こだわりはじめると、どこまでも追求したくなるテキストエディタの世界。
MacやiPhoneにインストールする、アプリタイプのテキストエディタも良いですが、最近ぼくが愛用しているのが、ブラウザ上で使えるテキストエディタです。
最近だとDropboxの「Paper」や、Googleドライブ内で使える「Googleドキュメント」なども、同タイプの「ブラウザ上で使えるテキストエディタ」ですが、個人的におすすめしたいのが「HackMD」というウェブアプリ。
見た目や使い心地はシンプルなのに実はかなりの高機能アプリ。できることの選択肢が幅広く、かゆいところな手が届くような作りです。もちろん無料。
URLを教えるだけで他人にノートを共有でき、リアルタイムでの共同編集も可能。個人利用だけでなく、チームでの利用でも活躍できます。
実際にぼくは、打ち合わせのさいに参加メンバーで共有し、共同で議事録を作成するようにしています。各々でとったメモを後からまとめる手間もはぶけますからね。
HackMDがオススメな理由
マークダウン記法に対応
URLだけでノートの共有が可能
リアルタイムに複数人が同時に編集可能
無料
アカウントの新規作成が不要
編集画面とプレビュー画面が同時に見られる
アカウント作成は不要!既存SNSから参加OK
こうした新しいウェブサービスを使うにあたって、アカウント登録はひとつのハードルです。とくに「他の人と共同で編集したい!」って場合は、その人にもアカウントを作ってもらうってなると、とたんに使うのが面倒になったりします。
その点「HackMD」はとてもうれしくて、自分がもっている以下のサービス、どれでもサインインできます。
- Dropbox
- GitHub
マークダウンに対応!プレビューしながら執筆できる
HTMLがわからない人でも、カンタンな記号の組み合わせで、キレイな文字装飾ができる「マークダウン記法」。これも完全にサポートしています。
しかも「編集画面」で執筆しながら、「プレビュー」も同時に確認できます。
その他、対応している機能や、記述のルールなんかは、とてもとても幅が広いので、ここでは割愛します。くわしくは以下の「使い方ページ」で詳しく説明されているので、興味のある方はあわせて確認してみてください。
機能紹介 - HackMD
URLだけで他人と共有!リアルタイムでの共同編集が便利
「HackMD」の基本コンセプトは、
①ノートを作って、
②みんなで共同作業して、
③保存したり共有したりする。
です。そのコンセプトの通り、非常に手軽で、カンタンで、そしてチームで利用するのにも適したツールとなっています。
さっきお話ししたとおり、このサービスを利用するのに、面倒なアカウント作成は必要ありません。他のウェブサービスと連携するだけです。
同じノートを共同で編集したいときは、そのノートのURLを相手に教えるだけ。本当にこれだけ。めちゃくちゃラクです。
ノートにはそれぞれユニークなURLが発行されるようになっているためです。なのでぼくのように、「Notion」や「Evernote」を使って自身のファイル整理をしている人は、そこURLを貼り付けるだけで管理ができます。
共同編集では、リアルタイムで、つまりみんなで同時に作業が行なえます。それぞれのユーザーに色が割り当てられるので、「この文章はだれが書いたの?」というのもわかります。
保存先も自由!他サービスとの連携も
作成したノートは「HackMD」のなかにも保存されます。タグを作ったり、日付でソートしたりと、簡易的な整理や管理は可能です。
ただ、ノートの管理運用はそこまで得意な分野ではない、というのがぼくの所感です。
その弱点は、「Dropbox」や「GoogleDrive」への保存や、ローカルへの保存で補完できるため、あまり気になりません。むしろ「いつも自分が行っている管理方法」を通せるので、ぼくにとってはありがたいのです。
弱点はスマホ!今後に期待しちゃう
唯一にして最大の弱点は、スマートフォンで使いづらいってところです。
共有されたURLでノートを見ることは問題ないのですが、編集がむずかしい。不具合なのかもしれませんが、日本語入力がうまくできなかったりと、実用的なレベルでは使えません。
なのでこれは今後の対応に期待しています。スマートフォンでも使えるようになったら、いよいよぼくは、テキストエディタアプリを使わなくなるかもしれません。