ファーバーカステル社の「パーフェクトペンシルUFO」をご存知でしょうか。
鉛筆に取り付けるタイプのペンシルホルダーで、これ1本で「書く」「消す」「削る」の3役をこなしてくれる。その名の通り「完璧」な「鉛筆」なのです。
鉛筆独特の香りも漂い、嗅覚でも楽しめる。紙の上でカリカリと鳴るステップは、聴覚さえも楽しませてくれる。木で作られた暖かいペン軸は、触って楽しい。
ふと自分の手が持つ鉛筆を見てみると、控えめに鈍く光るアルミ質のエクステンダー。目で見て、楽しむ。
五感で楽しい筆記用具。それが、ファーバーカステル社の「パーフェクトペンシル」なのです。……ちょっと言い過ぎたかな?w
でも、それぐらいお気に入りの文房具なので、ぜひご紹介させてください♪
パーフェクトペンシルとは
パーフェクトペンシルUFOは、ファーバーカステル社が出している文房具。その名の通り、これ一本で鉛筆の魅力すべてを引き出すために作られました。
ちなみに、ファーバーカステル社は鉛筆の元祖とも言える会社。創業240年を越えるドイツの筆記具&画材メーカーで、鉛筆の芯の硬度の基準を作ったり、六角形の鉛筆を開発したのもファーバーカステル社なのです。すごいよね。
さて、パーフェクトペンシルの話でした。この製品は元々、「伯爵コレクション」というシリーズの中の一つでした。
ただ、リンク先を見て頂ければわかる通り、この伯爵コレクションのパーフェクトペンシルは結構高い。なかなか暴力的な価格です。
そこで、その廉価版としてリリースされたのが「パーフェクトペンシルUFO」でした。
写真で見るパーフェクトペンシルUFO
パーフェクトペンシルは、言わば「消しゴム付き鉛筆に、キャップ兼エクステンダーが付いた文房具」です。ただ、そのデザイン性や使いやすさが魅力的で、鉛筆の楽しさを引き出してくれます。
フォルムはこんな感じ。
アルミ質の外観に滑り止め用の輪っかが付いています。Macを使ってる方であれば、MacBook Airのような質感を想像して頂ければOKです。
エクステンダーをスポッと抜けば、鉛筆の芯が出てきます。鉛筆が短くなっても、エクステンダーをお尻にハメれば、滑り止めになって書きやすいです。
エクステンダーのトップ、ちょうどUFO型になっている部分。これをスポッと抜くと、鉛筆削りが顔を出します。
これが「パーフェクト」と呼ばれる由縁。「書く」「消す」「削る」をコレ一本でこなすことが出来るんです。
鉛筆削りとしての性能も、私は悪く無いと思っています。ちゃんと細く削れますから、普段使いに不満はありません。
鉛筆の香りと書き味
ここからは私の使用感を。
久しぶりに鉛筆を使っていますが、なんだか狂ったように紙の上を走らせています。
鉛筆が持つ独特の香り。加えて、鉛筆にしか表現できない黒の濃淡。さらさらと流れる黒鉛が、アイデアを膨らませてくれます。
そう。アイデア。
私がコレを使う場面は、アイデア出しをするとき。「考えるための道具」として、この鉛筆を使っています。
何かを記録したり、想いを伝えたりするなら、私は万年筆を使います。でも、無我夢中で手を動かしていたいときは、鉛筆がよい。程よいラフ感が、思考を邪魔せず、集中させてくれます。
鉛筆が長いときにエクステンダーをお尻に付けると、重心が後ろになってしまう。これがちょっと気持ち悪く感じるかもしれません。でもコレも慣れの部分かなぁと思います。1週間ほど使っていますが、今ではあまり気になりません。
「鉛筆とエクステンダーに5000円かけるなんて、バカなんじゃないの?」
そう思われるかも。確かに、異常かもしれません。でも、この完璧な鉛筆からは、5000円以上のアイデアが生まれる。そんな不思議文房具「ファーバーカステル:パーフェクトペンシル」。
あとがき
伯爵モデルのパーフェクトペンシルが欲しいとかちょっと思ってしまってる私は、結構な病なのかもしれません。でも、今はもう少しUFOを楽しもうと思います。小学校の教室。木の机と椅子に囲まれて、夢中で鉛筆を走らせたあの頃を思い出させてくれる。そんな鉛筆の香りに夢中な私なのです。
それでは、今日はこの辺りで。