ここ最近、ブログ界隈で話題沸騰中の記事が1つ。
この記事には多くの反響があったようです。応援する声がある中で、冷静に反対意見を述べる人もいたことでしょう。また、心ない言葉を投げつけてくる人も多くいた事も、想像に難くありません。
そして、記事がリリースされて二晩明けた頃、以下の記事がアップされていました。
どういう心境の変化があったのか、記事を読むだけではなかなか感じ取る事ができません。ご本人曰く止めた理由は簡潔明瞭であり、一言で言うならば、こういう事らしいのです。
理由は簡単です。急にブログを書くことが楽しくなくなってしまいました。
さて。私だったらブログを止めるだろうか。
ブログが楽しくない瞬間なんていっぱいある
私も結論からお話ししましょう。ブログをやることで得られる明確なメリットを感じている今、どんなに辛く厳しい局面にいたとしても、私はブログを止めない。
そもそもね。楽しいことばかりでは生きていけないんですよ。みんな歯を食いしばって生きていて、色んな物を我慢している中で、それでもたった1つか2つの物を手に入れたいから踏ん張るんです。
「仕事楽しいですか?」そう聞いて、胸を張って「楽しい」と言える人は、そう多くはないと思います。
でも、「仕事を楽しいと思えた瞬間はありますか?」と聞けば、きっと色んなストーリーを聞くことができるでしょう。
好きだと思える瞬間のために・・・
私だって、「人気記事」と言える記事を書いた経験があります。それに応じて、多くの批判や避難の声を頂いた経験があるのも事実です。
でも、なんででしょうね。私は "止めよう" なんて思ったことは一片たりともありませんでした。
サーバーの移転に失敗して、今まで書いた記事のほとんどが消えかかった時、投げ出したくはなりました。でも、新しく0スタートを切った。
書けども書けどもアクセスが伸びない。もう書いても意味ないんじゃないかなんて思えた日もありました。でも、めげずに書き続けてきた。
心が折れそうな時なんて数え切れないほどあった。でも、左の膝が折れても、右足一本で踏ん張って来たんです。
何故……。
冒頭でお話しした通り。ブログを書くことで得られるメリットを、必ず感じているからです。
好きだ嫌いだなんて、そんな感情だけでは物事続けられませんよ。結婚だってそうじゃないですか。「この人が大好きだ―」なんて感情だけで、余生60年を共にできるもんじゃありませんよ。
「こうすることが、自分にとって絶対にGood!Great!」と信じていられるから、苦しい時も苦虫噛み締めながら歩けるんです。
「好きなこと」では食っていけない
また、違う考えもあるでしょう。例えば「シゴタノ!」の大橋さんは、最近以下の記事をリリースしていました。
その中の一文で、こんなものがあります。
2000年3月31日に4年間のサラリーマン生活をやめて、その後の14年間をそれなりに「自由に」生きてきていますが、曲がりなりにも何とか食べてこられたのは、「好きなこと」を仕事にしていないからだと、振り返ってみて実感しています。
大橋さん曰く「『好きな事』をするために『得意な事(=結果を出せる事)』を仕事にしている」とのこと。確かに、それは私にも言える気がしています。
私は以前、商社の営業をしていました。その仕事をしながらプライベートでブログを展開し、そして結果を出しました。
ブログを書くことは好きです。正確には、ブログが好きだと感じられる瞬間を知っています。
多くの人の助けになれ、そして「ありがとう」と言われることに、大きな快感を得ています。また、ブログというメディアを通して多くのご縁を結べたことに、非常に感謝しています。
それでも私は、商社を止めてブログで飯を食おうとはなりませんでした。そして今は転職に成功し、ウェブディレクターとして活動しています。
それは私の気づきです。「ブログを成功させる事ができた」=「メディアを考えたり作ったりするのは、割りと得意なんではないか?加えて、ITへの興味は尽きない。ならば、これを企業相手に展開できるんじゃないか?」そういう気づきです。
得意だと思えることならお金を稼ぐことができる。だから私は、ウェブディレクターとして活動している。当時の私がそこまで考えられていたかと言えば、決してそうではありません。ですが、今だったらそう思えるんです。
そして、自分の好きな事である「ブログ」と、大切な「家族」と「生活」を守るため、私は仕事をしているんです。
そういう風に考えることもできると、大橋さんの記事を読んで気づきました。
ブログで飯を食うというなら
ブログで飯を食おうと言うなら、それすなわち「ブログを使ってお金を稼ぐ」という事です。
それを本気で考えるなら、ちゃんとお金を稼げる仕組みを考えるべきです。そこで考えついた結果が「PV稼いで広告収入を増やす」なんて陳腐なアンサーだとしたら、そんなものはマネタイズとは言わない。
私の周りにも、いわゆるブログで飯を食っている「プロブロガー」の方が大勢いらっしゃいます。そういう人は、本気で考えてる。自分の大切なモノを守るため、必死になって考えて、実行してる。
金を稼ぐって、決して簡単な事じゃないし、楽して到達できるもんじゃないと思うのですよ。
あとがき
なんだか、残念だなぁと思うのです。ブログを続けることで、その先の可能性を広げることができる。それで飯を食う食わないなんて関係なしに、ただただ勿体無い。
周りからの雑音が原因で自分の決意が折れたなんて、私だったら悔しくてならないよ。
それでは、今日はこの辺りで。