RICOHが発売している全天球カメラ「THETA(シータ)」シリーズに最新型が出ました。その名も「THETA S(シータ S)」。
見た目にカラー以外の大きな変更点は見られませんが、その中身は段違い。性能が大幅に向上しています。
購入を迷っていた私ですが、従来品との性能を比較した結果、購入を決断したのでした。
今日はそんな新型「THETA S(シータ S)」が従来品と比べて優れている点をまとめてみました。購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
イメージセンサー × レンズ = 画質が劇的向上
まず最初の大きな変化は、画質の劇的な向上です!私は本当にこの時を待っていました。
私が前のモデルを購入しなかったのは、画質にちょっと不満があったから。どうしても "楽しめるレベルではない" としか思えなかったんです。
その弱点が今回の「THETA S」では解決されています。
イメージセンサーは大型化して1/2.3型の。レンズは6群7枚の開放値F2。暗い場所でも多くの光を取り込めるようになりました。
従来品の「THETA m15」では詳細な情報が開示されていないので、スペック的な比較は難しい。しかし、実際に物を見比べてみればわかります。
THETA Sと従来品の画質比較
「THETA S」のギャラリーを見てください。「THETA S」は全天球カメラというちょっと色物系カメラですが、普通のデジカメとして考えても決して画質の悪いものではないと思えるはずです。
Birthday Party in Japan - Spherical Image - RICOH THETA
また、従来品との画質比較は以下のとおり。Rentioさんのものを参考にさせていただきましたので、元記事の方もぜひ参考にしてみてください。
▼THETA S
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
▼THETA m15
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
従来品で撮影された写真は、全体的にもやっとした印象が拭えません。それに比べて「THETA S」は色彩がハッキリ深く、写真としてもパキっと見えます。
長時間露光が可能に
長時間露光ができるようになったのも、従来品にはない「THETA S」だけの特徴。
長時間露光とは、シャッターを長く開けておくこと。シャッターを開いたまま長い時間放置しておくと、その分だけ多くの光を取り込めます。
そうすると、光が少ない夜景でもキレイに写真を撮ることができるんです。もちろん手ブレ対策のために三脚は必須ですけどね。
「THETA S」では、1/6400秒~60秒までのシャッタースビード設定が可能となっています。
Milky Way from an Norikura Observatory in Mt. Marishiten-dake, Japan - Spherical Image - RICOH THETA
360度をグリグリ回転させられる動画
「THETA S」では、静止画だけでなく、動画の撮影にも対応しています。
従来モデルでも動画の撮影はできましたが、1回の撮影時間が5分と短かく、フレーム数も1秒間に15枚(15fps)と少ない。エンターテイメントとしては少し物足りない印象でした。
それに比べて「THETA S」では、1回の記録時間が最大25分にアップ。フレーム数も倍で、1秒間に30枚(30fps)となり、滑らかな動画が可能になりました。
しかも、下のYoutube動画のように、「マウスでドラッグすると画面を回転させられる動画」が作れるんです。
iPhoneで見た時はジャイロセンサーに反応するので、iPhoneを動かせば画面も動くんです!楽しみすぎる。
※iPhoneで全天球動画を見たい場合は、アプリでの視聴が必要ですのでご注意ください。
ライブストリーミングにも対応
「THETA S」から見える世界を、リアルタイムの映像として配信できます。それがライブストリーミング。
これがあることで、使い道が本当に広がります。
お店に置いておいて「防犯カメラ」としても役立つかもしれません。イベント会場の様子を、ニコニコの生放送で配信するのもいいかも。会社内の風景をリアルタイムで配信して採用に役立てるのもアリかもしれません。
いろんな用途が考えられるので、非常に楽しみにしている機能です。
まとめ:エンターテイメントとして超楽しい
・画質の劇的な向上
・長時間露光による夜景撮影対応
・360度全球ムービー
・ライブストリーミング
これだけの機能が揃った「THETA S」。従来品とは比べ物にならないほどエンターテイメント性がアップしている印象です。
従来品の購入は、発売した当初からずっと検討していました。「今いる空間を丸っと記録できる "全球写真" 」なんて、コンセプトだけで魅力的だったのです。ロマン溢れまくりです。
ですが、そこで私が購入に踏み切れなかったのは画質の問題。せっかく面白い絵が撮れたのに、後で見返したらガッカリ画質なんていうんじゃ、楽しさ半減です。
そんな従来型THETAの最大の欠点が解消された今回の新型「THETA S」。迷ったときもありますが、今は「なぜもっと早く決断しなかったんだ!」と後悔しています。
あぁ。手元に届く日が待ち遠しい。