キレイな写真を撮るコツは、巷でもいろいろ言われています。その中でも、私のような素人が『それなりに』良い写真を撮るために、ちょっと気をつけたい5つのポイントをご紹介します。
『これさえ守れば誰でもプロ並み』なんて無責任なことは言えませんが、「なんだか、のっぺりしてつまらない印象」「ピントが合ってなくて、せっかくの写真が台無し」なんてことはなくなるでしょう。
それでは、早速参りましょう。
真っ先に目にはいるものにピントを合わせる
最近私が最も気をつけているのがコレ。仕上がった写真を100人に見せたら、100人が「この写真の主人公はコイツ」と言ってくれる写真を目指してます。
そして、その主人公に対してピントを合わせるんです。これ、基本だと思って軽視していると、とても残念な写真が量産できますよ。
▼例えばこの写真だと、どれが一番見せたい被写体か分かりません。50人が「牛が主人公!」と思い、50人が「猫が主人公!」と思う。その時、仮に猫にピントが合っていた場合は、「牛が主人公」と思った人は「裏切られた」という印象を持つでしょう。
▼しかしこれなら、「あっ!コイツが主人公!」って分かります。
言い換えれば、この構図なら一目で「コレが被写体だ!」と分かるように撮る。主役を決めて、主役だと分かるように撮る。これを心がけています。
写真における主人公は一人ということ。写真は引き算とも言いますからね。
足と身体を動かす
主人公を決めたら、次に大事なのは「どこから撮るか」です。
ここで大切なのは、人の視線を避けること。あなたが普段から目にしている光景を写真に撮っても、実はそれほど面白くありません。
カメラの楽しさは、今まで気が付きもしなかった視点から物事を捉えられるところにあります。
▼北海道で見つけた珍しいタクシー。直立したまま撮ったら、なんだか普通の観光写真になりました。
▼腰を落として、道路に近い目線で撮影すると、今まで見えなかった新しい光景が広がります。
なんだかんだ言って三分割法は気持ちいい
こういう題材のブログ記事では耳タコかもしれませんが、やはり三分割法は重要です。
被写体である主人公を決めたら、その被写体を少しズラします。縦横をそれぞれ三等分して、その交点に被写体を置く。
そうすると、なんだかスッキリして収まりがいいんですよ。不思議ですよね。
無理なシャッタースピードで撮らない
被写体を決めて、構図を決めて、さぁ撮影です。そして勢いよく撮ったはいいけど、よくよく見たらピントがブレていた。そんな経験はしょっちゅうあります。
「自分はある程度の技術もあるし、脇を締めてる。手ぶれ補正だってあるんだから、多少シャッタースピードが遅くても大丈夫でしょう!」なんて思っていると、大概失敗します。
ですので、シャッタースピードは無難なところまで上げましょう。例えば、f値を小さくしたりISO感度を上げましょう。
ピントがブレている写真ほど気持ち悪いものはありません。
何枚も撮る
一枚撮って満足して、その場を去る。そして、家に帰って見返した時にピンぼけしてて凹む。よくあるんです。そもそもね、私のようなド素人が一発で満足いく写真が撮れるわけがないんですよ。
デジカメの小さい画面で確認してOKなんて甘いです。小さい画面では良さそうに見えても、パソコンで見るとピンボケしてるなんてこともよくある話です。
フィルムの時代とは違って、大量のデータを取り扱える時代になったのです。後悔したくないのであれば、これでもかってぐらいシャッターを押すことをオススメします。
私はこれをやらなかったために、何度も『悔やんでも悔やみきれない写真』を積み重ねてきました。
あとがき
ワンランク上の写真を撮るためのコツはいっぱいあります。構図をわざと崩して日の丸にしてみたり、光をコントロールしたり、写真は奥が深い。
けれども、まずは基本中の基本をちゃんと押さえて、マスターした後でないと身につかないものです。……というのが経験談。「自分はできてる」なんて勘違いをすると、失敗の元になってしまいますよ。
写真は、一瞬を永遠に残す手段。二度と訪れない時間と空間を保存するのですから、一瞬一瞬を大切にしましょう。