プレゼンテーションには緊張がつきもの。
別に緊張することは悪いことではありません。適度な緊張感というのは、良いプレゼンをするために必要不可欠です。
ですが、極度に緊張して、本来の力が発揮できないのはイヤですよね。
「説得力のある、堂々とした、熱意のあるプレゼンをしたい!」そう思っているなら、緊張をコントロールする必要があります。
今日は、そんな緊張を和らげて、コントロールできる方法を5つお話しします。
では、参りましょう。
1.台本を丸暗記する
まず、「予定通り上手く話せるかな。でも、せっかくならアドリブも入れて臨機応変に。」なんて考えると、結構緊張するものです。
そもそも "アドリブ" という考え方が良くない。芸人だって、笑いのすべてを計算し尽くして "予定通りシナリオを完遂すること" で笑いを取っています。
ならば、シナリオなんてものは丸暗記してしまって、それを話せばいいんです。台本を丸暗記でぜんぜんオッケー。
プレゼンテーション中に邪魔をする人はいません。であれば、アドリブをかます必要も理由も、プレゼンテーション中には起こり得ないのです。
時間の調整?そんなものは本番前の練習で終わらせましょう。そもそも所定時間で収まるように話の流れを作っているのですから、アドリブの入る余地なんてないんです。
2.リハーサルをする
「うまくいくかなぁ」と漠然とした不安を抱き、それが緊張に繋がることがあります。
この不安を解消するには、リハーサルあるのみです。
練習ではありません。リハーサルです。本番をイメージして、身振り手振り・声のテンションなど、すべてを事前に演じるのです。
ぶっつけ本番をやるから、不安になる。私の経験から、通しで3回ぐらいリハーサルをすれば「おっしゃ!」と気持ちが高ぶり、不安はなくなります。このあたりは個人差なので、不安がなくなるまではやりましょう。
プレゼンテーションの準備は、資料を作り上げて終わりではありませんよ。
3.カンペを用意する
「緊張して、シナリオを忘れたらどうしよう」というのが緊張する理由の3つ目。
忘れてしまう恐れがあるなら、思い出せる準備をしておきましょう。
具体的に言えば、カンペです。
発表内容すべてを書いてしまうと、その文言を読み上げることになってしまうので注意。そうではなく、大事なキーワードや話の転換場所など、重要なポイントのみを記載して確認できるようにしておきます。
プレゼンは学校の試験ではありません。ですので、何か思い出せる導線をひくのは悪いことではありません。
ただし、目線が落ちてしまって原稿を読み上げるようなプレゼンにならないようには注意しましょう。確認しながら発言は厳禁です。確認は確認、発言は発言と分けましょう。
4.一番後ろの席を見る
どんなに準備をしても、実際にお立ち台に立って話をし始めると緊張してしまう。「みんなが自分を見ている…」と感じると、身体がこわばってしまう。よくある話です。
しかし、かと言って目線が下を向いてしまっては、リスナーの方々に失礼です。「あいつ、誰に向かって話してんだ?」ってことになります。
なのでそんなときは、一番後ろの遠い席を見ます。もし仲間のスタッフがいるのであれば、そのスタッフを見るようにします。
要は、「いかにリスナーの視線を意識しないようにするか」ということですね。
5.熱心なリスナーを見つける
先ほどとは逆に、「みんながちゃんと自分の話に興味を持ってくれてるかな…」と不安になり、緊張するケースもあります。
特に目上の方や、自分が尊敬してる人、強面のリスナーさんがいらっしゃるとドキドキしてしまいますね。
そんなときは、熱心に聞いてくださってる人を探して、その方に目線を配るようにします。
直視すると1対1になってしまいますので、目線を配る程度です。もしくは、全体を見渡しながら話し、最終的な目線の落としどころにします。
あと、リーサルウェポンとして、会場内に好みの異性を見つけておいて、その人を意識しながら話すと言うのもアリですね!
あとがき:実践を重ねると楽になる
あとは経験を積んでいくのは大事です。場慣れってのはあるもので、数多く体験することで楽になっていくものです。
プレゼンの前などに、よく「緊張しないのですか?」と聞かれますが、しないわけありません。
ですが、回答はいつも「してないですよ~」と言います。自分に嘘をついて、その嘘を自分に信じ込ませてるわけです。
これも緊張をほぐすコツですが、マインド的な内容はすぐに実践しにくいのでね。ですのであえて今回は、実践で役立つ方法に絞りました。
プレゼンは自分が主役!楽しんでいきましょう♪