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FLEXNOTEレビュー|フレキシブルな拡張性が楽しすぎるディスクバインド式ノート

エモいとは「emotional」を由来とした造語。「感情が揺れ動かされた状態/感情が高まって強く訴えかける心の動き」という心の内面を表現した形容詞だ。

ここに、ひとつのノートがある。

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エモい。その言葉通り、このノートを初めて見た瞬間、ぼくの心はときめいた。かつてないほどのドキドキとワクワクを感じさせたノートだった。

どんな用途に使おうか。どんなカスタマイズをしようか。サイズは。一緒に使うペンは。考えただけで楽しかった。

ネットで注文しては、手元に届くまでの時間に耐えられそうにない。次の日には、ぼくは店舗へと駆け込んでいた。

日本初のディスクバインド方式ノート

「FLEXNOTE」はノートとしての体裁を保っていない。そこにあるのはバラバラになった「リング」と「台紙」、そして「紙」だ。

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しかしこれらを組み合わせることで、ひとつのノートができあがる。この過程が画期的で、いままでのどんなノートにもありえなかった仕掛けだ。

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専用のリフィル用紙には切れ込みの入った穴が空いている。これをリングにハメ込むことで、リングとリフィルが一体となり、ノートとなる。

「FLEXNOTE」の骨子となるのは、このリングだ。中のノートはなんでも良い。一応メーカーで専用のリフィルが売られているが、自分のお気に入りの紙にパンチで穴を開ければ、それも「FLEXNOTE」となる。

ノートは「ページ」から「カード」という概念へ

かつてのノートはページを束ねることで構成されていた。「FLEXNOTE」には「ページ」という概念が存在せず、1枚1枚の「カード」で構成されている。

したがって、サイズの違うカードを組み合わせることができ、それによって管理できる情報や表現の手法などは新しい次元へと発展した。

フレキシブルな機能性と拡張性」。これこそが「FLEXNOTE」の最大の特徴だと明言してる。

サイズとラインナップ

「FLEXNOTE」には大きく3種類のラインナップがある。

リングが3つの「D3」。
リングが4つの「D4」。
そしてD3とD4を足して、リングが7つになった「D7」だ。

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「D7」を買った場合、D7用のリフィルを使用することも可能だし、「D3+D4」といった形で組み合わせることも可能になる。

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「D3」や「D4」を買った場合、使えるのは基本的に、それぞれの専用リフィルだけだ。しかし大きいサイズのリフィルを折りたたむこともできるので、アイデア次第だろう。

カラーは「ブラック」「ネイビー」「グリーン」「ブラウン」の4種類がある。

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実際に使ってみて思うこと

実際に「FLEXNOTE」を使ってみて、気づいた点や感想をお話ししよう。

まずは紙について。専用のリフィルは、とくに特別な感じが受けない。「書き味が特別に滑らかで心地いい」いうこともなく、ごくごく一般的な感じ。

もし紙の品質にこだわりたいのであれば、「カード」となりそうな他のリフィルを自分で見つけて、パンチで穴を空けて使ったほうが良い。もしくは大人しく他のノートを使ったほうが良いだろう。

次に「カード」という概念について。これは楽しい。ぼくが一番小さい「D3」というサイズを購入したので、リフィルを2〜3枚組み合わせるなどはできないが、着けたり、外したり、組み替えたりできるのは便利だ。

ちょっと付箋紙に似ているところがある。いろんなアイデアをブワーッと書きなぐっては、その「カード」を机にバラ撒き、情報を整理整頓する。そんな使い方が似合っているのかもしれない。

「カード」という性質上、保存性は良くない。ノートのように「1冊」という概念がないのだ。もし書いた内容を長期保存したいのであれば、写真を撮って、それをEvernoteやNotionなどの外部ストレージに渡すのがいいだろう。

あと最後に、カスタマイズの楽しさがある。ぼくはまだ、ゴムバンドで閉じて、ペンホルダーを付けただけのシンプルな構成だが、他の「FLEXNOTE」愛用者は自分好みにいろいろカスタマイズをして楽しんでいる。

クリアファイルを挟んでみたり、インデックスを自作してみたり、アイデアの数だけ「FLEXNOTE」が存在する。

使い道は自分次第

ぼくは「FLEXNOTE」を、ノートとメモの中間のような位置づけで使っている。

いつもカバンの中にいれて持ち運んでは、喫茶店で想いを馳せてアイデアを書きなぐる。社内のMTGやクライアントとの打ち合わせでのメモ帳としても役立つ。

しかしひとたびTwitterを覗いてみると、使い方は人それぞれでおもしろい。

1日1ページ形式の日記や手帳として利用している人もいれば、スケジュール管理・タスク管理として愛用している人もいる。

アイデアの数だけ形がある。それも「FLEXNOTE」の良いところだろう。

購入できる場所が今は限られている

Amazonと専用オンラインストアで購入できる。しかし今日時点で在庫が潤沢にあるわけではなく、サイズやカラーによっては欠品しているものもある。購入する際はよく確認しよう。

取り扱っている店舗一覧は以下のリンクから。こちらも店舗が限られているが、今後どんどん増えていくことを期待している。

執筆後記

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カスタマイズの楽しさは、個人的にはトラベラーズノートを超えて楽しい。やれることが限られているようで、アイデア次第でどこまでも広がりそうなポテンシャルを持っていることが、ぼくをワクワクさせるのだ。

FLEXNOTEを買ったら、ぜひ一緒に買っておきたいオススメの3つのアイテムも紹介しているので、合わせて参考にしてみてほしい。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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