家計簿をつける習慣を身に付けたいと思って、3度目の挫折からは数えるのを止めました。
誰かのやり方を真似てみたり、使いやすいと評判の家計簿アプリを試してみたり。家計簿を習慣にできるならと様々な方法をトライしましたが、続けられても数ヶ月。早ければ半月ほどで、記録を取ることを止めてしまっていました。
その原因は、「ちゃんとすべてを記録しなくちゃいけない」という完璧主義的な思想にあったようです。
このプレッシャーから開放され、「ゆる〜く、まったりやってもいいんだ」という気持ちを持ち始めてからは、長く家計簿をつけられるようになりました。
コツは気持ちの持ち方なんですね。ホントそう思います。特に今日ご紹介する3つの項目については、気にし過ぎるだけ無駄になるので、あなたも自分のズボラさを許してあげてください。
家計簿を続けるために、僕が許した3つのこと
冒頭でお話しした通り、家計簿を長く続けられている原因は、プレッシャーからの開放でした。
完璧な記録を取ろうというのが、そもそも無理な話なんですよね。絶対にヒューマンエラーがあるし、些細な漏れだってある。でも、そうしなければ家計簿としての意味がないと勘違いしてしまい、ひとつでも落ち度が見つかれば記録を取ることを諦め、挫折していました。
しかし、そもそもの話、家計簿の目的は収集ではありません。コレクションして、コンプリートを目指すものではないのです。
家計簿の目的は、自分が何にいくら払っているかを把握すること。その結果を省みて、次の支出管理に活かすのが目的です。
目的さえハッキリ見えていればなおさら、「完璧なるデータの収集」がいかに無意味なものかが分かります。
だから僕は、自分の記録のとり方を見直して、自分のズボラさと雑さを許すようにしたんです。今の僕は、主には次に挙げる3つの事柄に対して自分自身を許すようにしたんです。
1. カテゴリは大雑把でいい
まず最初は、支払ったもののカテゴリ分けについて。最初からカテゴリを細分化してしまうと、長く続けられません。
細かくしすぎてしまうと、その支払いがどのカテゴリとして登録したらいいか迷ってしまいます。そして遂には登録カテゴリを決めきれず、新しいカテゴリを作ってしまう。
これを繰り返すことで、記録すること自体が面倒になってしまい、長続きしなくなってしまうんです。
でも、カテゴリなんて最初はガバガバでいいんですよ。「食費」「電気ガス水道通信費」「娯楽」とか、かなり大きな枠で管理をし始めればいいんです。
それを続けていく中で、細かく分けたい項目がきっと見つかります。「『食費』をもう少し細かく切り分ければ無駄が見えるかも。『外食』『飲み会』『お菓子』という項目を作ろう」とかね。そうなって初めてカテゴリを細分化すればOK。
最初からどんな項目が必要になるかなんてわかりません。一番最初から正解なんてわからないんです。しかもこれはライフスタイルによって変わる部分でもありますので、他人のアドバイスもあまりアテにできません。
まずは続けることに注力するのが懸命。最初はカテゴリわけなんて雑でいいんですよ。
2. 記録できなかった取引があってもいい
「すべての支出に対して抜け漏れなく記録する」というのは、当たり前のように思えて実は難しいことなんです。
だから僕は、少額の取引であれば記録を取り忘れたとしても気にしないようにしたんです。
例えば AppStore で購入したアプリなんかは支出から漏れがちで、後から思い出すんだけど詳細を覚えてないから記録するのが面倒になりやすいんですよね。こうしたものに神経をすり減らすぐらいなら、いっそ「記録しなくていいや」って割り切っちゃいます。
また、実際に財布からお金を出した支出でも「あとからレシートを見返せばいいや」って考えてると、結局続かなかったりします。なので基本は、支払ったその時に家計簿へ記録。
その結果、記録し忘れる取引が出てくる可能性も高まりますが、少額だった場合は無視しちゃいます。あとからレシートの山と睨めっこするよりは、僕の精神的負担が少なくて済むんです。
まずは習慣として定着させることが、僕にとっての最優先事項。そのためには精度が多少落ちようとも気にしません。
3. 1円単位までピタリと揃えなくていい
「取引が発生した時に記録を取る」のを原則としていますが、一・二時間後にふと思い出して記録を撮り始めることが多々あります。「あっ、さっきのコンビニでの買い物は家計簿につけてないや」ってね。
そういう時に、いちいちレシートを取り出して金額を確認するのは正直面倒すぎる。そんなことに時間と労力をかけたくないと思ってしまうんです。
なので僕は、1円単位で記録するのを止めました。覚えている限りのアバウトな金額でも、記録としてはOKとしています。
コンビニでコーヒーと菓子パンを買ったら、150円でいいんです。いちいち細かい数字に気を取られていたら、続けることが面倒になってしまいます。
コンビニの例は数あるうちのひとつでしかありません。「なにを細かいことを言っているんだ」と思われるかもしれませんが、この「1円単位は無視していい」と決めるだけで得られる開放感は大きいですよ。
オススメのアプリ
以上の通り、自分の習慣化にとって障壁になりそうな精神的ストレスを、なるべく排除するようにしています。
「面倒だ!」と思った分だけ、習慣化が遠のいてしまいますのでね。いかにその「面倒だ」を感じないようにできるかが、習慣化のカギだと思っています。
あと、僕が家計簿をつけているオススメの iPhone アプリがこちら。
非常にシンプルなデザインで飽きが来ない。また、アプリを起動してから金額の入力・カテゴリ分けを完了させるまでのステップが非常に少ない。そのスピード感がオススメの理由です。
思い立った時にサクッと入力できるので、長く使い続けられます。
あとがき
習慣化にとって、モチベーションは大切です。「やらなければいけない」という自発的な責任感・義務感が必要なのは、言わずもがなです。
しかしそれと同じくらい「面倒」を取り除くことが大切だと思っています。
なので、今回の記事はあくまで僕の例として、あなたが「面倒だ」と感じるものを見つけることが第一歩とも言えますね。
それでは、今日はこのあたりで。