iPhoneの予測変換で、「あいふぉん」と入力しても変換候補に「iPhone」が出てこないこと、不思議に思ったことはありませんか?ちなみに「あいほん」でも出てきません。
でも、それにはちゃんとした理由がありまして。実は、iPhoneの日本の正式呼称は「あいふぉーん」なのです。
ただ、これが個人的にはこれがなかなか不便を感じる所。日常生活では「あいふぉん」と入力して「iPhone」と変換して欲しいのです。じゃあその対処法は……?
今日はそんな、iPhoneの日本語に関するお話し。
なぜ「iPhone」は「あいふぉん」では無いのか
そもそも何故、iPhoneの日本語名称は「あいふぉん」「あいほん」ではないのか。
それは、アイホン株式会社が「あいほん」の商標権を「電話機」について持っているからです。
アイホン株式会社は、愛知県にあるインターホン機器の製造販売を行っている会社。iPhoneが開発されるずっと前、1955年には、電信機・電話機について「アイホン」という商標の登録を受けています。
この関係で、Apple社は「あいほん」という商標を使えず、類似する「iPhone」「あいふぉん」という名称も使えないのです。
しかしApple社としては、日本でのiPhone普及のために、どうしても商標が欲しかった。そこで、アイホン社に交渉したんです。
その結果、アイホン社がApple社に対して、「iPhone(あいふぉーん)」の使用許諾をするという形で落ち着きました。
きっとその契約の中で、「『iPhone(あいふぉーん)』と『アイホン』は、明確に区別しなければならない」という条件もあるのでしょう。この辺りは予想でしかありませんが。
ただ、そういった経緯もあり、Apple社は「iPhone」という名称の商標登録を取れておらず、結果として「あいふぉん・あいほん」という名称での変換ができないのでしょう。
なんとも複雑な世界ですね。ちなみに今回の話は、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
でも、「あいふぉん」で「iPhone」と変換したい
しかしながら、実生活では「あいふぉん」という呼び名の方が個人的に馴染んでいますし、そう言葉に出して呼んでいます。なのでやはり、「あいふぉん」と入力して「iPhone」と変換して欲しいのです。
ではどうするか。ユーザー辞書を活用しましょう。
iPhoneの設定アプリから「一般 > キーボード > ユーザー辞書」と進み、新規で単語登録します。そして、「単語:iPhone/よみ:あいふぉん」で登録すれば完了です。
ちょっと面倒ではありますが、登録しておいても不便はありませんから。今まで気になっていた方は登録しておくといいでしょう。
あとがき
権利とか契約とか、商標とか著作権とか。その辺りの法律って難しいですよね。
「個人レベルでは関係ないよー」なんて昔は思っていましたが、こうしてメディアを運営していると、なかなか無視できない分野でもあります。
さわり程度でも勉強せねばー。