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【レビュー】メカニカルゲーミングキーボード「Anne Pro 2」がコスパ良くて普通に使いやすい

メカニカルキーボード「Anne Pro 2」。1万円を切る価格だが、価格以上の品質を誇るゲーミングキーボードだ。

今回は中国のオンラインストア「Banggood」からご提供いただき、レビューする機会をいただいた。

忖度なし。製品の特徴と魅力について、私の率直な感想をお伝えしようと思う。

「Anne Pro 2」の製品概要と特徴

今回ご紹介するのは中国製のメカニカルゲーミングキーボード「Anne Pro 2」。

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キーは61個と非常に少なく、コンパクトな仕上がり。Bluetoothによるワイヤレス接続が可能なので、取り回ししやすいのが特徴だ。

キー配列は英語と中国のみ。日本語がないのが少し残念。色はブラックとホワイトの2種類用意されている。

スイッチ(軸)は「Gateron」を使用。英語配列だと、色は「茶軸」のみの展開となっている。

「Anne Pro 2」の特徴と魅力的なポイント

それでは私が実際に「Anne Pro 2」を使ってみて感じたポイントについて、商品の特徴を交えてお話ししよう。

打ち心地が普通に良い

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タイピングした感触は、ただただ素直に「悪くない」といった印象。「メチャクチャ打ちやすい!」と絶賛するほどではないかもしれないが、クセもなく、オーソドックスな打ち心地だと感じる。

軸は「Gateron」の茶軸。聞き慣れないメーカーかもしれないが、日本でメジャーな「Cherry」の茶軸とほぼ同じ打ち心地だと思って差し支えないようだ。

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カサついたり、引っかかったりするような感覚はなく、滑らかで気持ちが良い。キーは軽いが、キーが深く沈むので、タイピングの楽しさを感じられる。

また、キーボード自体の形状も、打ちやすさへの配慮が見られる。

横から見るとよくわかるが、キーは真っ直ぐではない。手前に向かって階段のように段差ができている。

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これは「ステップスカルプチャー」といって、指の動きに合わせて段差とカーブが施された形状となっている。これにより、ホームポジションから指を伸ばしたとき、もっとも自然な形で指が運べるようになっているのだ。

飾らないシンプルなデザイン

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シンプルなデザイン。英字ということもあるが、キーに余計な印字がなくて、スマートなカッコ良さがある。

また、このコンパクトさが良い。必要最低限のキー数に絞りこまれ、厳選されつくしている。それゆえの使いにくさを感じる部分はあるかもしれないが、それを補うための補助操作もある。

また「ANNE PRO 2」には、色のついたキーがいくつか付属で付いてくる。差し色のアクセントとして装着すると良い。

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持ち物にとって「気分が上がる」というのは、存外重要なステータスである。この「Anne Pro 2」は確かに "上がる" キーボードだ。

厳選されたキー配列でコンパクトな仕上がり

日本語配列の一般的なキーボードは、おおよそ109個のキーで構成されている。しかしそのすべてのキーを余すことなく使う、なんてことはほとんどない。いらないキーも多いのだ。

「Anne Pro 2」は、キーの数が61個に厳選されている。必要最低限のキーのみで構成されているため、非常にコンパクトなデザインになっている。

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「これではキーが足りなさ過ぎる」と心配になるかもしれないが、それをカバーするのが「TAP機能」だ。

これは「タップしたときと、長押ししたときで、機能を振り分ける」という機能。

たとえばshiftなどは、長押しで使用するのが基本。そのため、タップしたときはカーソルキーとして使えるようになっていてる。

ひとつのキーに複数の役割をもたせることで、キーの少なさを補っている。しかも専用のアプリを使えば、キーの配列は自分好みにカスタマイズできるので、不便さを感じることも少ないはずだ。

特殊なキー配列だけど気にならない

キーの数が限定されているため、キー配列が普通のキーボードと違っている部分もある。それは上述の通りだ。

しかしだからといって使いにくいわけではない。使いにくいところは、自分好みにカスタマイズしてしまえば良い。

「Anne Pro 2」には専用のアプリケーションが用意されており、キーの役割を自由に設定できる。

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また、先ほどお伝えした「TAP」の機能なども個別に設定が可能。ひとつのキーに複数の役割を持たせることができる。

キーの数が限られているからといって、操作性や機能性までが限定されるわけではない。自分の使いやすいキーボードに育て上げることができる。

ゲーミングキーボードらしく七色に輝く

専用のアプリケーションを使えば、キーボードから発色される色や、発色のパターンを設定できる。

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個人的に好みなのは、タイプしたキーが光るパターン。あまり主張しすぎず、しかしゲーミングキーボード特有の「光るキーボード」を楽しめる、ちょうど良い塩梅だ。

キーボードが光るとか、最初はなんとバカらしいと鼻で笑ったものだ。しかし一度使ってみると、これが意外と悪くない。

他人に見られると恥ずかしさがあるが、自分ひとりで使っていると、なんだか楽しくなってタイピングが捗るのだ。特に夜中、家族が寝静まったあとの仕事が、なかなか賑やかになる。

比較的安価な価格が嬉しい

1万円を切る値段で、これだけ ”ちゃんとした” キーボードが手に入るのは嬉しい。

たとえば日本でメジャーなメカニカルキーボード「FILCO」の最新型ワイヤレスキーボード「Majestouch MINILA-R Convertible」は、おおよそ17,000円ほどする。

HHKB や Realforce といったキーボードであれば、価格はもっと上だ。30,000円を超えるものだってある。

それに比べると、やはり Anne Pro 2 の価格は手が届きやすい。

そもそも機構が違ったり、キー配列や打ち心地などに違いがあるので、単純に比較はできないが、それでも1万円を切る価格というのは魅力的に映る。

すこし残念なポイント

さて。いい面ばかりだと話がうますぎるので、ちょっと残念に感じたポイントもすこしお話ししましょう。

結構ずっしり重い

このキーボードを最初に持ったとき、そのずっしりとした重さには驚いた。カタログスペックでは635gと、意外とそこまで重くはなさそうなのだが、持ったときにはずっしり感じる。

家に据え置きで使うには問題にならないが、持ち運ぶことを前提に考えているなら、すこし検討したほうが良さそうだ。この重さは、手軽で気軽に持ち運べるレベルではない。

傾斜をつけられない

こういったキーボードでは、タイピングがしやすくなるように、角度を調整できるスタンドが付いていることが少なくない。例えば私が普段愛用しているHHKBなどは、角度を二段階に変化させられるスタンドが付いている。

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しかし「ANNE PRO 2」にはそういった機能はない。決められた角度でしたタイピングができないのが、ちょっとマイナスポイント。傾斜があったほうが、やはりタイプはしやすいのだ。

日本語のマニュアルがない

「ANNE PRO 2」には日本語のマニュアルがない。専用アプリでも、日本語への言語変更ができないため、ひとつひとつの設定にちょっと手こずってしまう。

一度覚えてしまえば、慣れてしまえば、問題にはならないのだが、そこに至るまでに時間がかかってしまうのは欠点だろう。

まとめ

「Anne Pro 2」は、総合して "良い" キーボードだと思う。

打ち心地も良いし、キー配列のカスタマイズも可能。省スペースで使えて、Bluetoothによるワイヤレス接続が可能。

日本語配列の取り扱いがないのが個人的には残念だが、普段から英語配列を愛用している人にとってはデメリットでもなんでもない。

「ちゃんとしたメカニカルキーボードを買いたいけど、あまりにも高いのは手が出しにくい」といった人には、ちょうどいい一品だろう。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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