今回は、Evernoteに保存した、ある特定のエリア周辺に関するノートを、根こそぎ引き出す技をご紹介します。
「いつか行きたい」をEvernoteにまとめている人には重宝する技。これを使えば、現在地周辺で行きたかったレストラン等も、すぐに見つけ出すことが可能です。
さて、場所を紐付けたEvernoteのノート(例えば「渋谷エリアで今度行きたいレストラン」や「新宿エリアで手に入る美味しいケーキ」など)を、どうやって管理していますでしょうか。
私は、タグで管理しています。そして、ちょっと意外かも知れませんが、タグには都道府県から市区町村まで入力しています。
例えば「渋谷で行きたいレストラン」には「東京都渋谷区渋谷」「東京都渋谷区神宮前」「東京都渋谷区代々木」等という名前でタグを付けています。
「これでは、渋谷エリアをまとめて検索することができないのでは?」と思われるかもしれません。ですが、ワイルドカードという魔法を使うと、すべてが丸く収まります。
Evernoteの検索で「tag:東京都渋谷区*」と入力すると、「東京都渋谷区」で始まるタグすべてを検索対象とします。つまり「東京都渋谷区渋谷」「東京都渋谷区神宮前」「東京都渋谷区代々木」というタグ全てを検索結果で表示できます。
少し話が長くなりましたが、結論はお伝えしました。では本文の中で、この魔法の「ワイルドカード」について詳しくお話ししようと思います。
ワイルドカードでタグの曖昧検索が可能
ワイルドカードとは、「検索する際にどんなパターンにもマッチする特殊文字」を意味します。つまり、曖昧な記憶から検索をかけるときに役立つんです。
Evernoteの場合、タグの名前を検索するときに使用でき、「 * 」を入力することで効果を発揮します。
例えば、3つのタグ「日本芸術」「日本銀行」「日本料理」というタグがあったとします。
そして、タグを検索する検索コマンドとワイルドカードを組み合わせ、「tag:日本*」と入力します。すると、これら3つのタグを、全て検索対象とすることができます。
Evernoteのタグ検索の原則は全文一致。名前が合致しなければ、検索対象として表示されません。しかし、ワイルドカードを使うことで、タグの部分一致で検索をかけられるようになります。
ただし、注意が必要。ワイルドカードは単語の末尾にしか適応されません。「tag:*芸術」という風にキーワードの頭には使えませんし、キーワードの中に入れることもできません。
これが、Evrnoteのワイルドカードの特徴です。
これを利用したのが、冒頭にお伝えした「場所に紐付いたノートを、都道府県から始まるタグで管理する方法」になります。
周辺エリアの関するノートを一覧するタグ管理術
では、私の例をもってご紹介します。
私は、いつか行きたいと思っている場所をEvernoteに貯めこんでおり、「Wantノートブック」にまとめています。
そして、そこに入れたノートには、その場所の住所の都道府県から市区町村までをタグ付けしています。
普通、Evernoteのタグ検索は全文一致なので、非常に使いづらいタグ管理方法です。
しかし、ワイルドカードを使うだけで、これらのノートが非常に利用しやすくなるんです。
例えば検索コマンドに「tag:東京都」と入力しても、検索結果は0件です。全文一致が基本なので、検索が効きません。
しかし、ワイルドカードを使用して「tag:東京都*」と入力すると、「東京都内で行きたかったお店」を一網打尽にできます。
もう少し絞り込んで、「tag:東京都渋谷区*」と入力すれば、「渋谷区内で行きたかったお店」をまとめて掘り出すことができるんです。
これが、エリアに関するノートをまとめて掘り出すタグ管理術。最初の入力は面倒かもしれませんが、場所に紐付いたノートを有効利用するには良い方法だと思いますよ。
あとがき
ワイルドカードの存在は知っていたのですが、なかなか良い活用方法が見つかりませんでした。ワイルドカードに「末尾にしか使えない」という制限があるため、使いどころが難しいんですよね。
そんな中で、やっと見つけたこの方法は、個人的にとても満足しています。
これを使えば、例えば「大阪で旅行に行った時に行きたかったお店」を、一瞬で掘り出せます。検索窓に「tag:大阪府*」と入力するだけですから、手間は一切かかりません。
非常にオススメなタグ管理方法なので、ぜひ試してみてください。
それでは、今日はこのあたりで。