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[Evernote] ローカルノートブックを使ってでも活用する3つの意味。



Evernoteの不正アクセス問題があり、そこから「自分のEvernote環境を見直そう」と各所で喚起されています。

例えば、以下の記事は非常に人気となりましたし、私も記事として公開しました。

[browsershot url="http://punksteady.com/2013/03/05/safe-evernote/" width="300"]
via: より安心してEvernoteを使うためにユーザーがすべき3つのこと

[browsershot url="https://bamka.info/3959/" width="300"]
via: Evernoteのデータを守るために講じるべき3つの対策。絶対安全なんて絶対ありえない。 | あなたのスイッチを押すブログ

これらの記事の中で「ローカルノートブックを活用しよう」という意見があります。サーバー側にデータを渡さないので、自分だけがデータを管理できるので安心、というわけです。

しかし、このローカルノートブックを使うことに、少なからず疑問視する声もあります。「いつでも、どこでも、同じデータを管理できるから、Evernoteを使ってるんだろう?同期できないEvernoteに意味なんてないじゃないか」と。

確かに仰るとおり。同期が全くできないEvernoteでは、魅力は半減です。

しかしながら、それでもEvernoteを使う意味はあります。少なからず、私はその必要性を感じています。例え、ローカルノートブックを利用してでも、活用する意味はあるのです。

Evernote オフラインノートブックの価値

Evernoteに "ある" という安心感を得るため

まず第一に、「Evernoteには全てが入っている」という安心感を得るためです。これが最大の理由。

別に、Evernoteを活用していない人は構いません。その他の方法で、自分に降り注いできた事柄をまとめ、管理しているのであれば、Evernoteに固執する必要なんて一欠片もありません。

ですが私のように、普段からEvernoteを活用している人は、少なからず「Evernoteに集約させたい」という方向性を持っています。

それは、何にも代え難い「安心感」を得るためです。

言葉を変えれば、Evernoteとは "情報管理システム" なのです。Evernoteが "オンラインメモツールである" と言うのは、その魅力の一部分を切り取ったに過ぎません。

例えば、メッセージのやり取りみたいなものです。あなたも経験があるのではないでしょうか。

人とのやり取りをするのに、LINE / Facebook / Twitter / Gmail / キャリアメールなど、幅広い方法を取っている。そうすると、過去のやり取りを見返したいと思った時に「あのメッセージは、一体どこにいっただろうか」と迷いが発生します。

メッセージだけなら良いですが、それが普段の生活となると、その広さが甚大です。アイデア帳・日記・ウェブクリップ・本の引用などなど。自分に降り注いでくる事柄には限りがありません。

だから、どこかに自分のデータベースを構築しておけば、そこに迷いがなくなるのです。そして、それが安心感に繋がるのです。

私は、Evernoteが万人に対してのベストアンサーだとは思っていません。人には人のライフスタイルがあり、それに適するか否かの判断はできません。

ですが、私にとってはEvernoteが便利であり、これに代われる物が今のところ見つからない。であれば、ローカルノートブックを作成してでも、Evernoteを使い続ける必要性があるのです。

これが、私がローカルノートブックを使ってでもEvernoteを活用し続ける、最大の理由です。

PDF上の文字列検索に優れている

これはプレミアム会員のみの特権ですが、Evernoteでは、PDFや写真上に記載された文字列を、検索対象として認識する機能があります。

例えば、名刺を写真に撮って、それをEvernoteに保存します。すると、その名刺の内容をいちいちテキストに書き起こさなくても、名前・メールアドレス・会社名などから検索をかける事ができます。

では、これがローカルノートブックだと、魅力は半減するのか。答えはNoです。

ローカルノートブックであろうと、共有ノートブックであろうと、この機能に衰えはありません。

確かに、他のデバイスで閲覧できないのは、場合によっては不便かもしれません。ですが、すべての情報が外出先・別のPCで閲覧できなくてはいけない訳でもありません。

ある一つのデバイスで閲覧・編集できれば良い情報だって、多くあるはずです。私で言えば、説明書や名刺がそれに当たります。

ですから私にとって、「ローカルノートブックを使わない事=Evernoteを活用する事」ではないのです。

ローカルノートブックなら容量無制限

無料会員にとっても、ローカルノートブックは非常に便利なシステムです。と言うのも、ローカルノートブックに保存されたデータは、毎月の容量サイクルにカウントされないのですから。

普通、無料会員の方が月に保存できる容量は、60MBまでと決まっています。これを超過してはノートを同期できなくなり、次の月を待たなくてはなりません。

ですがここで注意が必要なのは、「アップロードするデータ容量が60MB」なのであって、Evernoteに保存できる容量ではないという事。

ローカルノートブックはサーバーにデータをアップロードしないノートブックなので、ここに保存されたデータは毎月の容量サイクルにカウントされません。無制限にファイルを保存していけます。

この魅力を、あなたは無視できるでしょうか。

あとがき:躍起になっているように見えるでしょう

私は、Evernoteが便利だと感じています。だからこそこうやって、ブログで声高に活用方法を発信しているわけです。

その姿を見ると、あたかも私が「Evernoteこそ最高であって、他の物は必要ない」と言っているように見えるかもしれません。また、「全てをEvernoteで管理してこそ、最高のライフハックだ」等とのたまっているようにも映るかも。

道具を使っているようで、道具に使われている。そんな滑稽な姿に映っているかもしれません。

しかし私は、そんな事を言うつもりは毛頭ないのです。

私だって、写真は「Picasa」で管理しますし、タスクは「OmniFocus」で管理しています。

物には、使うべき場所と、使うべき時があります。適材適所であり、それは人の趣味嗜好によっても大きく違います。それなのに、"Evernote" という単一な方策だけを定時するのは、バカの一つ覚えとも言えるでしょう。

ですが、Evernoteだから達成できる事柄が山の数ほどあるのも事実なのです。だから私はEvernoteを使っているし、その活用方法を提示してきています。

何が自分にとって最適な方策か。それを判断できるのは、私ではなく、あなた自身です。ですから私は、あなたに対してアイデアの種を提供することしかできません。

取捨選択の中に、自分の最良を見つけてください。私はいつまでも、そのお手伝いをしていきます。

それでは、今日はこのあたりで。




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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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