パソコンを使うようになってから、「実はよくわかっていないけど、変換したら出てくるから、なんとなく使っちゃてる」って漢字はありませんか?
実はその漢字をひらがなに直すだけで、文章は格段に読みやすくなります。
例えば「〜〜な事」とか「〜〜な物」など。漢字にする必要なんてないのに、わざわざ漢字変換して読みにい文章を作ってしまっている。そんなケースは非常に多いのです。
そこで今回は「この漢字をやめるだけで文章が格段に読みやすくなる!」という代表的な例をご紹介します。ひとつ参考にして、今後の作文に役立ててください。
漢字をやめるだけで読みやすくなる代表例
1事→こと
逆に、具体的な事柄を表す名詞であれば漢字を使います。「争い事」「事足りる」などですね。
2物→もの
3時→とき
ある特定の時期や時点を表すときは「時」を使いますが、状況や仮定や条件を示すときは「とき」とひらがなを使います。
4所→ところ
51つ→ひとつ
6下さい→ください
漢字で「下さい」は、「下さる」の命令形。「下さる」は、「与える」「くれる」の尊敬語。つまり、そのものが直接動詞になっています。なので「アイスを下さい」はOK。
一方ひらがなの「ください」は補助動詞。この言葉自体が動作を表すわけではなく、何かの動詞と連なって使われます。「ご注意ください」などですね。
7頂く→いただく
漢字の「頂く」は、動詞の「食べる」「飲む」「もらう」の謙譲語。一方ひらがなの「いただく」は「〜してもらう」の尊敬語となります。
8言う→いう
漢字で「言う」と書くと、実際に言葉として表現された場合に使います。しかし多くの場合で使われるような、伝聞・比喩的な言い回しで使う場合は、「いう」とひらがなで表記します。
9出来る→できる
漢字の「出来(る)」は、基本的に名詞で使われる場合。つまり「上出来」「出来栄え」などで使います。動詞や副詞などで使う場合はひらがなを使用します。
10来る→くる
11欲しい→ほしい
覚えるのが面倒ならルールを覚える!あとは自分の感覚で
その他にも「全て→すべて」「更に→さらに」「A及びB→AおよびB」なども、漢字にするよりもひらがな表記の方が読みやすく感じる気がします。
このあたりは非常に感覚的な部分ですので、実際に自分で文章を読み返し、すんなり入ってくるかどうかで判断すると良いと思います。
ただ、全体的に言えるのは、
・具体的な動作、ある限定的な一点を表すときは、だいたい漢字を使う。
・抽象的な表現をする場合や、動詞の後につける補助動詞はひらがなを使う。
この二つはルールとして意識しておいた方が、文章が書きやすくなると思います。
最後に大切なのは、難しく漢字を使おうとしないこと。また、ひとつの表現に囚われすぎないこと。
読みづらいと感じたら、文章の構成から考えなおすのも手段のひとつ。言い回しひとつを変えるだけで、文章は格段に読みやすくなったりしますよ。
あとがき
今回の話は、以下の記事を参考に書かせていただきました。
日本語って難しいですよね。
確かに、日本語の正しい使い方を学んで、それに沿って使用することも大切です。ですが、字面として並んだときに、それが読みやすいかどうか、文章として認識できそうかどうかも非常に大切。
それはあなたの感覚に委ねられる部分も大きいので、自分の文章はシッカリと読みなおすことが大切ですよ。
それでは、今日はこのあたりで。