Webディレクターの仕事 ライフハック

問題意識が高いのはいい。でも、ちゃんと解決案はありますか?相手に伝えていますか?

問題意識が高いはとても良いことです。…突然の話ですが。

人が気がつけない点に目を向けられる、そのアンテナ感度の高さは大切です。

ですが、その問題に対して、ちゃんと "アイデア" と "対象者" を意識していますか?問題点だけに目を向けて、誰かを責めたりしていませんか?

Medium 2136947623photo credit: lumaxart via photo pin cc

日常でもよくある光景

仕事でもプライベートでも、会話の中で、こんな事が稀にあります。

A:「アナタのこういう点が良くない!なんでちゃんとできないの!?

B:「それは気がつかなかったな。じゃあどうしたら良いと思う?どうしたら解決すると思う?」

A:「そんなの知らないよ!自分で考えて!」

B:「う〜ん…急にそんなことを言われても…」

Bさんとしては、いきなり問題点を指摘されて、しかも丸投げされてしまった。そりゃ戸惑ってしまいますよね。

確かに、問題点がBさんにあるなら、それはBさんが解決しなければなりません。そうは思います。

ですが、今の今まで自分に問題点があったとは思っていないBさんが、急にそんな解決案を思いつく訳もなく…。

であれば、やはり提案者であるAさんが、解決の糸口を与えるのが筋だと思うんです。だって、問題があると考えているのはAさんなのですから。

他にも、例えば飲み会の席。「アイツのああいう点はどうかと思うんだよ。もっとこうすりゃいいのにねぇ。」と話を聞かされたとします。それを聞いて、どう思うでしょうか。

きっと「うん。それは本人に言ってあげてくださいよ。私に言われたってどうすることもできないですから。」と心のなかで呟くのでは。

問題解決マトリクス

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つまり、問題提示するにあたっては2つの要素が不可欠なんです。それが、解決案と当事者への伝達です。

解決案なし、当事者以外への発信

解決案がなく、当事者以外へ発信した場合。それは愚痴になります。

「こんな点がイヤだ!」と言って、駄々をこねているに過ぎません。少なくともそこに、前に向かうベクトルはないんです。

解決案なし、当事者への発信

解決案がなく、問題を当事者に発信した場合、それは批判になります。

相手に対して不満を伝えることはカンタンです。発言する側は楽なのかも。

ですが、それを受けた相手は苦しい。どうしていいのかわからないのですから。

解決案あり、当事者以外への発信

解決案があり、当事者以外へ発信した場合。それは自己主張になります。

要は、なんの関係もない人に対して「アイツはあそこがダメなんだ。もっとこうすりゃいいのになぁ…」と言うときです。…聞かされたことがある人も多いのでは。

どういう心理で話すのか。それは人それぞれかもしれません。ですが私には「俺はこんなとこに気がついてるし、こんなアイデアもあるんだぜ!」って、自己主張しているように聞こえるんです。

その問題を本当に解決したいと思っているなら、問題の根本を動かそうとします。ですが、動かそうとする意志がないのであれば、言葉に力はないのです。

前向きな改善に向かいたいのであれば

前向きな改善に向けて進みたいのであれば、少なくとも「問題を解決するためのアイデア」と「問題を抱える相手に伝えること」が必要になるんです。

そうでなければ、発っせられた言葉によって、時に人を傷つけ、時に自分さえも傷つけてしまうでしょう。

あとがき:言うだけならタダ…?

言うだけならタダ。減るもんじゃない。そう考えているなら危険です。

言葉というのは、自分の内側をひっぺ返すようなもの。相手に自分の内側をさらけだすのと同じ事です。

言葉一つで自分の評価や立場、すべてが裏返る可能性があるのですから、気をつけなければいけませんね。




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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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