テキストエディタアプリ「Bear」。私史上最高に美しく、使っていて気持ちのいいテキストエディタだと、個人的に話題となっています。
テキストエディタですので基本は、文字を打ち、文章を作成するもの。何か面白みのあるようなアプリではありません。
ですが、ブログの執筆を始めとした物書きの端くれ的活動をしており、テキストエディタを普段から使い続けている私にとって、これほどワクワクするアプリはありません。
それほどまでに、この「Bear」というアプリのデザインが個人的にツボでして。ぜひ皆さんにも試してもらえたらと思うのです。
シンプルな中で光るデザイン性
Bearはかなりシンプルなデザインをしています。
系統として、タスク管理アプリ「Todoist」に通じるようなデザイン性。無駄な要素を排除して、極彩色は避け、淡白な色調をベースとしています。
画面を見ていただければわかります。以下のキャプチャで確認できるのは、グレーの濃淡だけで表現された、非常に洗練された画面設計です。
余計なところに目移りせず、現在作成している文章に集中できるように、唯一許されているカラーは「キャレット」の淡い赤色だけなのです。
不要なものを削ぎ、必要なものだけが残る
文章はリズムです。文章には流れがあり、強弱があり、テンポが重要視されます。
読みやすい文章をつくるためには、文字の装飾は不可欠。見出しだけでなく、太字や打ち消し線、区切り線や箇条書きで使う中点などなど、文字を彩る装飾が必要です。
これらの文字装飾にも対応しており、それを絶妙なデザイン性で共存させているのが、このBearの素晴らしい所。
ごちゃごちゃしたデザインなど不要。余計なものを削いで削いで、必要なものだけは削ぎ落とさないように慎重に残す。
この絶妙なバランスが実現されたのが、Bearなのかと。
ちなみに、マークダウン記法にも対応しています。htmlがわからない人でも、太字にしたり、テキストにURLを貼り付けたりが簡単にできます。
Bear内で管理するメモ体系
Bear内でファイル管理が完結できる、この形式も個人的には好きなんです。
テキストエディタによってはDropboxなどの外部ストレージを活用するものもありますが、私はアプリ内で完結できるこの形態が好き。
Appleのメモアプリみたいな形式ですね。Bearも同じです。
一番左にはフォルダやタグの役割があり、真ん中がそのフォルダ内に内包されているメモの一覧。一番右が、実際のテキスト作成領域となっています。
フォルダ管理も非常にカンタン。
文中内に「#」が入っている単語があれば、それを自動的にタグとして認識し、左のタグ一覧に追加されます。階層管理できるので、整理整頓も楽です。
私のメモデータベースはすべてEvernoteであり、ブログ記事のフラッシュアイデアなんかもEvernoteにメモするようにしています。
ですが、腰を据えてちゃんと書き上げるものはBearを使います。書きかけのメールとか文章なんかも。ブログ以外の面でも活躍していて、仕事や生活内で愛用しています。
1点注意なのは、Mac版とiOS版とのファイル同期は、月額150円のプロアカウントにアップグレードする必要があるってところ。ガッツリ使い込むならプロアカウントは必須かもしれませんね。
機能面も申し分なし!
機能面に注目しても、不満がほとんどないほど。シンプルなデザインには似合わないほど様々な機能があります。
例えば書き出しのフォーマット。PDF や ワード、HTMLやマークダウン、リッチテキスト形式など、幅広く対応しており、隙がない印象。
また画像としてエクスポートすることも可能で、SNSなど文字数制限のあるプラットフォームへの投稿時に役立ちます。
あとは文字数や段落数、そこから予測される読了時間なども計算してくれます。ブログ書きとしては地味に便利で嬉しい機能ですね。
検索機能も意外と充実
検索機能も充実しているのには驚きました。
例えばタスクで引っ張り出すことも可能。完了/未完了のタスクがあるメモ(チェックボックスがあるメモ)だけを抜き出すことができます。
他にも「タグの有無」「添付ファイル有り」「画像有り」などの属性を検索トリガーとして活用することもできます。
以下は検索機能の説明だけを目的として動画。ご参考まで。
ある程度乱雑にメモを書きなぐったとしても、目的のメモを引っ張り上げることは、そんなに難しくなさそうです。
これなら「整理整頓に時間を取られる」なんて本末転倒なことにならず、メモを取ることに注力できます。
執筆後記
バラバラと書きなぐった形ですが、いかがでしょうか。少しでも「私がBearに惹かれた理由」が伝わればいいなと。
いろいろ言いましたが、最終的にはデザインです。デザインが好きなので使い続けられています。
機能面だけ抜き出せば、Macのメモ帳でも良いですし、CotEditorなどのシンプルで高機能なメモ帳はいっぱいあります。
それでも「Bearを使いたい!Bearで書きたい!」と思わせてくれるのは、ひとえにデザインへの愛着です。
一度触れてみて、ぜひこのデザインに魅了されてください!