Webディレクターの仕事 ライフハック

高額な買い物に悩んでも冷静に判断できるようになるオリジナルフレームワーク

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おおきな決断をせまられたとき、焦らずに噛みくだいて考えるのが大切だ。そんなときに役立つフレームワークをひとつ、紹介しよう。

これは、いぜん妻が、おおきな買い物をしようか悩んでいたときに「じゃあ冷静に紙に書きだして考えてみたら?」といって、即興で作ったフレーム。

ちょっと粗があるのも否定できないが、全く使えないってわけでもないので、参考になれば嬉しい。

題して「その買い物あり?なし?マトリックス」

このフレームワーク、ぼくはいま死ぬほどスマブラスペシャルを買って遊びたいと思っているのだが、その気持ちをぐっと抑え込むのに役立っている。

このフレームを作り終えた最終的な完成形は以下のようなかたちとなる。つくった本人にしかわからないかもしれないが、これを見ているだけで「いまスマブラSPをやるのは正解じゃない」と冷静に考えられるようになる。

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それでは作り方について手順をお話ししよう。

マトリックスの作り方

1縦軸に「得られるもの/失うもの」、横軸に「形のあるもの/形のないもの」をとり、2 × 2 のマスを用意する。

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2それぞれのマス目に、思いつく限りの「もの」を書き込んでいく。

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「形のあるもの/ないもの」は、あまり厳密に考えすぎず、なんとなくの感覚で大丈夫だ。だから、「自慢話・実績」が「形あるもの」に属するのはおかしい!という野暮なツッコミはなしでお願いしたい。

【ヒント】

「形あるもの × 失うもの」が意外と出てこないかもしれないが、そのときは先に「形のないもの × 失うもの」を考えてみて欲しい。そうすると具体的な形として失うものが見えてくることがある。

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3「失うもの」のなかから、二度と取り返しのつかないものを残したい。したがって、「取り戻せるもの」に打ち消し線を入れていく。

優劣を付けたいなら、「取り返しのつかないもの」に×を、「取り返せるけど難しい、苦労するもの」に△をつけると良い。

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4「得られるもの」のなかから、他で代わりができそうなものを選び、打ち消し線を入れる。そして横に、その代替案を書く。

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ここまでやると、残ったものは「この買い物で "しか" 得られるもの」と「それによって失う大きなもの」となり、とてもにクリアな感覚で天秤にかけることができる。

もうほとんどの場合はそれが「自分にとって大事な買い物か、ただの無駄使いになるか」、冷静に判断ができる段階だろうと思う。

ぼくの結果の場合、得られるものより、明らかに失うもののほうが多い。しかも、家族との時間や仕事の機会など、どれもこれ以上ないくらいの大きな損失である。

この損失を強行してまでスマブラSPをやろうとは思わない。——正確には、やりたいという心の灯火は変わらず燃えているのだが、その炎が大きくならないように頭から常に冷水を浴びせてくれるのである。

もしここまでやっても判断が難しいのであれば、書き込んだ「もの」に対して、重要度を数値化してみると良い。

そして左右でどちらのほうがスコアが高いかを比較して、その結果をもとに判断するといいだろう。

スコアが拮抗するようなら、いまは寝かせるべき時期なのかもしれない。もうすこし時間をおいて、1週間〜2週間、あるいは1ヶ月後ぐらいにもう一度やってみると、違う結果になるだろう。

「自分は無駄使いが多いなぁ」と思う人は、少額の買い物でもこのマトリックスを思い出し、かんたんにでも頭のなかでマトリックスを構築するクセをつけると良いだろう。

非常にかんたんなので、ぜひ今日から試してみてもらいたい。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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