追記:2022/12/14
本件ですが、iOS 16から日本語配列のキーボードが認識されるようになりました。これにより、MX KEYS miniの日本語配列も、問題なく動作するようになりました。
MX KEYS mini は最高だ。コンパクトで軽量でありながら、しっかりとした打感があり、タイピングするのが楽しくなる。
しかも、ワンプッシュで接続先のデバイスを変更可能。Mac←→iPad←→iPhoneの接続の切り替えが一瞬なので、複数のデバイスを使い回しているぼくにとっては、最高のキーボードといっても過言ではない。
…のだが、1点だけ残念なところがある。しかもその1点が、-30点ぐらいの大幅減点対象なので困っているのだ。もしこれから MX KEYS mini を買おうと考えている人は、ぜひ気をつけてもらいたい。
iPadやiPhoneでは、JIS配列として認識してくれない。これにより、記号の入力が非常にややこしくなっているのだ。
MX KEYS mini は iPad 対応だけどUS配列キーボード扱いになる
MX KEYS mini をiPadやiPhoneで使用しても、基本的な入力には問題はない。shiftcontroloptioncommandや、スペースキー横の英数かなの変換キーも、Macと同じような感覚で使える。
しかし唯一の大問題として、キーボードをUS配列として認識しているのだ。
これにより、各種記号の入力場所が、キーボードに印字されているものと異なって入力されてしまう。
たとえば@を入力したいとき、JIS配列であればPの右どなりをタイプすればいい。しかしUSキーボードとして認識しているため、これを押しても「が入力されてしまう。
じゃあ@を打ちたいときはどうするかというと、shift2と入力しなければならない。これは、MX KEYS mini のキーボードに印字された文字をみても判断できないので、完全に覚えておくしかない。
このが唯一にして絶対の欠点。「JIS配列キーボードでUS配列キーを使った場合のキー配列」を覚えなくてはならないのだ。
すべてを覚える必要はないかもしれない。よく使う記号だけに絞れば、その種類はおおよそ10〜20個ぐらいだろう。しかし、覚えたからといって、手に馴染むかというと、それはまた別の問題だ。
いつ改善されるのか、いまのところ不明なのが悩ましい
この問題のまた厄介なところは、原因の所在がどこにあるかわからないところだ。
Logicool社の問題なのであれば、今後のファームウェアのアップデートで解消されるかもしれない。しかし iOS の問題なのだとすれば、Apple が改善をしない限り、この状況を変えることはできない。
これは完全に個人の意見だが、Appleが他社の参入を拒むために「いじわる」をしているのではないかと思う。なので、今後改善される可能性は、実はほとんどないんじゃないかとさえ思っている。
もしあなたが、MX KEYS mini の評判を聞いて、ぜひiPadでの使用を考えているのだとしたら、この問題については真剣に考えた方が良い。「いやいや、長く使ってれば慣れるでしょ」と軽く考えていると、後悔するかもしれない。
「Macと同じような感覚で使えるキーボード」を探しているなら、おとなしくMagic Keyboardを買うことが最良だと、ぼくは思う。
日本語キーボードがUS配列で認識されたときに使う早見表
とはいうものの、ぼく自身、MX KEYS mini の打ち心地が好きすぎて、もうすでに手放せない体になってしまった。なのでいま、この文章も、我慢しながらiPadで書いている。
よく使う記号は、おおむね覚えることができたが、まだまだ完全に覚えているわけではない。なので、困ったときに役立つ早見表をつくってみた。
同じような問題で困っている人がいるなら、当ブログで内容をまとめたので、以下の記事を参考にしてもらえたら幸いだ。
【早見表】日本語キーボードを英語配列で使うときの記号の違い一覧
JIS(日本語)配列のキーボードを使っても、US(英語)配列でしか認識されないケースがあります。 たとえばiOS。JIS配列のBluetoothキーボードをiPadやiPhoneにつなぐと、キーボード
あとがき
MX KEYS mini は本当に良いキーボードだ。キーを押したときの、深すぎずも浅すぎない、気持ちのいい打感。持ち運びにも最適なサイズ感でありながら、満足できるタイピング体験を約束してくれる。
ネット上でうたわれている評判におおよそ間違いはなく、手にすれば間違いなく満足できるキーボードだと思う。
しかし、手放しにおすすめできるものでもない。特にあなたがiPhoneやiPadでの利用を考えているのであれば、今回の「US配列として認識される問題」については、ぜひゆっくり検討してみてから購入してほしい。
「Macと同じような使用感で使えるキーボードが欲しい」というなら、ぼくはMagic Keyboardをおすすめする。
ただし、これまた厄介な問題なのだが、Magic Keyboardにも見逃せない大きな欠点がある。複数のデバイスで使いまわせないのだ。
Magic Keyboardはマルチペアリングができず、Mac←→iPad←→ iPhoneへの接続切り替えが難しい。そのため、複数のデバイスで使い回したいと考えているなら、それはやはり MX KEYS mini の方が最適だろうと思う。