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ambieレビュー|永遠に耳が疲れないイヤカフ型イヤホンで日常にBGMを

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ヘッドホンでもイヤホンでも、長時間使っていたら疲れるものだ。耳に異物を突っ込んでいるのだから、4〜5時間も使い続ければ「ふぅ」と一息つきたくなる。

ぼくはそれが嫌で、なるべくストレスフリーで、異物感が極力ないイヤホンを探し求めていた。

見つけたのが「ambie」というイヤホンだ。いや、形状をみるかぎり、いままでの「イヤホン」というものとは到底異なる見た目をしている。

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そう。「ambie」は「耳に入れないイヤホン」なのだ。これが本当に快適で、耳への負担が「ない」に等しい。なんせぼくは、始業10時から終業の19時まで付けっぱなしでいられたのだから。

今日はそんな異質なイヤホン「ambie」をご紹介する。

カフス型イヤホン「ambie」

いままでにない形状をした異質のイヤホン「ambie」。イヤーカフ型となっており、耳の中には入れず、耳の側面に挟んで装着する。

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「『聴きながら、聞こえる』次世代プライベートスピーカー」というキャッチコピーの通り、小さなスピーカーを耳元に配置するような感覚だ。

環境音を聞きながら、音楽も楽しめる。一日中つけっぱなしでも、日常生活にまったく支障がない。

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via:ambieとは | ambie(アンビー)/耳を塞がず音を楽しむ、新感覚「ながら」イヤホン

「こんなので音が聞こえるのか?」と疑問に思うだろうが、不思議と "ちゃんと" 聴こえるのだ。イヤホンの先端に穴が空いており、そこから指向性の高い音が発せられる。

音漏れの心配もあるだろうが、あなたが思うほど音漏れはない。いわく「独自の特殊構造によって音漏れを抑えることを実現」と謳っている通り、極端な大音量でない限り、隣の席の同僚に迷惑がかかることはない。

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via:ambieとは | ambie(アンビー)/耳を塞がず音を楽しむ、新感覚「ながら」イヤホン

自分用BGMを生活として取り入れる

音質について気になるだろうが、そこをあまり気にしてはいけない。

「重低音が——」「高音の伸びが——」といった点を気にする人は、こんなイヤホンを買ってはいけない。いい値段のするノイズキャンセリングヘッドホンを買うべきだろう。

このイヤホンの良点は「疲れず、着け続けながら音楽を楽しめる」という点だ。そういう使い方をする上では、一切の不満はないだろう。

感覚として「自分の耳元で、生活のBGMを添えてくれるようなアイテム」といえる。ちょっと花を添えてくれるのだ。

音が変にこもったり、低音がズンズンうるさかったり、高音がキンキン耳障りだということはない。快適でクリアな音だといえる。

この「ambie」はSONYとの共同開発で生まれた。そのため「ambie」ではSONYの音響技術が使われている。その点を考慮すれば、音質へのこだわりと安心感も感じてもらえるのではないだろうか。

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via:ambieとは | ambie(アンビー)/耳を塞がず音を楽しむ、新感覚「ながら」イヤホン

ambieとSONY、それぞれの担当者での対談インタビューは非常に面白く、このプロダクトにかける情熱が伝わってくるので、もし気になっている人はぜひ一読してみて欲しい。

普段、通勤通学で音楽を聴いたり、ながら作業で動画の視聴を楽しんでいるような人には、まさに最適な一品だといえるだろう。つまりぼくのライフスタイルにはドハマりしたわけだ。

Amazonで低評価レビューの原因

Amazonの評価は平均3.4で、★3〜★2の評価も目立つ。しかしその原因は、「ambie」の音質やプロダクト自体への低評価ではなく、概ねは「イヤーピースの取れやすさ」に集中している。

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イヤーピースとは、「ambie」の先端についているパーツで、耳の内側に向かっている音を出すために重要なものだ。

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これは簡単に取ることができて、中はストローのような形状になっている。問題は「簡単に取れる」という点だ。

慣れないうちは「ambie」を着脱するたびに、このパーツがポロポロ取れてしまって大変だった。しかもかなり小さいパーツなので、一度落とすと見つけるのが大変なのである。

ぼくはもうこのイヤホンを使って半年以上経って慣れているので、もう取れて困るようなことはない。「慣れ」てしまうと問題ではないのだが、たしかに取れやすくはあるので、その点は覚悟しておいて欲しい。

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via:ambieとは | ambie(アンビー)/耳を塞がず音を楽しむ、新感覚「ながら」イヤホン

いちおう、最初に買ったときにスペアのイヤーピースが2つほどついてくるので、無くしたときの保険にはなる。個別にイヤーピースだけの販売もある。

有線とワイヤレスの2タイプ

「ambie」には大きく「有線でイヤホンジャックに挿すタイプ」と「肩がけのワイヤレスタイプ」の2つが用意されている。

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有線だと約6,000円で、ワイヤレスだと約13,000円。価格にかなり開きがあるので、自分の用途に応じて慎重に選ぼう。

予算が許すのであれば、ぼくはワイヤレスをおすすめする。やはりコードが無いってだけで、日常での使いやすさが段違いなのだ。

ぼくの使い方:有線をワイヤレス化

そんなぼくは有線タイプを使っている。というのも、ぼくが買った頃にはワイヤレスモデルがなかったのだ。

そこでぼくは、Bluetoothでデバイスに接続できる、変換用のオーディオレシーバーを愛用し、擬似的にワイヤレス化をしている。

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ぼくが愛用しているオーディオレシーバーはこちらだ。小型で軽量。値段も2,000円と手が出しやすい価格だ。

実際に装着してみるとこんな感じ。やっぱりコードがごちゃごちゃする感じはあるが、iPhoneに繋がっていないだけでも、iPhoneの操作が非常に楽になるので、これはこれでオススメの使い方だ。

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執筆後記

「ambie」は、「音楽を楽しむアイテム」というよりも、「生活を彩るアイテム」と考えると良い。

音楽を楽しみたいなら、それ相応のイヤホンやヘッドホンが良いだろう。しかし「日常生活に音楽を取り入れたい」と考えているなら、これは最高のアイテムになり得るだろう。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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