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かなり古いモデルのイヤホンだし、ゲーム用に開発されたイヤホンではない。それなのに、いったいなぜ、プロも愛用するほど人気があるのだろうか。
その理由を7つにまとめてご紹介しよう。
あなたがもしゲーミングイヤホンを探していて、「SHURE SE215 Special Edition」を検討しているなら、買って後悔することはないだろう。
それほど優秀なイヤホンであることは、先に申し上げておこうと思う。
「SHURE SE215 Special Edition」はプロも愛用するほどの人気モデル
Amazonや楽天市場で「ゲーミングイヤホン/ゲーミングヘッドホン」と検索すると、5.1chや7.1chのサラウンド対応している「ゲーム専用オーディオ」がヒットする。価格もまちまちだが、安いものだと5,000円以下で買えてしまう。
しかしGoogleで「ゲーミングイヤホン おすすめ」と検索すると、結果が異なる。しかも、ランキング記事で取り上げられているのは、そもそもゲーミングイヤホンではないSHURE社の「SE215 Special Edition」だ。
「SE215 Special Edition」が取り上げられているランキング記事は、ざっと調べてもこれだけ列挙できる。
ゲーミングイヤホンでもないSHUREのモニターイヤホン入門機「SE215 Special Edition」が、なぜここまで人気なのか。その理由を私なりに7つにまとめたので、購入を検討しているなら参考にしてもらいたい。
SHUREの「SE215」には、「SE215(無印)」と「SE215 Special Edition」の2つがある。今回私が紹介しているのは「SE215 Special Edition」のほうなので、間違いないように気をつけてもらいたい。
また「Special Edition」には、リモコン・マイクが付いているモデルと、付いていないモデルがある。
FPSなどでコミュニケーションを取るのであれば、「リモコン・マイクが付いているモデル」を選択するようにしよう。
理由①:音の解像度が高く聴き分けに優れている
FPSにおいて、イヤホン・ヘッドホンで重視すべきは「音の解像度」だ。
「音が鳴った方向がわかる(音の定位がつかめる)」「音の音量の強弱が聴き分けられる」「小さな音を拾える」といった機能は、すべて「音質の良さ」が絶対条件だ。
ゲーミングイヤホンを謳っている 5.1ch・7.1ch サラウンド対応イヤホンがあっても、そもそも音質が悪ければ意味がない。
安価な中国品が多数出回っているが、そもそもの「音の解像度」が悪ければ、ゲーミングイヤホンとしては三流なのだ。
「SE215 Special Edition」は、イヤホンブームの火付け役ともなったSHURE社の代表モデル。
モニタリングにも使用できるほどの高い解像度をもち、高音から低音までバランスの良いサウンドが楽しめるのが特徴だ。
これをFPSで使用すると、"細かい音" を "正確に" 拾うことができる。索敵に非常に役立つと約束しよう。
ほんの僅か、敵が一歩だけ動いたときの「カサッ」という音を聞き逃すことがなく、命拾いをした事が、私は何度もある。
「5.1ch・7.1ch サラウンド対応」に魅力を感じるのもわかるが、私は「SE215 Special Edition」を選択してよかったと実感している。
ちなみに「SE215 Special Edition」は、「SE215(無印)」よりもさらに重低音を強化するチューニングを行ったタイプ。足音などの小さく低い音を拾うのに適したモデルといえるだろう。
理由②:遮音性に優れたイヤーピースでどこでも集中できる
「SE215 Special Edition」には、騒音カット効果に優れた、弾力性のあるソフトなイヤーパッドが使われている。
指で押せば簡単に形状が変わり、すぐさま元の形に戻る。どんな耳の形にもフィットさせることができ、耳の穴に隙間を空けさせない。
そのため非常に高い遮音性を誇るのだ。
車の通りが多い246号線沿いでも、人の話し声が騒々しい喫茶店の中でも、聴こえてくるのはゲームオンだけ。場所を選ばずに集中することが可能だ。
理由③:長時間の使用でも疲れにくい
「SE215 Special Edition」についてくるイヤーパッドは非常に柔らかく、ソフトで、装着感が非常に快適だ。
いわゆる「SHURE掛け」と呼ばれる、耳に引っ掛けて装着する形をとるが、非常に安定感があり、ちょっとやそっとでは抜け落ちたりしない。
そのため耳への疲れも少なく、長い時間でも使っていられる安定感がある。
理由④:有線なので遅延がない
「SE215 Special Edition」は有線のイヤホンだ。Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンではない。
日常生活では邪魔になりがちなケーブルだが、ゲーミングイヤホンとしては有線のほうが良い。間違いなく良い。
有線に遅延は起こり得ないのだから。
最近では低遅延を特徴にしているワイヤレスイヤホンもリリースされているが、ケーブルに優ることは決してない。
「SE215 Special Edition」の嬉しいのは、ケーブルを付け替えることで「Bluetooth接続のワイヤレスに変えることができる」という点だ。
ケーブル自体が非常に高価なのがネックではあるが、以下の交換ケーブルを購入すれば、ワイヤレスに変換できる。
13,800円(2020/03/25時点)
「日常生活ではワイヤレス」「ゲームをするときは有線に」といった取り回しも可能である。
理由⑤:マイク付きで会話ができる
「SE215 Special Edition」には、右耳のケーブルにマイクを内蔵したリモコンが付いている。
チームメンバーと会話をしながら楽しむにも、他のマイクを用意する必要がなく、「SE215 Special Edition」だけで完結できる。
ゲーム以外にも、リモートワーク(テレワーク)時のビデオ会議などでもそのまま使えるため、日常使いとしても重宝するので助かっている。
ただしマイクの品質は決して高いものではない。こだわるのであれば、マイクは別に用意したほうがいいだろう。
理由⑥:音楽鑑賞用としても優れている
ゲーミングイヤホンは、基本的に「ゲームをするためのオーディオ」だ。ゲームをするためだけに数千円〜数万円のイヤホンを買うには抵抗があるだろう。
「SE215 Special Edition」はそもそも音楽を聴くために開発されたイヤホンであり、しかもモニターイヤホンとしても非常に高い評価を誇っているイヤホンだ。
普段の音楽鑑賞用として利用しながら、ゲームとしても使える。リケーブルすればワイヤレスにも対応可能。
これ1本あれば他のイヤホン・ヘッドホンは不要というのはありがたい。
理由⑦:価格と性能のバランスが良い
「SE215 Special Edition」は、Amazon価格で11,800円。決して安くはないが、高いわけでもない。手を出しやすい価格なのも嬉しい点だ。
イヤホンに1万円以上掛けるのには抵抗があるかもしれない。
しかし「良いイヤホン/ヘッドホン」を手に入れようとしたら、2万円、3万円を超える値段のものも視野に入れなければならない。
かといって、1万円を下回る価格で「良いイヤホン/ヘッドホン」に出会うのは非常に難しいのが現状だ。
個人的には、無名の安い中国製の製品はオススメできない。「安物買いの銭失い」とはよく言ったもので、満足できる製品に出会うまでに、2〜3回書い直すハメになったという話も珍しくないのだ。
「SE215 Special Edition」は、実績は折り紙付きだ。
古くからあるモデルで、メーカーも信頼のSHURE社だ。音楽鑑賞用としてもゲーミング用としても評価が高い。
絶対に安心して支払える1万円と思えば、決して高い買い物ではないと私は考えている。
安く手に入れたいなら中古品も要検討
「昔からある名機」というのは、つまり「中古品の出回りも多い」ということだ。
人気の定番モデルなので値崩れはあまりしていないが、いい出会いに巡り会えれば7千円弱で買うことも不可能ではない。
中古品を使うことに抵抗がない人は、Amazon、楽天市場、メルカリなどの中古市場もチェックしてみると良いだろう。