「MacやiPhoneでは、フル充電の状態でさらに充電しつづけてはいけない!過充電となってバッテリーがへたりやすくなる」という話を信じてきた。
しかし、実は最近のMacでは、そんなことをする必要がないらしい。むしろバッテリーを長持ちさせたいなら電源ケーブルを挿したまま使うのが良いらしい。
フル充電になると自動的に給電モードに切り替わる
MacやiPhoneで使用されているリチウムイオンバッテリーは、確かに過充電が良くないとされている。100%充電された状態で、さらに充電を続けてしまうと、バッテリーの最大容量がどんどん減ってしまうのだ。
それ自体は間違っていないのだが、最近のMacだと充電が100%の状態で、さらに電源ケーブルを挿したまま使用すると、充電が自動的にオフになり、電源アダプタでの稼働に切り替わるというのだ。
バッテリーの状態は、右上のメニューにある電源アイコンをタップすると確認できる。下の画像は、電源ケーブルを抜いた状態でのバッテリーの状態。内蔵バッテリーで動いていることが確認できる。
一方、100%充電し終わった状態で、電源ケーブルを挿したままの状態が、以下の画像だ。「電源:電源アダプタ」となっており、Macを駆動するための電気をアダプタから取得していることがわかる。
このことは、optionを押しながらAppleマークを押した先にある「システム情報」でも確認できる。
以下の図は電源ケーブルを挿した状態であるが、「充電中」の項目が「いいえ」になっており、充電されていないことがわかる。
結論として、Macの場合は過充電の心配はないと考えて良さそうだ。むしろ長時間利用するケースでは、電源ケーブルを挿した状態で使用したほうがバッテリーへの負担は軽減されると考えられる。
Macは好きなタイミングで充電していい
ちなみに豆知識として、バッテリーは0%→100%を繰り返す必要はない。一時は「電池は残量を使い切ってから充電したほうがいい」なんて話があったが、いまは違う。
いまは20%でも30%でも、好きなタイミングで充電していいし、80%や90%といったタイミングで充電を止めていい。
必ずしも1回の充電ごとにすべてを使い切る必要はないので、安心して使おう。これはMacだけでなく、iPhoneやiPadにも言えることだ。
あとがき
最近、2014年生のMacBook Proを卒業して、最新の MacBook Air M1 を購入したんだ。このマシンは末永く大切に使っていきたい思い、電源周りの使い方を調べていたら、こんな事実を知らされた。
正直、今までの常識がガラッと覆されるほどの衝撃だった。さすがApple、考えられている。
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