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妊娠中の妻を傷つける無責任な「大丈夫!」を今すぐ止めなさい

妻が妊娠したことをキッカケに漫画「コウノドリ」を読み始めた私です。娘が生まれた今でもずっと読み続けてるし、ドラマも毎回楽しんでいます。

あれは「妻が妊娠したけど男の俺は何をしたら良いのかわからないし、勉強するのも面倒だし、俺は仕事だけしてればいいんでしょ(妊娠についてそんなに興味ないよ)」って思っている男のバイブルですね。

さて。

娘が生まれた今でこそ思う所がいろいろあるのですけれど、その中でも今回はひとつだけ、妊娠した妻を持つ男性に伝えておきたいことがあるのです。

あなたは、安易に「大丈夫だよ」という言葉を口にしていませんか?

それはきっと無責任な発言で、知らず知らずのうちに奥さんを傷つけているかもしれません。

妊娠中の妻を傷つける無責任な「大丈夫!」を今すぐ止めなさい

奥さんの相談に対して、親身に応えられていますか?

「今日検診に行ってきたんだけど、お腹の子ども、ちょっと小さいみたい……。今度一緒に検診いかない?」

『小さいってどれくらい?……それぐらいなら大丈夫だよ!うちの会社の上司なんてもっと小さかったって聞いたし、俺らの子どもに限って心配ないって』

なんて会話をした覚えはありませんでしょうか。

この単純な日常会話で、奥さんがどれほど傷ついているか想像できるでしょうか。

自分の悩みをわかってもらえない孤独感。自分だって初めての経験なのに、唯一の仲間であるはずの夫は理解を示そうとしない。

きっと、裏切られた気分でしょう。

知識のない「大丈夫」は無責任でしかない

奥さんは「大丈夫」なんて言葉を期待していません。

夫に対して妊娠出産に関する相談をするとき、「大丈夫だよ」なんて声をかけてもらいたいわけでもないし、安心させてもらいたいわけではありません。

男は何か勘違いしてしまいがちです。

「自分を頼ってきたってことは、不安なんだな。じゃあそれを解消させてあげなくては」という考えから、「大丈夫だよ!」という言葉が出てくるんだと思います。

でも、知識のない人間が放つ「大丈夫」は、ただただ無責任。その場の状況を抜け出したいだけの逃げ口上です。

だって、何も考えてないでしょ?

医者が発する「大丈夫」は、今の状況や原因を理解して、今後起こりえる様々なリスクを考慮したうえで放たれます。

でも、知識も経験もない人間が言う「大丈夫」なんて、なにひとつ大丈夫な要素なんてないんです。むしろ「私は何も考えていません」と公言しているようなもんです。

安心が欲しいわけじゃなく、孤独でいたくない

そもそも女性は、「大丈夫」なんて言葉が聞きたいわけじゃありません。安心したいわけじゃないんです。

たしかに奥さんは、不安でたまらない毎日を過ごしています。その気持ちは間違いないでしょう。

でも、その気持ちを夫に伝える本意は、決して安心したいからじゃない。

そうじゃなくて、問題や悩みについて一緒に考えてもらいたいんです。真剣に向き合って、今後どうして行ったら答えを一緒に見つけたい。

仲間でいて欲しい。理解者でいて欲しい。そういう気持ちなんです。

妊娠って、変化があるのは女性だけなんです。身体的な変化があり、それに伴う精神的な面でも不安定になる。仕事や生活などの環境だってガラッと変わります。

でも、男は何も変わらない。今までどおり仕事をして、今までどおりの生活をするだけ。

このギャップが、奥さんを苦しめる。

夫は親身になってくれなくて、いつまで経っても無関心。これから父になろうって人が、私のお腹から子どもがポコンっと生まれる日を指を咥えて待っているだけ。

そんな状況が、妊娠中の奥さんを孤独にしてしまうのです。

「自分たちだけは大丈夫」なんて幻想を抱くのは止めよう

男の人に特に伝えたいんですが、何事もない妊娠・出産なんてないんです。

「妊娠したらちょっとツワリがあって、そこは大変だけど、安定期に入れば後は時間が経つのを待つだけ。そうしたら、俺も晴れてお父さんか!」

なんて考えは甘い。

私も、妻が妊娠した当初はそんなことを考えていました。
待っていれば自然に産まれる。なが~い人類の歴史がそうだったんだから、今の医療技術を持ってすれば問題なんて起こりえない。

ましてや、自分たちの子どもに限って、そんなことは起こりえない。

そんな「根拠なき自信」。でも、絶対無いなんてことは絶対ありません。

あまり外に向けてこういう話はしたくないですが、うちの妊娠生活も結構大変なものでした。それこそ「100人に1人」みたいなね。

でも、その症状が「100人に1人」なだけであって、他にも山程「100人に1人」のリスクはあるんです。

それらすべてのリスクをくぐり抜けて、なんの浮き沈みもない平坦な出産に巡り会えることなんて、それこそ「100人に1人」ぐらいなものなんだと思います。

一度妊娠出産を経験した私だから思います。これは本当に、奇跡の上に成り立っているものなんだと。

自然の摂理。自然の流れ。当たり前。そんなものとは遠い存在なんだと、今だからこそ思います。

男も一緒になって向き合おう

男の人は、自分の身に変化が起こらないので、なかなか実感できないかもしれません。でも、それじゃダメなんです。

奥さんが感じてる不安を自分も一緒に共有して、それに対して学び、考え、一緒になって向き合いましょう。

家族なんですから。

 

それでもなかなか妊娠出産に関して興味を持ち始められないなら、漫画「コウノドリ」は本当にオススメ。

これを読むだけで、「妊娠出産」で起こりえる様々なドラマの一場面を切り取って感じ取ることができます。

まずはココから始めてみましょう。

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  • この記事を書いた人

ばんか

Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。 ITツールを日常で活かす方法を広く伝え歩くことをミッションとした「ITツールエバンジェリスト」です。AllAboutやYahooクリエイターズプログラムでも活動中。

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