
この記事では、HHKBの「Type-S(静音タイプ)」と「通常タイプ」のふたつのキーボードについて、その打鍵音の違いをご紹介する。
実際に打鍵・タイピングした動画も挿入しているので、これからの購入を考えている人の参考になれば幸いだ。
HHKBの「Type-S」と「通常版」の打鍵音比較
まずはじめに、実際にタイピングしたときの音を録音した動画をご紹介しよう。
「Type-S」と「通常版」で、別々の動画を用意した。それぞれの動画を再生・停止して、聴き比べてみてほしい。
通常版のほうは、比較的高い音がする。カチャカチャという音が鳴って、すこし音の最後が響くような印象だ。
Type-Sのほうは非常に特徴的。キーを押したときに「ゴスゴス」っといったような、かすれた、重みのある音がする。
音の最後が響かず、そのまま音が地面に落ちていくような、沈み込んでいくような印象だ。
静音性、つまりキーを押したときの音量も、通常版よりは少ない。しかしそれよりも重要なのは、音の高さのように思う。
人は、高い音ほど聞き取りやすく、低い音は聞き取りにくいとのこと。つまり、同じ音量であったとしても、高い音のほうが大きく聞こえるというわけだ。
高い音のほうがより大きく聞こえてくるので、それを不快に感じやすい。警戒音など、注目を集めたいときは、比較的高い音を出すのも納得だ。
Type-S の「ゴスゴス」という、低く、重いタイプ音のほうが、通常版よりも不快に感じにくいのだと、ぼくは思っている。
人によっては、このこすれるような音の感じを苦手に思う人もいるかもしれない。しかしぼくは、この無骨で荒々しい「ゴスッ…」という音がとても好きだ。
家族同居の家や職場ではType-Sが大活躍


ぼくの愛用しているキーボード「HHKB HYBRID Type-S」。HHKB のなかでも Bluetooth によるワイヤレス接続が可能で、そして「静音性」に優れたタイプだ。
以前は、HHKBのなかでも通常タイプである「HHKB Professional JP」を利用していた。しかし家族と一緒に生活している身として、タイプ音が家中に響き渡るのは避けるべきだと考えた。
実際、Type-S の静音性はすばらしい。これなら夜中、寝室のとなりの部屋で残業をしていたとしても、迷惑をかけずに済む。ぼくのイチオシのキーボードだ。