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ブログのコンセプトを決めておいて良かったと思える今がある #blogconcept

「初めまして。サラリーマンとしてウェブディレクターをしながら、プライベートではブログを運営しています。」『そうなんですか。どういうブログをやられているのですか?』

初めての方とのご挨拶で、こうしたやりとりは日常茶飯事でした。ブログをやっている方なら、誰しも一度は交わしたことのある会話でしょう。

その時、私が決まり文句的にお話しする内容があります。それがいわゆる、コンセプトってやつなんでしょう。

私はこのコンセプトを気に入っていますし、このコンセプトがあったからこそブログを書き "続ける" のが割りと難しくなかったんだと思っています。

あなたは、ブログのコンセプトを持っていますか?

ブログのコンセプトを決めておいて良かったと思える今がある

コンセプトって何?

そもそも『コンセプト』という言葉の意味がふわっとしていて、なんだか雲をつかむような感じですよね。辞書的な意味で言えばこうです。

1 概念。観念。
2 創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点。

例えば企業のコンセプトであれば、こんなものがあります。

無印良品のコンセプトは「これでいい」。「これがいい」ではなく、必要十分なクオリティを誇っていると印象付ける「これでいい」は、無印良品の商品をそのまま体現したようなコンセプトです。

ソニーの「ウォークマン」のコンセプトは「場所や時間を問わず音楽を気軽に楽しむ」であり、Appleの「iPod」のコンセプトは「1,000 songs in your pocket.」(1000曲をあなたのポケットに)でした。

つまり、「そのものを一言で表現するならば何か?」という事です。その物に込めた想いを人に伝えられるような形で、つまり言葉で表現したのが『コンセプト』なんだと、私は考えています。

そのコンセプトが骨となり芯となることで、進むべき方向性や施策がブレず、真っすぐに突き進んでいける。迷いが生まれた時の原点となり、羅針盤となることでしょう。

あなスイのコンセプト

『コンセプト』の力は、私自身がこのブログを運営していく中で強く実感しています。

ブログは、続けるのが難しい。始めること自体はそんなに難しくないのですが、続けていくにはそれなりの困難があります。

書くことがなくなったり、逆に変な記事テーマに目移りしてみたり。はたまたPVや広告収入に目が眩んで、今までとは大きく違った道を歩き始めたり……。

ブログを続けていく中で、多くの悩みや迷いがありました。ですが、原点とも言えるこのブログのコンセプトがあったからこそ、私は今も昔も変わらない想いで書き続けてこられました。

あなたのスイッチを押すブログのコンセプト

『生活に活かせる実用的な活用術』

これが、当時から変わらない「あなたのスイッチを押すブログ」のコンセプトです。

私は、何かを新しく創ることに長けていません。ですが、今あるものを活用・応用することについては、多くのアイデアを持っていると自負しています。

こうしたものを利用して、人々の役に立ちたい。生活に根付いていて、今日からでも実践できる。そんなスイッチを押し続けていきたいという想いを込めています。

コンセプトはあると便利

こうした『コンセプト』は、必ずしも必要ではないかもしれません。こんな堅苦しいことに頭を悩ませている暇があれば、1つでも多くの記事を書いたほうが効果的だとも言えます。

ですがやっぱり、ブログのコンセプトはあった方がなにかと便利だなぁと感じています。それは例えば、こんな所で役立ちました。

人と少し違った角度が持てた

このブログでは、アプリやガジェットの紹介も多く書いています。でも、普通にレビューを書いたのでは、他のブログとの差別化は難しい。

だから私は、「実用的な活用術」を主軸にレビューをするように心がけています。具体的に言えば、物の紹介は極力避けるようにしてるんです。

普通のレビューですと、最初に道具ありきで、その次に得られる結果を紹介します。ですが私の場合は逆で、最初に得られる結果があって、「その結果を実現するためにこういう方法が良いですよ!」と紹介するようにしています。

もっと砕けた言い方をすれば、「このアプリはこんな事ができて便利ですよー」ではなく、「こういう事を実現したいなら、このアプリが便利ですよー」というスタンスなのです。

こういうちょっと違った視点に気がつけたのは、自分が何を大事にしたいかを明文化していたからなんです。

人に伝わりやすい

この記事の冒頭でもお話ししましたが、人への説明が楽になるというのも、コンセプトを持つ大きなメリットです。

『どんなブログをやられているんですか?』という問いに対して、ふわっとした答えでは相手に伝わりません。また、「アプリやガジェットの紹介をしてます!」じゃあ、インパクトに欠けて印象にも残りません。

「iPhoneをどうやって日常生活に役立てるか。その方法やTIPSを紹介しているブログです」と言った方が、相手もイメージがつきやすく、興味を持ってもらいやすいのです。

書かない内容が決まる

『コンセプト』が決まっていれば、書かないテーマが決まります。『コンセプト』は骨組みなので、それに合致しない事は書かないと割り切れます。

これが意外と重要。ブログは、書く内容を決めるよりも、書かない内容を決める方がよっぽど大切です。

ブログを書き始めた当初、多くの方は「何を書いていこうか」に悩むと思います。自分のブログのテーマを絞って、ブログの方向性やカラーを押し出そうと悩むはずです。

ですが、書かない内容を決めることが、結果的に進むべき方向性を決めてくれます。脇道を潰してしまった方が、真っすぐ歩くことができるんですよ。



 
もしご自身のブログのコンセプトをお持ちであれば、ぜひ聞かせてください!皆さんがどんな想いでブログをやっているのか、興味があるんです。記事を書かれた際は、ぜひハッシュタグ「#blogconcept」を添えてくださいませ。

あとがき

あまりに考えすぎて、記事の更新ができなくなっては仕方ありません。その辺りは、良い案配を見極めてくださいね。

ブログを書き始めてすぐにコンセプトを決めるのも難しいかもしれません。こういう事は、走りながら考えるぐらいがちょうどいいもの。

ブログを続けていく中で、ちょっと立ち止まって考える切っ掛けになれば幸いです。

それでは、今日はこの辺りで。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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