「イライラさせるもの」という該当インタビューに「YouTubeの広告」と回答したら、その場にいる人みんなから拍手と称賛を浴びることができそうだ。
1.5倍速ぐらいの早口で回されるセリフと紙芝居。あれほどまでに購買意欲が湧き上がらないCMを、出し続けられる企業の精神力には感心させられる。
そんな私の愚痴は置いておいて、広告を表示させない唯一の手段が「YouTube
しかし、たかだが広告をなくすためだけに毎月1,000円のお布施を支払い続けるのも
そんなとき、会社の友人が「
オンラインでのミーティング中ではあったが、私は YouTube の
YouTube Premiumで得られる特典
YouTube
広告がなくなる | 動画を見始めるときに流れる広告や、動画再生中に流れる広告が、一切表示されなくなる。 |
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バックグラウンド再生 | YouTubeアプリを閉じて、ホーム画面にもどる、あるいは他のアプリを開いても、動画の音声だけが流れ続ける。 |
オフライン視聴 | あらかじめ動画をスマホにダウンロードしておくことで、通信環境がない場所でも動画が視聴できるようになる。 |
YouTube Musicが利用可能 | YouTubeが提供している音楽配信サービス「YouTube Music」が使えるようになる。配信内容はYouTubeとは別。邦楽のラインナップも豊富で、潤沢なプレイリストが魅力。 |
GooglePlayMusicが利用可能 | YouTubeはGoogleが提供するサービス。ということで、Googleが提供する音楽配信サービス「Google Play Music」も使い放題に。ただし同サービスは2020年内にサービスが終了し、YouTube Musicに移行される予定だ。 |
「広告がなくなる」という印象ばかりが強烈で、「バックグラウンド再生」「オフライン視聴」なんてメリットは正直さっぱり忘れていた。
そしてそこまで魅力的でもない。「動画」なのでバックグラウンドで再生するシーンもないし、Wi-Fi環境下でほとんどの時間を過ごすのでオフライン視聴も使わない。
しかし「音楽サービスが使える」となれば1,000円の意味も変わってくる。
「Apple Music」「Spotify」「Google Play Music」「Amazon Music」など音楽配信サービスは数あるが、これらと改めて契約する必要がなくなるのは、正直にうれしい。
〈広告がなくなって、動画視聴環境が快適になり〉
〈ちょうど欲しかった音楽配信サービスも同時に使える〉
ともあれば、YouTube
YouTube Premiumの料金
YouTube
YouTube |
月額1,180円(学生は月額680円) | 最初の1ヶ月は無料。 同世帯の家族が5人まで追加できる「ファミリープラン」が月額1,780円で利用できる。家族で使うならお得。 |
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YouTube Music | 月額980円(学生は月額480円) | YouTube Music 単体に契約した場合の金額。この場合「Youtube の広告なし」「オフライン視聴」などの特典は得られない。 |
契約する対象によって、値段も、得られる特典も違ってくるので注意が必要だ。
「自分は親を YouTube が原因でなくしたため、YouTube は使わないと心に誓っている」という人でない限り、YouTube
というか、そもそも YouTube Music はちょっとまだ発展途上な感じがあって、これ単体で契約するのはオススメできない。
素直に「Apple Music」や「Amazon Music Unlimited」を使ったほうが、音楽ライフは充実すると思う。今はね。
YouTube Music が使いにくい理由
YouTube Music はまだまだ発展途上。リリースして間もないということで、これからの伸びしろに期待するべきサービスだ。
特に情報の整理がきちんとできていないような印象を受ける。
たとえば「Splatoon の曲が聴きたい」と思ってキーワード検索をする。その結果がこれだ。
一番上に「上位の検索結果」というのがあるが、まずこれがわからない。よく見れば「プレイリスト」と書いてあるが、それならその下にある「プレイリスト」のリストに入れておいて欲しい。
あと、検索結果に「動画」があるのがわからない。このアプリはミュージックを視聴するためのアプリであって、動画は Youtube で見れば良いのではないか。なぜこのアプリの中で動画をリコメンドするのかが不明である。
まぁいいや、ここまでは見た目の話であって。
許せないのは「おっ!このプレイリスト良さそうやんけ」と思って開いてみると、リンク切れの楽曲ばかりだったときだ。
しかも名前に「official」なんて書いてあるから公式なのかと思いきや、どうやら第三者がまとめただけのプレイリストのようだ。
一事が万事こんな感じ。「使えるんだけど、やさしくない」って感じで、なんだかモヤッとする。
良い点もある。「ちょっと懐メロ聴きたいな」ってときに、「30代 懐メロ」なんて検索すれば、それっぽいプレイリストをいっぱい提案してくれる。
気分や状況に応じて、いろんな切り口で楽曲を提案してくれるところは、さすが YouTube とも思える。
ただ、やはり今現状のこのサービスを、単体で月額1,000円支払う価値があるかどうかは、正直悩めるところだと思う。私なら Amazon Music Unlimited を契約してしまうだろう。
Google Play Music がサービスを停止して、移行が完了する2020年末で、どれほど様変わりできるかがカギとなりそうだ。
あとがき
世界最大の動画サイトであるし、情報量が膨大なのだろう。その情報を適切に整理して、ユーザーに提案するのは難しいと思う。
しかし、難しいだろうから、期待もしている。
そこをなんとかクリアして、ユーザー視点で使いやすいUIを達成してくれたらいいなぁ。そしたら、おそらく No.1 音楽配信サービスになるだろうと思う。