もちろん道具っていうのは用途によって使いわけが必要になってくるものですが、デジタルカメラの使いわけってのは結構難しいものです。
大きく分けて「一眼レフ」「ミラーレス」「コンパクトデジカメ」「スマホ」の４つを使ってきましたけど、改めて思うのは「コンパクトデジカメって素晴らしい！」ってこと。
特に私のような『面倒くさがり』で『それでもちょっとはキレイに写真を撮りたい』ってニーズには、コンデジ一本あればそれで満足できるんです。
一眼レフは本気すぎる
一番最初に手に入れたデジタルカメラは、Canon の EOS Kiss でした。自分で買ったわけではなく、親父から譲り受けたものでしたが、それはそれは気に入って使っていました。
でも、使えば使うほど感じたのは、一眼レフのオーバースペックさ。
まず、デカい。次に、重い。普段の外出用のカバンには入りきらないし、肩や首からぶら下げると動きにくい。重い。
もちろん画質は最高です。比較的安価なモデルでもキレイに撮れますからね。それに、レンズの交換などによるカスタマイズはカメラ好きにとって必須なのかもしれません。親父も、そういえば腐るほどのレンズを持っていました。
でも、私にはオーバースペック。豚に真珠とはこのことです。レンズの良し悪しや使い分けなんて分からないし、結局は同じレンズをずっと使っていました。
次第に外出先へ持ち出す機会が減っていき、遂にはタンスの肥やしになったのは、もうだいぶ前の話です。
ミラーレスも結局邪魔
ミラーレス機が発売になって「これだっ！」って思いました。一眼レフより小さくて携行性に優れてる。一眼レフを持ち歩けなかった私にはピッタリなアイテムだと思ったんです。
でも、ダメでした。結局は持ち歩かなくなってしまうんです。理由は一眼レフの時とほとんど同じです。
もちろん一眼レフよりは軽いのですが、それでもカバンに入れると重さを感じます。また、レンズの分の厚みがあるので、結局カバンがパンパンになってしまう。
あと、カバンに入れると、結局取り出さなくなっちゃうんです。取り出すのが面倒になってしまうんですよ。だから、ちょっとした景色や風景では構えもせず、最終的には「今日は持っていかなくていいや」という日が増えていく。
結局これも、タンスの肥やしになるのに時間はかかりませんでした。誰か入りますか？私の「Lumix G3 ダブルレンズ」。
コンデジが私にとってのベストアンサー
という諸々の経緯があって、今ではちょっとハイスペックなコンデジ「FUJIFILM XF1」を愛用機として、常に携えています。
よくよく考えてみれば、アマチュアな私が「ちょっと綺麗な写真が撮りたいわぁ」というなら、コンデジでもスペックは十分なんですよね。
シャッタースピード優先などのモード変更もできるし、ホワイトバランスの調整もできる。明るいレンズのコンデジを買えば、夜景や室内だってキレイに撮れます。「一眼特有のボカシが〜」なんて言ってた時期もありましたが、コンデジだって F=1.8 で撮影すればそれなりボケます。
▼夜景だってバッチリ撮れるし。
▼夕焼けもキレイに表現できる。
▼F値の調整でこれだけボケも表現できる。
▼室内だってフラッシュ無しで全然OKです。
スマホで満足？でもやっぱりコンデジ！
iPhone5 で撮影する日が続いている時期もありました。iPhone5 でも、それなりの画質はありますし、何より絶対に手元にあるという点が、私にシャッターチャンスを与えてくれました。
でも、やっぱりスマートフォンと『撮影したことに特化したアイテム』では、全然違うんですよね。画質もそうですけど、光の具合の調整だったり、絞りの調整だったり、『カメラとしての遊び』が必要ならカメラを使わないとしょうがないわけです。
高級コンデジはオススメ
と、いろんな流れを経て、最終的には「高級コンデジが一番ヘビーに使える」っていうのが私の結論です。
まぁ私の持っている「XF1」がいわゆる高級コンデジの部類に入るかどうかはさて置きますが、それでも画質や操作性などに不満は一切ありません。それ以上に、値段もお手頃ですしね。
私は、カメラを楽しみたいのもそうですが、そもそもは「思い出をキレイな形で残したい」という単純な想いです。そのために画質を優先した結果、シャッターを切らずに終わってしまいました。
だから『そこそこキレイに撮れて、ヘビーに使いきれるカメラ』というのが重要で、そのアンサーはコンデジだったんです。
