いままでぼくは、iPhoneは比較的新しいモデルを使うようにしてきた。キャリアの2年縛りがあるので、毎年買い換えるわけにはいかなかったが、2年に1度は買い換えてきた。これはiPhone 3Gのときからずっとである。
しかし最近、型落ちのiPhoneで運用するのも悪くないのではと思い始めている。その大きな要因は、iPad miniの台頭だ。
iPad mini 6は性能が良いうえに、取り回しもしやすいサイズ感。日常的に使うのに、とてもちょうどいいのだ。
それゆえに、いままでiPhoneが担ってきた「読書」「動画視聴」「ウェブブラウジング」といった役割が、徐々にiPad miniに移り変わってきている。
そうなるとiPhoneに残された役割は、SNSや LINEなどのコミュニケーションか、写真や動画の撮影がほとんど。かなり限定的なポジションになってきたのだ。
それならいっそ、iPhoneは型落ちの古いモデルを使い、iPad miniを常に最新モデルにアップデートしていくような運用の方が、コストパフォーマンスが高いような気がしている。
そんなときだ。中古のスマホを販売している「にこスマ」さんからレビューの依頼ををいただき、中古のiPhone8を提供いただく機会があったので、二つ返事で快諾したのだった。
この記事では「にこスマ」のご紹介をしつつ、中古のiPhoneを使ってみての感想をお話ししようと思う。
中古スマホ販売サイト「にこスマ」とは
「にこスマ」は、伊藤忠商事グループが運営する中古スマートフォン販売サイトだ。実店舗は「ららぽーと海老名店」にあるが、ウェブからの販売がメインの様子。
中古のスマホ・タブレットの通販なら【にこスマ】|伊藤忠商事グループ/株式会社Belong運営
iPhone・Android・iPad等のスマホ・タブレットの中古販売なら、高品質低価格の【にこスマ】にお任せ。 独自ルートの仕入れだからできる格安の価格。各機種や、SIMフリー・キャリア端末ともに品揃え豊富にご用意中。
「にこスマ通信」というメディアも運営中。iPhone・Android を問わず、スマートフォンに関するお役立ち情報を配信している。
にこスマ通信
iPhone・Android・スマホの役立つ情報をお届け!
取り扱い機種のバリエーションも豊富。iPhoneであれば、古いものはiPhone 6Sから、最新のiPhone 13 Pro Maxまで取り揃えている。
Androidも、AQUOS・ARROWS・Galaxy・HUAWEI・OPPO・Pixelなど、メジャーどころは抑えている印象だ。
気になるのは端末の品質だが、その点も安心できる。
販売しているスマホはすべて、同社の独自の基準を満たした高品質な「三つ星スマホ」のみとなっていて、良質な端末だけを適正な価格で販売しているとのことだ。
すべての通信キャリアでそのまま使える
- ネットワーク利用制限なし端末のみ:前オーナーの事情でキャリアによっては端末に制限がかけられることがあるが、同社はそういった制限の掛かっていないスマホのみを取り扱う。
- SIMフリーのみ:特定のキャリアでしか利用できないスマホは取り扱わない。SIMロック解除済み商品のみを取り扱う。
選りすぐりの良コンディション
- 画面や本体に割れ・欠けがない端末のみを厳選して取り扱う。
- すべての商品には360度写真を掲載。購入前に端末をすみずみまで確認できる。
- 通常使用で付いてしまうようなスレや細かい打痕などがある端末は、独自の基準でグレーディングし、販売。
検品クリア品のみで、外観・中身の両チェック
- 最先端の検査システムにより、25項目以上もの機能検査テストを実施。
- バッテリーの最大容量は80%以上の端末のみ販売。
中古スマホに抵抗がある人も、これだけしっかり管理されていれば安心して購入できるだろう。
実際、同サイトで販売されているスマホを手元で確認してみたが、驚くほどの美品だった。その内容を詳しくお話ししよう。
中古のiPhone8の状態について
今回提供いただいたのが、中古のiPhone8だ。2017年に発売されたモデルで、ホームボタンに指紋認証がついているタイプだ。
郵送は同社の専用ボックスにて届いた。丁寧にプチプチで梱包されており、きちんと固定されて届いた。
また、中にはメッセージカードとSIMピンが同封。こういう細かな配慮は素直にうれしい。
充電器や充電ケーブルも、別売りで対応している。
今回提供いただいたスマホのグレードは「中古C」。同社が取り扱うものの中では一番グレードが低く、「傷が目立つ状態だが、ケースをつければ見えなくなる程度」とのことだ。
たしかに、ディスプレイには細かなすり傷が見られた。しかしディスプレイをオンにしたときはほとんど見えなくなる程度のもので、日常で使う分にはまったく気にならないレベルだ。
側面には、いくつかの細かな傷が見受けられた。数もそれほど多くないし、大きく目立つものでもない。
見つけられた傷はたったこれだけ。背面・カメラ周りなどもチェックしたが、傷や汚れのない、キレイな状態だった。
電源をいれて、初期化されていることを確認。
バッテリーの容量は80%。同社の基準の範囲内でクリアしている。
ただし気になったのは、手元に届いたときにはバッテリーが空だったことだ。スマホで一般的に使われているバッテリーは、寿命を長く保つために、バッテリー残量が0の状態がつづくのは良くないといわれている。
この件について確認したところ「バッテリーが空の状態で保存はしていないが、場合によっては、お手元に届いた時点で充電が無い場合もある」とのこと。保存状態については問題ないようだ。
古いiPhoneを持っておくのはアリかもしれない
総じて、中古品でこれだけのクオリティが保たれているなら、全然アリだと思った。2万円ほど支払って、サブ機として手元においておくのも悪くない。
実際いま、いただいたiPhone8は非常に重宝している。SIMカードは入っていないが、自宅のWi-Fiをつかって "家庭内専用機" として使うには十分なのだ。
たとえば、家のオーディオに常に繋いでいて、家族の誰でも好きに音楽をかけられるようにしたり。旅行中は娘に渡してカメラ代わりに使ってもらったり。
しかしなんといっても、iPhone8のサイズ感は良いなぁと、しみじみ思う。メイン機であるiPhone 12 Pro Maxに使い慣れた気でいたが、やはりコンパクトなのは正義だ。次に買い換えるときは、サイズの小さいものを選ぼう。