯は1本80円と非常に安い。インクの減りが早いジェットストリームをヘビーに使うなら、プラスチックの替え芯のほうがオススメです。
「リポータースマート」はジェットストリームの 4 & 1 に比べてペン軸が細いのが特徴。ジェットストリームの軸径が13.2mmなのに対し、リポータースマートは12.0mm。数字にしてわずか1.2mmの違いですが、持てばその差を必ず感じられます。
しかも安い。ジェットストリーム 4&1 が1050円なのに対し、リポータースマートは367円。リフィルと合わせても600円ほどにしかなりません。
その代わりシャープペン機能がありません。純粋に4色のボールペンが使えるのみです。
私のようにジェットストリーム 4 & 1 の太いペン軸がキラいな人は、きっとこちらのスマートなペン軸を気に入ってもらえるでしょう。
繰り返しになりますが、リポータースマートで使えるにはプラスチックのこちらの替え芯。