最近、iPad 用のあたらしいキーボードとして「MX KEYS mini(ロジクール)」を迎え入れたのだが、Mac で使うときにも思わぬ形で活躍している。
言いたいことはシンプルだ。だけど、あまりに良い感じに "おさまった" ので、これを伝えずにはいられなかった。
Macのキーボードのうえに、MX KEYS mini を重ねておく。これが意外と——本当に予想外に——使いやすくてビックリしている。
Mac × MX KEYS mini の相性が抜群だった話
冒頭140文字で言いたいことはほとんど言えたので満足しているが、このフィット感をもうすこし詳しくお話ししよう。
そもそも「MX KEYS mini とはなんぞや?」というところから少しお話ししよう。
これはロジクール社が販売しているキーボード。その中でも高価格・高品質なMasterシリーズに位置するもので、コンパクトながら極上のタイピング体験ができると人気のガジェットだ。
実際ぼくも、この打ち心地の良さにハマっている。
キーを押したときの深さがちょうどいい。Macのマジックキーボードほど浅くもなく、かといってHHKBほど深くもない。
タイプしたあとの押し戻してくる力具合が、この小さなボディに似合わず、キチンとしている。「タイプしているんだ」という実感をくれるのだ。
コンパクトなのも良い。薄く軽量であるため、持ち運びにも苦労しない。にも関わらず、小さいながらにフルサイズで、今までのタイピングの間隔をそのまま引き継げる。
なのでもともと、これは iPad 用に買ったものだったのだ。
「執筆に集中できる環境をつくる」をコンセプトに、Macではなく、iPadでの書き物ができるように、自分の身の回りを整理していたとき、見つけたのがこのキーボードだ。
しかしあまりにも打ち心地がよかったので、そのままMacでも愛用するようになってしまった。ボタン一つで接続先をMac←→iPad←→iPhoneと切り替えられる、その手軽さも、虜になった理由の一つあろう。
Macbook Airに重ねても干渉しない
そんな MX KEYS mini を Mac で使うとき、「そのままキーボードの上に重ねて使える」というのが、意外な発見だった。特に外出先でつかうときに役立っている。
横幅だけでなく、縦幅もピッタリとハマるので、トラックパッドもそのまま使えてしまう。マウスを持ち歩かなくても良いのだ。
また、MX KEYS mini のスタンド部分が、Macのキーボード上部のフレームに当たるので、キーボードにいい感じの空間ができる。そのため、キーボードを重ねておいても、Macのキーボードには干渉しないようになっている。
このおかげで、Macのキーボードにまるっきり置き換える形で使えてしまうのだ。
キーボードを重ねる意味はあるのか?
「そんな、わざわざMacの上にキーボードを置いてまで、MX KEYS mini を使う意味はあるのか?」
ある。間違いなく意味はある。少なくとも、僕にとっては重要だ。
理由はシンプル。いつでもどこでも、常に同じ環境でタイピングができるからだ。
いままで、「家ではHHKB」「外ではMacのデフォルトキーボード」という形で、仕事をする場所に応じて道具も変えていかなければならなかった。
HHKBも、Macのデフォルトのキーボードも、それ自体はタイプしやすい良いキーボードだし、いまでもたまに使いたくなる。
でもやっぱり、環境によってちょっとずつ「打つ感覚」が異なるっていうのは、どうしても気持ちがわるかったんだ。
特に僕は、「お気に入りにものを、肌身はなさず、ずっと使い続けたい」という気持ちが強い性格だからかもしれない。
指輪も、ブレスレットも、ペンも、メガネも。シチュエーションによって変えるのではなく、つねに同じものを身にまとっていたいと思うのだ。
だから、デバイスが変わっても、場所が変わっても、「同じキーボードを使える」という感覚が、何よりも心地良いと感じているのだろう。