パソコンを持ち出すほどじゃないってぐらいの外出。そんなときはiPhoneやiPadだけを持って出ることがあります。
そんな時のお供がコレ。「Rapoo 9000M」です。
打ち心地がそこそこ良くて、薄くて嵩張らず、カバンにサッとしまっておけるところが好きなんです。
過去に折り畳み式のキーボードを試したこともありますが、タイピング時にガチャガチャと揺れ動いたり、タイプしてから反応するまでにタイムラグがあったりと、なにかと気持ちよさに欠ける点が目立ちました。
その点「Rapoo 9000M」は、良い意味で非常にオーソドックス。特筆して良い点があるわけではありませんが、目立って悪い点も見つからない、優等生なキーボード。
モバイルキーボードの中としては珍しいぐらい、ストレスが少ないキーボードです。外出先のお供として一台持っておくと、活躍する場面も多いでしょう。
「Rapoo 9000M」の仕様・スペック
「Rapoo 9000M」のスペックは以下の通り。Windows・Mac・Android・iPhoneなど、一通りのデバイスに対応している万能型です。
カラー:型番(JANコード) | ブラック:9000MBK(4580207547677) ホワイト:9000MWH(4580207547684) |
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サイズ | キーボード:W279×D111×H19mm マウス:W100×D61×H36mm |
本体重量 | キーボード:366g マウス:55g(電池含まない) |
対応機種 | Bluetooth HIDプロファイルに対応した Windows PC Android OS搭載機 / Macintosh PC /iPad/iPhone マウスはiPad/iPhone非対応(2020/8現在) |
対応OS | Windows 10、8.1、8(64bit/32bit)、7(64bit/32bit)、Vista、MacOS X 10.8 以降、Android 4.1 以降 マウスはiOS非対応 |
無線方式 | Bluetooth3.0、SMART(4.0)、2.4GHz |
使用範囲 | 10m 360°※使用環境、状況により異なります。 |
キー配列 | 日本語78キー |
キー構造 | パンタグラフ |
キーピッチ | 19mm |
キーストローク | 2.0±0.2mm |
インターフェース(2.4GHzワイヤレス仕様) | USB(Aタイプコネクタ) |
電波周波数 | 2.4GHz帯 |
使用電池 | キーボード:単4乾電池×2本 マウス:単3乾電池×1本 |
電池寿命 | 12ヶ月※使用環境、状況により異なります。 |
ホットキー | 前のトラック・次の曲・進むボタン・戻るボタン・ホームページ・Eメール・やめる・マルチメディアプレーヤー・再生/一時停止・ボリューム-・ボリューム+・ミュート (※OSによって異なります) |
付属品 | キーボード本体、マウス本体、レシーバー本体(キーボード/マウス用)、テスト用単4乾電池×2(キーボード用)、テスト用単3乾電池×1(マウス用)、日本語マニュアル |
保証期間 | 1年 |
キー配列は日本語で、10キーはついていない。キー構造はパンダグラフ形式となっている。
キーボードの構造にはいくつか種類があって、それぞれ特徴やメリットが異なります。それぞれの特徴をまとめた記事を作ってありますので、気になる人は参照してください。
「Rapoo 9000M」の使い心地
最初に触ったときに感じた驚きは、「うっす!でも、意外としっかりした重量なのね」でした。
こういうモバイルキーボードって、薄さや軽さを犠牲にして携帯性を高めてるものが多い。けれどもこれは、しっかりとした重量があり、だからこそタイプ時の安定感を生んでくれます。
素材がペラッペラのプラスチックではなく、金属製ってところも見逃せませんね。プラスチックだと、特有の安っぽい薄っぺらさがありますが、ガッチリした金属製は「キーボードとして確立している感」があります。
キーのストロークは浅すぎず、深すぎず。キーピッチ(キーとキーの距離)も19mmで設計されており、一般的なノートパソコンと同じになっています。
薄型なのに安定感がGoodなモバイルキーボード「Rapoo 9000M」のキーストローク参照動画。 pic.twitter.com/hZLoAbbDcN
— ばんか / あなたのスイッチを押すブログ (@bamka_t) December 28, 2020
なので触ってみると、一般的なラップトップのキーボードと大きくは変わらない感触。ノートPCのキーボードに慣れている人は、おそらく違和感なく使い続けられると思います。
"普段の使用感からあまり外れすぎないで、違和感なく使える" というのは、実はすごいことなんです。粗悪なモバイルキーボードだと、タイプ時の違和感と気持ち悪さが目立ってしまって、なかなか「使おう」という気持ちまで盛り上がらない。
その点、これだったら気軽に持ち出せる。この薄さ、この軽さなので、とりあえずカバンに突っ込んでおけば安心!外出先で急に暇ができても、iPhoneで執筆作業を進めることができます。
角度を付けるための傾斜台が付いているのも嬉しいですね。これが付いていることで、キーボードに角度がつき、タイピングしやすくなります。
キーボードの横幅もしっかり確保
「Rapoo 9000M」の最薄部は5.6mmと薄く、しかも10キーがないので、スッキリとまとめあげられています。非常にスリムでコンパクト。
ですが、縮こまって打ちにくいってことがないのが不思議なポイント。その理由は、横幅がしっかり確保されているから。
長さにして279mm。MacBook Air M1のキーボードと比べてみると、ほぼ同じ大きさであることがわかります。
これだけのタイピングスペースを確保してくれたら、十分に正確なタイピングをすることができます。
モバイルキーボードを買うとき、この「サイズ」は気にしてみてください。折りたたみ式のキーボードなどは特に、横幅がギュッと小さく設計されているようなものもあり、タイピングが窮屈になるものもありますから。
ワンタッチで接続先を変えられる便利さ
「Rapoo 9000M」はBluetoothによるワイヤレス接続ができるキーボードですが、最大4台までのデバイス登録が可能になっています。
しかもFnと1〜4を押すことで、接続先のデバイスを瞬時に切り替えることが可能。いちいち電源を入れ直したりする必要がないのです。
たとえばiPhoneとiPadの両方が近くにあると、キーボードは両方に接続しますよね。こういう場合、切り替えができないキーボードだと「iPadで使いたいのに、なんでiPhoneのほうに反応すんだよー」という感じで、ヤキモキするんです。
手元で切り替えができれば、使いたいデバイスを選べる。これが地味に重宝する機能なんですよ。
マウスの性能については期待しないが吉
付属してくるマウスについては、おまけぐらいの感覚でいると丁度いいと思います。そこまで高機能なものではなく、ごくごく一般的なマウス。
結構ペラッペラな軽いマウスで、普段遣いにするにはちょっと使いづらい。なにか、どうしてもマウスが必要な事情がない限りは、あまり使う場面はやってこなかなぁ。
まとめ:モバイルキーボードとしては必要十分
以前このブログでも書きましたが、正直な話、本当の意味で「打ちやすいモバイルキーボード」というのは存在しないと思っています。
どんなに良いモバイルキーボードでも、携帯性を追求するためには、その代償に、なにかを犠牲にしなければなりません。
HHKBのような「本物のキーボード」を目の前にしてしまうと、その性能差は歴然。比べられるようなものではありません。
ですが、それでも持ち歩きができるキーボードを探しているのであれば、この商品は選択肢に入るのではないでしょうか。
折りたたむことはできませんが、だからこそ筐体として安定感が増しています。大人の人が両手で持ったときにも、十分なタイピングスペースを確保できますし、外出先の相棒としても役目は勤め上げてくれますよ。