普段何気なく行っている Google 検索ですが、あなたと私では検索結果に違いがあることを、ご存知でしょうか。
なので、「○○って検索して、上から3番目のサイト見て!」というような指示は通用しませんし、「おっ、自分のブログが検索結果で10位位内に入ってるじゃん!」というのはぬか喜びなのです。
今日はそんな、Google の検索に関する小ネタをご紹介します。
そもそもGoogleの検索結果には何が表示されているか?
今まで何の疑いもなく、「自分が疑問に思ったことを言葉で検索すれば、その答えとなりそうなサイト(ページ)をランキング形式で教えてくれる」と信じて、日頃 Google で検索をしています。
しかも Google が提案する "答え" となるページは、ある程度信頼ができるページでなくてはならないし、古かったり品質の悪いものではいけません。
そんな事を、Google はどうやって実現しているのでしょうか。
Google が持つ評価基準
Google は、私たちユーザーが検索窓にキーワードを入力すると、インデックス登録されたページの中から検索したユーザーにとって、もっとも有益だと思われるページに順番を付け、ランキング形式で提案してくれます。
Google が考える "もっとも有益だと思われるページ" は、以下のような評価基準を設けることで、そのページの "有益度" を判断できるようにしています。検索アルゴリズムという言い方もしますね。
- そのページを持つWEBサイトの品質はどうか?
- コンテンツの鮮度と質はどうか?
- そのサイトにリンクしている他のウェブサイトの数や品質はどうか?
- 検索キーワードの同義語は入っているか?
- 検索キーワードとウェブページの「URL」と「タイトル」はマッチしているか?
- 検索したユーザーとWeb上でつながっている人がすすめている結果はないか?
上記の評価基準は一部でしかなく、公表されていないものを含めると200以上の評価基準があると言われています。
これらの評価基準と、私たちユーザーが入力した検索語句を組み合わせて、密接に関連づいていると判断したページを私たちに提示しているんです。
ですが、上記の例に挙げた評価基準だけだと、"私" が欲しがっている情報を選んでいるとは言えそうにないですよね。
これだけだと、"あなた" と "私" が同じキーワードで検索したら、同じ情報が得られることになります。しかし、"あなた" と "私" が必ずしも同じ意図をもって検索しているとは限りません。
「ユーザーにとって有益な情報を提供する」なら、ユーザー一人ひとりに焦点を当てた上で選定しなくてはなりません。
ユーザーにマッチさせるパーソナライズド検索
そこで Google は、かなり前から「パーソナライズド検索」という仕組みを採用しています。
これは、検索しているユーザーによって検索結果を変えるというもの。例えば、ユーザーが持つ以下のような情報を取得して、それに合わせて適切なサイトを提案しているのです。
- 住んでいる地域
- 検索の履歴
- ソーシャルの繋がり(Google+)
- あなたの過去の検索クエリ
- 他のユーザーの過去の検索クエリ
こういう事があるので、例えば私のようなウェブディレクターやブロガーという立場のユーザーは、気をつけなければなりません。
なぜなら、自分が頻繁にアクセスするサイトは決まってきますので、検索の順位が上位になりやすい傾向にあります。ですので、「おっ。○○って検索キーワードで、自分のブログが上位に入ってるじゃん!」と考えるのは早計と言えます。
パーソナライズド検索に影響されない検索方法
そこで、パーソナライズド検索による影響から逃れて検索する方法をご紹介します。
Google で検索した結果のページがありますね。そのページの右上に、人型のアイコンと地球儀のアイコンが並んでいると思います。
普段は人型のアイコンがアクティブになっていると思いますが、ここで地球儀のアイコンをクリックします。すると、「プライベート検索結果を表示しない」という設定がオンになります。
シークレットモードで検索するという方法もありますが、一々面倒くさいですからね。こちらの方法の方が手軽なので愛用しています。
あとがき
調べれば調べるほどわからない Google 先生の検索の仕組み。今回の話も非常に表面的な話であって、内部でどのような解析構造を取っているかは分かりません。
ただただ一つ言えることは、Google 先生はいつでも "質の良いサイト" をユーザーに届けたいと考えているということです。