FacebookやTwitterを筆頭に、世の中には様々なソーシャルネットワークサービスが出てきました。
そのおかげで、人とコミュニケーションを取ることが、とても簡単にできるようになりました。これは事実。
ですが、それだけで人との関係を深めていけるかと言うと、決してそうじゃないと私は思っています。
どんなにデジタルが発展しようとも、決して無くすことのできないモノがあります。
それが、同じ時間と場所、空気空間の共有。どんなにインターネットが発展しようとも、これだけはずっと残り続ける「人と人とのコミュニケーションの形」なんだと思います。
SNSで「繋げる」想い
ソーシャルネットワークの良いところは、時間と場所を制限することなく、人とコミュニケーションを取れることです。
自分がどこにいようとも、写真や動画を共有し、相手に情報を提供することができます。文字にして伝えることで、自分の今の状況や感じていることを伝えることができます。
また、自分の発信した情報は、相手にとって都合の良い時間に得ることができます。ログとして残るため、リアルタイムでなくても相手の近況を知ることができるのです。
逆に、相手の状況や環境を、私自身が知ることもできますね。それは、いつでもどこでも、電波の届く範囲であれば無制限です。
これはとても便利だし、今の私にとっても欠かすことのできないツールの1つです。
どんなに遠くても、相手とのコミュニケーションを絶やすことなく続けていける。つまり、「繋げていく」にはとても便利なツールなのです。
しかし、人と自分の関係を”維持”していくことができたとしても、関係を”深める”ことは難しいと思うのです。
アナログだから「繋がる」想い
今、私は沖縄に来ています。私の尊敬するブロガー・プレゼンター・ライターの方々、計6名との短期合宿です。
合宿とは言いつつ、海を眺めたり、美味いメシを食べたり、キレイな夕日を眺めたり。そういう観光的な楽しみも欠かしていません。
同じ夕日を眺めて、その感動を共有する。これは、決してSNSでは味わうことができない、唯一無二のコミュニケーションの方法です。
その感動をいくら人に伝えようとしても、それは伝えきれない。その場と空気を一緒に過ごした相手でなければ、感動を共有することはできない。
こういう「同じ経験」を通してこそ、人と人との繋がりというのは深みを増していける。この「同じ経験」を繰り返すことで、人との繋がりは深まっていくのだと思っています。
これは、私が現在の会社でも学んだこと。
どんなに商品がよくて、相手の会社にどんなにメリットがあったとしても、売れないときがある。
逆に、競合他社の製品に比べて、自分の製品が劣っていたとしても売れるときがある。
それは、お客との関係性。お客様と積み重ねていた関係が深いだけで、売れるときがある。
データのやり取りであれば、メールで充分コミュニケーションは図れます。
ですが、直接訪問して話しをし、商品の話だけでなく雑談を交えて笑いあう。場合によっては、夜の席を共にして酒を交わす。
これを繰り返しているだけで、売れるときもあるのです。
だからこそ、昔ながらのコミュニケーションの形というのも、決して無くせない。人との関係を「繋げる」ために、とても重要なコミュニケーションの方法なのです。
あとがき
ですが、その後の計画が進むにつれて「なぜ沖縄なのか?」と問われる機会があり、私はそれに答えられませんでした。
セミナーの企画を練る。尊敬しているブロガーとの談話の機会を得る。旨いものを食べる。
どの理由を並べても、沖縄である必要性がない。別に、都内のカフェでだってできる内容ばかりです。正直、感覚とノリで沖縄に来たようなものです。
ですが、沖縄で時間を過ごして、ようやく「沖縄である理由」が見つかりました。
それは、「非日常を、同じ時間・空気・環境・感動・変化を共有することで、繋がりを深められるから」です。
これは、SNSでは決して得ることができない、昔ながらのコミュニケーションの形。これだけは捨てきれないんだなと、つくづく思うのです。
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