iPhone 6 (Plus) は、バッテリーの持ちがiPhone 5に比べて格段に大きくなりました。しかしそのせいで、充電に時間が掛かると感じる方も多いはず。
なるべく短時間で充電させたい!朝の短い時間でも、そこそこの量を充電したいんだ!そんなシーンは意外と多いものです。
以前当ブログでは「機内モードにしながら充電すれば、通常よりも短時間で充電できますぜ!」とご紹介しました。
ですが今回はまた違う方法。
実は、iPadで使用しているアダプタを使えば iPhone 6 (Plus) を急速充電させられると、そんな話があるんです。
Q. そもそもiPadのアダプタをiPhoneで使っていいの?
A. OK!公式HPでアナウンス済み!
そもそもiPad用の電源アダプタをiPhoneで使っていいのかと言えば、それには全く問題はありません。
これはAppleの公式HPでも公表されていることなので、安心して大丈夫です。
これらの USB 電源アダプタは iPad 向けに設計されていますが、Lightning - USB ケーブルまたは 30 ピン USB ケーブルで接続することで、どの iPhone および iPod モデルでも充電できます。
Q. iPad用とiPhone用のアダプタって、何が違うの?
A. 供給できる電力量が違います!
iPad用の電源アダプタと、iPhone用の電源アダプタ。違いは見た目だけではありません。そこには、供給できる電力量に違いがあります。
結論から言うと、
ACアダプタ | 電圧(V) | 電流(A) | 電力(W) |
---|---|---|---|
iPad用 | 5 | 2.1 | 10.5 |
iPhone用 | 5 | 1 | 5 |
USB | 5 | 0.5 | 2.5 |
こんな感じ。
つまり、iPad用のACアダプタは、iPhone用のそれの2倍の電力を供給でき、USB充電の場合の4倍であるということです。
iPadに付属するACアダプタは、電圧が5V(ボルト)、電流が2.1A(アンペア)という仕様になっています。「電力=電圧×電流」ですから、このACアダプタは10.5Wの電力を供給できることを意味します。
一方、iPhoneやiPod touchに付属するACアダプタは、電圧5V×電流1A=5Wの出力で、iPadに付属するACアダプタの半分のパワーでしか電力を供給できません。USBの規格は5V×500mA=2.5Wですから、それに従うパソコンのUSBポートに接続した場合はさらに低く、iPad付属のACアダプタに比べ約4分の1です(最新のMacなど高電力型USBポートを搭載する機種は除きます)。
参照:iPadの充電器でiPhoneを充電しても本当にいいのか - いまさら聞けないiPhoneのなぜ | マイナビニュース
Q. なんでiPad用だと急速充電できるの?
A. 供給できる電力が大きいから!
理論的には、上記で説明したとおりです。つまり、iPad用の電源アダプタの方が供給できる電力が多いので、iPhone用のものを使うよりも速く充電できるというわけ。
また、iPhone 6 とiPhone 6 Plus は、この急速充電に対応した機種なのです。2.1A出力に対応した充電アダプタと認定LightningケーブルがあればOK。
じゃあ実際にそうなのか?という疑問ですが、これはITmediaさんの方で実証済み。以下のリンクから是非見てみてください。
実は、iPhone 6とiPhone 6 Plusは、急速充電に対応しています。2.1A出力に対応した充電器とMFi(Made for iPhone)認証を受けているLightningケーブルがあれば、付属の充電器より速く充電ができます。
試しにiPhone 6 Plusを付属の充電器で充電した場合と、iPadに付属する出力2.1Aの充電器で充電した場合で時間を計ってみたところ、明らかな差が見られました。
Plusも1時間で20%から80%に:iPhone 6/iPhone 6 Plusをより速く充電する方法 - ITmedia REVIEW
私の方ではシッカリと計測しているわけではありませんが、体感としては確かに速い。iPhone用の物よりも、iPad用の物を使った時の方が、出勤前の朝に充電した時も余裕があります。
あとがき
こうした "速く充電できるTIPS" は非常に嬉しい限りです。以前ご紹介した「機内モードにして急速充電」と併用すれば、より速く充電できるかもしれませんね。