人から何か依頼をされたり、責任ある仕事を任されたり。これは日常の中で割と起こることです。ですが、それを「したくないっ!」と思ったとき、どうすればいいか。
「自分に振ってくれるな!」と心のなかで思っても、それを言葉にするのはなかなか難しいですよね。
そこで今回は、どうやったら自分に打席が回ってこないか。そんな時に有効な4つのコツをお話しします。
忙しさを演出する
いかにも忙しそうにしましょう。
デスクの上を書類でいっぱいにして、バタバタと忙しさを演出します。
パソコンの前にいらっしゃるなら、その手を止めてはいけません。「この手を止めたら、どんだけの仕事に影響でんのかわかるか?えぇ?」と、背中で語るのです。
また、ウェブサービスや友人の協力を借りて、ケータイにとめどなく着信が来るようにしておくのも有効。いつもメールのチェックをしていましょう。
言葉で表現してはいけません。カラダで忙しさを語るのです。
不機嫌なオーラを発する
自分の気分に関係なく、常に不機嫌なオーラを身にまといましょう。
パソコンでの作業なら、無駄にキーボードのタイプ音を鳴らしましょう。そして、エンターキーを押すときは、小指に全ての神経を集中させて、バチーンッと打ち込みます。
小言で愚痴を言うのもいいですね。コマメに舌打ちを混ぜるとベターです。
「あーッもうッ!」と、急に大声を上げて席を立ち、トイレに向かうなんて、ベストですね。
これでもう、あなたの不機嫌さは皆に伝わっていますよ。きっと声をかけられることはないでしょう。
不健康や不潔をアピールする
「最近忙しすぎて、全然寝てないんですよ。マジ、いつ身体壊れてもおかしくないっすね。…そう言えば最近、肩こりつれぇなぁ」
こんな感じで、自分の不健康さをアピールしましょう。気だるさを最大限に押し出すのです。
ずる休みをした小学生の頃を思い出してください。母親に風邪を訴える、あの気迫を思い出すのです。
デスクの上には栄養ドリンクを常備しておきましょう。できるだけ、みんなの目に付く場所がいいです。
「最近大変そうですね」なんて声をかけられたら、もう勝利はあなたのものです。
他人の批判を熱弁する
飲み会では、積極的に人の批判に注力しましょう。
「マジあいつ使えねぇよ」とか、具体的なエピソードを添えるとベターです。
また、最高に効果的なのは、その場に本人がいないときにする批判です。
本人が居ない場があれば、千載一遇のチャンス。ここぞとばかりに批判をぶちまけましょう。
あとがき
さて、今回のお話しのネタ元は、私の大好きな糸井重里さんの、このツイートです。
「打席」が回ってこないようにするにはコツがあります。1いかにも忙しそうにしている。2できるだけ不機嫌にしている。3 不健康や不潔にこころがける。 4 他人の批判を熱心する。5 知ったかぶりに努力する。以上、誰でも簡単にできますから、メモメモ!
— 糸井 重里さん (@itoi_shigesato) 1月 8, 2011
さて、今回の糸井さんも私も、お伝えしたいのは決して「打席を回されないコツ」ではありません。
そうではなく、「人から何かを得られるコツ」。それを、逆からアプローチをかけた形です。
つまり、今日のエントリーでお話しした内容の逆をすれば、自ずと人から好かれたり仕事を任されたりするんです。
打席に立ちたい人。立ちたくない人。それぞれいらっしゃると思いますが、私は積極的に打席に立つようにします。
打席に入らなきゃ、そもそも野球選手になった意味がありませんからね。
空振ってもいいのです。今日も、フルスイングして行きましょう。