ぼくが愛用している骨伝導イヤホン「Shokz」の「OpenRun Pro」。毎日欠かさず使っている。
しかし最近、なにやら Mac との相性がわるくて困っている。勝手に接続が切れたり、通話相手の音声が聞こえなくなったり、マイクが入らなくなったり……。
買ったばかりだったので「なんだ…もう故障したのか」と凹んでいたのだが、いやいや実はそうではない様子。おなじような不具合に悩んでいる人がたくさんいるみたいなのだ。
問題の原因:Mac の 最新OS Monterey のバグ
どうやらこの問題は、ぼくの身にだけ起こっていることではないらしい。
いろいろ調べてみると、どうやら Shokz の問題ではなく、Mac の最新OS「Monterey」における不具合なんだそうだ。
macOS 12 MontereyではボリュームコントロールAPIのバグにより、AirPodsやAfterShokzなどのBluetoothオーディオの入力(マイク側)をミュートすると、それに連動して出力(スピーカー側)がミュートされてしまう不具合がある事を教えていただきました。
via: macOS 12 MontereyではボリュームAPIのバグにより、AirPodsなどのBluetoothオーディオでマイク入力をミュートするとスピーカー出力もミュートされてしまうので注意を。
つまり、何らかの理由でマイクをミュートすると、それに伴ってスピーカーからの音声も消えてしまうらしい。
試しに検証してみたのが、以下の動画。
Macのシステム環境設定「サウンド」にて、「入力音量」のゼロにしたあと、一定時間で「消音」にチェックが入ったのがわかる。
つまり、マイクの音声がミュートにさえならなければ、出力音量が消音になることもないわけだ。
しかし、Zoom などの一部のビデオ会議サービスでは「自動音量調整」という機能がついている。
これにより、ユーザーが意図していないタイミングでマイクがミュートになり、それにともなってスピーカーの音量も急に切れてしまうのだ。
あるいは、ユーザーが多数出席している会議に、後から参加すると、自動的にミュート状態で会議に参加する場合がある。
そういうケースでは、会議に入った瞬間から急に音声がなくなり、非常に戸惑うことになる。
また、いろいろ調べてみると、一部ではイヤホン・ヘッドホンのほうに「自動音量調整機能」がついていて、それが原因で勝手にミュートになるケースもあるとのことだ。
問題の解決法
1. 自動音量調整機能をオフにする
Zoom など、「自動音量調整機能」を持っているサービスであれば、その設定をオフにしよう。そうすれば勝手にミュートになることもない。
2. Google拡張機能「Disable Automatic Gain Control」を導入する
Googleの拡張機能に「Disable Automatic Gain Control」というものがある。
これを使用すると、GoogleMeetなどのウェブアプリケーションによってマイクで有効になっている自動ゲイン制御を無効にしてくれる。
3. ほかのブラウザを使用する
一部のコメントでは、「Chromeの使用をやめて、Firefoxに変更したら問題が解決した」という話もあった。
「専用のアプリの使用をやめて、ブラウザ版を使用してみる」「Safari・Firefox・Chromeなど、ほかのブラウザを使用してみる」を試してみよう。
4. ほかのオーディオデバイスを使用する
いまこの問題は、ぼくの環境では、Shokz の「OpenRun Pro」でしか起こっていない。BOSE の「QuietComfort Earbuds」では発生していない。
使用するオーディオデバイスによって症状も変わるようだ。問題が発生したら、ほかのオーディオデバイスを使用してみよう。
あるいは「Mac の内蔵マイク・スピーカーに切り替える」というのも有効だ。