2024年11月から自転車の運転に関する規制・取締りが厳しくなりました。ながら運転や逆走、一時停止無視、傘さし運転、二人乗りなど、今まで “なんとなく” で見逃されていた危険な運転も、今後は積極的に取り締まられていくことでしょう。
安全性が確保できていればイヤホン・ヘッドホンの装着も可
これらの規制の中でも特に気をつけるべき内容が「イヤホン・ヘッドホンを使用しての運転」に関する罰則です。
イヤホンやヘッドフォンを使用するなどして安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態での運転(5万円以下の罰金)
関連リンク:2024年11月自転車の「ながらスマホ」が罰則強化!「酒気帯び運転」は新たに罰則対象に! | 政府広報オンライン
政府広報では上記のような記述があり、耳を塞いだ状態での自転車の運転も、罰金の対象となります。
一方で、上記の記述で見逃せないのが「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」と条件が設定されている点。
見方を変えれば「安全が確保できる状態であれば問題ない」とも受け取れます。
これは実際に YES でして、警察庁発行の以下の書類には、このような記述がされています。
イヤホン等を片耳のみに装着している場合や、両耳に装着している場合であっても、極めて低い音量で使用している場合等には、周囲の音又は声が聞こえている可能性があるほか、最近普及しているオープンイヤー型イヤホンや骨伝導型イヤホンについては、装着時に利用者の耳を完全には塞がず、その性能や音量等によってはこれを使用中にも周囲の音又は声を聞くことが可能であり、必ずしも自転車の安全な運転に支障を及ぼすとは限らないと考えられる。
これらを踏まえ、イヤホン等を使用した自転車利用者に対する指導取締りに当たっては、イヤホン等の使用という外形的事実のみに着目して画一的に違反の成否を判断するのではなく、例えば、警察官が声掛けをした際の運転者の反応を確認したり、運転者にイヤホン等の提示を求め、その形状や音量等から、これを使用して自転車を運転する場合に周囲の音又は声が聞こえない状態となるかどうかを確認したりすることにより、個別具体の事実関係に即して違反の成否を判断すること。
長文でわかりにくいですが、要点をまとめると以下のようになります。
- 「イヤホンを装着 = 周囲の音や声が聞こえない」というわけじゃない。
- 以下のようなケースでは、周囲の音が声が聞こえている可能性もある。
- 片耳イヤホン
- 極めて小さな音量でのイヤホン使用
- 骨伝導型ヘッドホン
- オープンイヤー型イヤホン
- 見た目だけで判断するのではなく、個別具体で事実関係を確認する必要がある。
骨伝導ヘッドホンやオープンイヤー型イヤホンなど、外部の環境音を取り込めるタイプのオーディオデバイスなら、音量に配慮さえすれば、自転車運転中にも利用してOKとのこと。
サイクリングにBGMを添えることは可能ということです。
「骨伝導型」「オープンイヤー型」なら無条件でOK、ではない
「骨伝導型・オープンイヤー型のヘッドホン・イヤホンであれば、自転車を運転中の利用も可能である」といった発言がSNSで散見できたのですが、その認識も誤りです。
上述の通り、焦点は「安全を確保できているかどうか」です。骨伝導型・オープンイヤー型であっても、大音量で視聴していて、周りの環境音が聞こえないような状態であれば、それは違反・罰金の対象となります。
また大前提ですが、これらの話はあくまで規則や形式の話。
本来的には「ヘッドホンやイヤホンを使用しながらの運転は危険であり、推奨できるものではない」という意識を忘れてはいけません。
オススメのオープンイヤー型イヤホン・ヘッドホン
オープンイヤー型ヘッドホン「nwm one」
「NTTソノリティ」という日本の企業が開発した、オープンイヤー型のヘッドホン。
かなり特殊な形状をしていて、耳をふさがず、環境音を取り込める、珍しいヘッドホンとなっています。
音漏れを防ぐ独自技術「PSZ技術」を搭載。それでいて音質もよく、クリアで広がりがあり、迫力のあるサウンドを楽しむことができます。
最近の中では抜群におすすめの逸品です。
オープンイヤー型イヤホン「SOUNDPEATS:GoFree2」
軽快な装着感が好みなら、オープンイヤー型イヤホンの「SOUNDPEATS:GoFree2」がおすすめです。
耳に引っ掛けるタイプのオープンイヤホンで、耳を塞がず、環境音を取り込みつつ音楽が楽しめます。
1万円を切る価格なのに音質を犠牲にしていないのがGood!コストパフォーマンスが高く、買って後悔のないイヤホンです。