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万年筆のペン先の素材の違いと特徴!金ペンが好まれる理由とは

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万年筆のペン先には、様々な材質が使われています。

では、なぜそんなに多くの材質が使われるのでしょうか?また、なぜ金素材のペンが愛されるのでしょうか。

今日はそんな「万年筆選びが捗るペン先のマメ知識」についてお話し致します。

知ると知らぬでは大違い。失敗しない万年筆選びをするために、覚えなくて良いのでメモしておいてください。

なぜ金を使用するのか?

最初に、そもそも何故ペン先の材質が大事なのか。そして、何故そこに金が使用されるのか。それをお話しします。

これには、インクが関係します。

インクは酸性,アルカリ性のph値を示す化学薬品とも言えます。中には,強めの酸性・強めのアルカリ性を示すものもあり、その結果ペン先が腐食してしまうのです。

そのためペン先には、腐食しにくい金が使われます。

値段は張りますが、一生モノで長く愛用されるものですので、金のペン先の物が愛されるというわけです。

しかし、そうは言っても金は高い。

そこで、より安価な材質としてステンレス(スチール)が使われるケースがあります。

安価な万年筆ですと、ステンレス性が多いですね。その代わり、ステンレスは金に比べると腐食しやすいのが特徴です。

金の種類について

金を使ったペン先の表記は、金の含有率によって大きく3つに分かれます。「14金(14K)」「18金(18K)」「24金(24K)」の3つです。

24金は混ざりもののない純金です。しかし、柔らかすぎて万年筆のペン先としては使えません。そこで、一般的には18金や14金が使われます。

18金は、金の含有率が75%程度。14金は、58%程度となっています。18金の方が含有率が多いので、比較的価格も高くなりがちで、くわえてペン自体も少し柔らかみのある書き味になります。

金のペン先にメッキがされているケース

上述の通り、金はとても柔らかい。そのため使っていく内にどんどん磨り減ってしまいます。

そこで、金よりも固く磨り減りにくいロジウムなどでメッキを施すケースがあります。その場合は「18K ロジウムプレート仕上げ」などと表記されます(プレートとはメッキの事です)。

ちなみに余談ですが、これが「万年筆が自分色に染まる」といわれる所以ですね。柔らかくすり減っていくペン先だからこそ、書けば書くほど、自分の書きやすい形に変化していきます。

金メッキ品の材質は鉄です

上述した通り、安価な万年筆のペン先には金ではなく鉄の合金が使われており、中でも腐食に強いステンレス(スチール)が一般的です。

さて、ここで戸惑い易いポイントが一つ。それは、金メッキ品の存在です。

例えば「ステンレススチール23金ゴールドプレート仕上げ」と言う表記の場合、「材質はステンレスで、そこに23金のメッキを施していますよ」という意味です。

これはまだ分かりやすい方で、物によっては「14金仕上げ」「18金ゴールドプレート」「14KGP」等と表記されるものもあります。

これらもすべて「鉄製のペン先で、金のメッキがされていますよ」という意味なので注意が必要です。

金色だからといって、材質が金というわけではありません。「金素材の柔らかい書き味をイメージして買ったのに、使ってみたら筆記感が硬かった」と言う失敗のないようにご注意下さい。

材質による書き味の違い

材質が金なのかステンレスなのかで、書き味に違いがあります。

金の方が柔らかいので、当然書き味も柔らかい、滑らかな印象を受けます。逆に鉄系合金は金と比べると硬く靭性が強いので、筆記感は硬く感じます。

しかし、これらはあくまで "筆記感" の話です。書きやすい・書きにくいとは別の話。

ペン先が柔らかい方を好む人もいれば、紙に引っかかる硬い書き味を好む人もいます。これはそれぞれの好みですので、「安い鉄製の万年筆は粗悪で書きにくい」という事では決してありません。

価格帯に感して

最後に価格のお話を。

これは私の感覚ですが、2万円を下回る価格では金ペンは手に入りません。不可能ではないでしょうが、かなり難しいと思います。

逆に2万円を下回る価格で金色をしたペン先の万年筆は、だいたいは金メッキ品でしょう。ご購入の際は、その材質に関する表記にご注意下さい。

ただ、これはあくまで私の感覚値です。最終的にはご自身で確認・判断お願いします。

あとがき:長く愛用するなら金ペンを

以上が万年筆のペン先に関するマメ知識でした。知っておくと、今後の万年筆選びの役に立ちますよ。

腐食等の件を考えると、私はなるべくなら金ペンを使っていたいです。やはり長く愛用して、世代を超えて使い続けられるのが、万年筆の魅力だとも感じていますので。

あなたにとって、最高の一本に出会えますように。それでは、今日はこのあたりで。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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